Windows 11の最新アップデート「KB5044380」が公開され、ユーザーはCopilotキーの機能を自由に設定できるようになった。Copilotキーを異なるアプリや検索機能に割り当てることが可能となり、利便性が向上している。
また、このアップデートにはバッテリー消費の改善やMicrosoft Teamsの不具合修正など、多くの重要な修正が含まれている。インストールは設定から手動で行う必要があるため、詳細を確認したい場合は早めに適用を検討したい。
Copilotキーの設定が自由に可能に
Windows 11の最新アップデート「KB5044380」では、キーボードのCopilotキーの機能をカスタマイズできる新機能が追加された。従来、Copilotキーは主にCopilotアプリを起動するために使われていたが、このアップデートにより、ユーザーは設定を変更し、他のアプリやWindowsの検索機能に割り当てることが可能になった。
この機能変更により、特にMicrosoft Entra IDでサインインしている場合には、CopilotキーがM365アプリを起動するように設定されるなど、より柔軟なカスタマイズができるようになっている。また、MSIX形式でパッケージ化されたアプリであれば、セキュリティ基準を満たしているものとして他のアプリの起動にも利用可能である。しかし、キーボードに物理的なCopilotキーがない場合は、この設定の変更は無効となる点に注意が必要である。
これにより、ユーザーの作業環境に応じた最適なカスタマイズが可能となり、Windows 11の使い勝手がさらに向上することが期待されている。
最新アップデートで解決された不具合
「KB5044380」アップデートには、数多くの不具合修正が含まれている。まず、特に顕著だった問題として、Modern Standby中に予想以上のバッテリー消費が発生していた問題が修正された。この問題は多くのユーザーが直面していたもので、デバイスが長時間使用されない状態でもバッテリーが急速に減少するという課題があった。
さらに、Microsoft Teamsユーザーにとって嬉しいニュースもある。Outlookのリマインダーを選択しても会議に参加できなかったバグが修正され、スムーズに会議に参加できるようになった。他にも、USB接続の多機能プリンターが不要なネットワークコマンドテキストを印刷してしまう問題も解決されている。
これらの修正により、日常の業務やコミュニケーションのスムーズさが改善され、Windows 11ユーザーの作業効率が大幅に向上することが期待される。
オプションアップデートのインストール方法
「KB5044380」はオプションのアップデートであり、Windows 11に自動的にインストールされるものではない。そのため、このアップデートを適用するには、手動での操作が必要となる。具体的には、Windowsの設定画面から「更新とセキュリティ」に進み、「Windows Update」セクションで「ダウンロードとインストール」を選択することでアップデートが適用される。
また、オフラインインストール用のインストーラーもMicrosoftのUpdate Catalogからダウンロード可能であり、これを利用することでネットワーク接続が制限されている環境でもアップデートを実施することができる。このオフラインインストールは64ビット版やARM版のデバイスに対応しており、必要に応じて使い分けることが可能である。
なお、オプションアップデートのため、適用は任意となっているが、今回の修正内容や新機能の追加を考慮すると、適用を検討する価値は十分にあるだろう。
バッテリー消費とMicrosoft Teamsの改善点
「KB5044380」に含まれる修正の中で、特に注目すべきはバッテリー消費の改善とMicrosoft Teamsに関する不具合の解消である。Modern Standbyモード中にバッテリーが通常よりも速く消耗する問題は、長らく多くのユーザーを悩ませていたが、今回のアップデートでこれが大幅に改善された。これにより、デバイスの持続時間が延び、外出先での使用にも安心感が増す。
一方、Microsoft Teamsに関連する問題も解決された。これまでOutlookのリマインダーを選択してもTeamsの会議に参加できないという不具合が報告されていたが、今回のアップデートで修正されたため、ビジネスユーザーにとっては大きなメリットとなる。この他にも、Bluetoothコントローラーの入力が正常に認識されない問題や、メモリリークによるアプリの応答停止といった問題も修正されており、総合的なシステムの安定性が向上している。
これにより、より快適で効率的な業務環境が提供されることが期待される。