Samsungの独自UIであるOne UIの次期アップデートに関して、新たな情報が浮上した。通常、メジャーアップデートの間にはマイナーアップデート(X.1やX.1.1)が挟まれるが、今回SamsungはOne UI 7.1および7.1.1をスキップし、直接One UI 8.0へ移行する可能性があるという。

この情報をリークしたのは、過去に正確な予測を行ってきたIceUniverse氏。彼の投稿によれば、One UI 7.0の次に来るのはOne UI 8.0であり、従来のマイナーアップデートの流れを無視する形になるという。これは、現在も遅延しているOne UI 7.0の安定版リリースを早めるための措置と考えられるが、公式な発表はまだない。

SamsungはこれまでOne UIのX.1アップデートを継続的に提供してきたが、その方針を転換する可能性がある。この決定がGalaxyユーザーにとってどのような影響を与えるのか、今後の動向が注目される。

One UI 7.0の遅延とGalaxyユーザーのフラストレーション

SamsungのOne UI 7.0は当初の予想よりもリリースが遅れている。特に安定版の提供が進まず、依然としてベータ版の更新が続いている状況だ。ユーザーは、2025年初頭のGalaxy S25シリーズ発表後、すぐにOne UI 7.0の安定版が利用できると考えていたが、実際にはそれが実現していない。

さらに、最近リリースされたGalaxy F06はAndroid 15ベースのOne UI 7.0を標準搭載しているが、これは「Core」バージョンであり、上位機種に提供される完全版とは異なる。これにより、一部のユーザーは「低価格モデルに先を越された」という不満を抱えている。新バージョンを早く試したいという期待がある中で、フラッグシップモデルのユーザーが待たされている状況は、ストレスの要因となっている。

SamsungがOne UI 7.1や7.1.1をスキップし、直接One UI 8.0へ移行するとすれば、遅延が続いたOne UI 7.0を急いで安定版リリースする可能性も考えられる。ただし、こうしたアップデートの流れは、同社の従来の戦略とは異なる動きであり、今後の公式発表が待たれる。

IceUniverseのリークとOne UI 8.0への移行の可能性

信頼性の高いリーカーとして知られるIceUniverse氏は、Samsungのアップデート戦略について興味深い情報を発信した。彼のX(旧Twitter)での投稿によると、One UI 7.0の次はOne UI 8.0となり、One UI 7.1や7.1.1は存在しないという。彼は過去にもSamsung関連の情報を正確にリークしており、今回の内容も一定の信ぴょう性があると見られている。

ただし、Samsungからの公式な発表はまだないため、この情報を鵜呑みにするのは早計だ。One UI 7.1が存在しない場合、これまでのパターンを考えると異例の対応となる。通常、Samsungは大規模アップデートの間に小規模なバージョンアップを挟むことで安定性を向上させてきた。しかし、One UI 7.0のリリース自体が遅れているため、X.1アップデートを省略することで次の大きなアップデートに注力する可能性はある。

仮にOne UI 8.0への移行が事実だとすれば、ユーザーにとっては大きな影響を及ぼすだろう。One UI 7.1が存在しない場合、機能追加や改善が次のメジャーアップデートまで持ち越されることになる。一方で、Samsungがこれまで以上に大規模な進化を予定している可能性もあるため、今後の詳細な発表が注目される。

Samsungのアップデート戦略の変化と今後の展望

Samsungはこれまで、One UIのX.1やX.1.1といった小規模アップデートを継続的に提供してきた。これらのマイナーアップデートでは、新機能の追加だけでなく、バグ修正や最適化が行われることが多かった。しかし、今回のリーク情報が正しければ、同社はこの慣例を打ち破ることになる。

One UI 7.0のリリースが遅れている点を考えると、Samsungはリソースを次の大規模アップデートに集中させる可能性がある。通常のX.1アップデートを挟まず、より大きな進化を伴うOne UI 8.0に直接移行することで、より完成度の高いソフトウェアを提供する狙いがあるのかもしれない。

ユーザーとしては、短期間での小規模なアップデートが省略されることで、新機能の追加や最適化が遅れる点は気になるところだ。一方で、次のOne UI 8.0が革新的な変化を伴うものであれば、期待が高まるのも事実だ。Samsungがどのような戦略を採るのか、正式なアナウンスが待たれる。

Source:Neowin