Ulefoneが「Armor 28 Ultra」を発表し、タフネススマホの新時代が幕を開ける。このモデルは、MediaTek Dimensity 9300+を搭載し、iPhone 15 Pro MaxのA17 Proを超えるとされる処理能力を誇る。さらに、1TBのUFS 4.0ストレージ、32GBのRAM、大容量10,600mAhバッテリーを備え、日常使いだけでなく過酷な環境にも適応。
耐久性はMIL-STD-810H認証に加え、IP68/IP69K規格に準拠し、高圧水流や2メートルの落下にも耐える仕様。ディスプレイは6.67インチAMOLED(120Hz・2200ニット)で、背面には1.04インチのサブスクリーンを搭載。50MPの1インチセンサーを含む3眼カメラやサーマルイメージング機能を搭載し、撮影性能も充実。
Wi-Fi 7、5G、NFC、120W急速充電と最先端技術を満載しながら、価格は標準モデル$749(約11万円)、サーマルモデル$899(約13万円)で3月17日発売予定。ハイスペックと頑丈さを兼ね備えた究極のスマートフォンが登場した。
MediaTek Dimensity 9300+搭載の衝撃 iPhone 15 Pro Max超えの処理能力とは

Armor 28 Ultraが採用するMediaTek Dimensity 9300+は、AppleのA17 Proを凌駕するとされる超高性能チップだ。このSoCは、4つのCortex-X4と4つのCortex-A720のオールビッグコア構成を持ち、従来のハイブリッド設計を超越した設計となっている。さらに、GPUにはArmのImmortalis-G720を搭載し、AI処理やグラフィック性能にも優れる。
この組み合わせが、従来のタフネススマホとは一線を画す処理能力を実現する。iPhone 15 Pro MaxのA17 Proは、TSMCの3nmプロセスを採用し、シングルコア性能の高さで知られる。しかし、Armor 28 UltraのDimensity 9300+は、マルチスレッド処理を重視した設計であり、並列処理が求められるゲームやAIタスクで優位に立つ可能性がある。
特に、AI統合型のGoogle Geminiを活用することで、タフネススマホながら高度な機械学習機能を実現している点は注目に値する。スマートフォンの性能比較では、ベンチマークスコアが焦点となるが、実際の使用環境でどれほどの差が出るかは未知数だ。
ただ、Dimensity 9300+はタフネススマホの常識を覆すレベルのパワーを持つことは確かであり、耐久性とハイパフォーマンスを両立する新たな選択肢を提供することになるだろう。
6.67インチAMOLEDとサブディスプレイの革新 視認性と操作性の進化
Armor 28 Ultraのディスプレイは、6.67インチのAMOLEDパネルを採用し、解像度2400×1080ピクセルに加え、120Hzのリフレッシュレートに対応する。さらに、最大輝度2200ニットを誇り、直射日光下でもクリアな視認性を確保できる仕様となっている。この高輝度ディスプレイは、アウトドア環境や過酷な作業環境においても、視認性を大きく向上させる要因となる。
背面には1.04インチのAMOLEDサブディスプレイを搭載し、通知の確認や基本操作が可能だ。このサブスクリーンの導入は、ポケットやバッグからスマホを取り出さずに情報をチェックできる利便性を提供する。
特に、手袋を装着したままでも操作しやすく、屋外作業や登山などのアクティブなシーンでの活躍が期待される。また、iPhoneのDynamic Islandと異なり、物理的な別画面として機能する点がユニークなポイントとなっている。
スマートフォンのディスプレイは、単に大きければ良いわけではない。高い輝度、適切なリフレッシュレート、そして用途に応じたサブディスプレイの活用が、操作性と快適性を大きく向上させる。Armor 28 Ultraは、その全てを兼ね備えたモデルとして、タフネススマホの新たな基準を打ち立てる可能性を秘めている。
10,600mAhバッテリーと120W急速充電 長時間駆動を実現する設計
Armor 28 Ultraは、10,600mAhの大容量バッテリーを搭載しており、一度の充電で長時間の駆動が可能だ。これは、一般的なスマートフォンのバッテリー容量の約2倍に相当し、アウトドアや業務用途での使用に適している。また、120Wの急速充電と50Wのワイヤレス充電に対応しており、大容量ながら短時間での充電が可能な点も大きな魅力となる。
タフネススマホは耐久性が求められる一方で、電池持ちが弱点になりがちだった。しかし、Armor 28 Ultraはこれを克服し、長時間の使用にも対応できる仕様となっている。さらに、リバースチャージ機能を備えており、他のスマートフォンやワイヤレスイヤホンなどを充電できるため、緊急時の電源供給手段としても優れている。
バッテリー容量が増えると本体の重量が課題となるが、Armor 28 Ultraは約174×84×19.3mmのサイズに収めており、タフネススマホとしてはバランスの取れた設計だ。長時間使用を求めるユーザーにとって、性能と実用性の両面で優れた選択肢となるだろう。
Source:TechRadar