任天堂は2024年の新ハードウェアとして、待望のSwitch 2ではなく、ゲームサウンドを活用した目覚まし時計「Alarmo」を発表した。『スーパーマリオ』や『ゼルダの伝説』など、人気タイトルの音楽や効果音で眠りを妨げ、動くとさらに音が鳴る仕様だ。利用者がベッドから起き上がると、ファンファーレが流れ、朝の目覚めを盛り上げるユニークなデバイスである。
新ハードはゲーム機ではなく目覚まし時計
任天堂は、多くのファンが期待していたSwitch 2ではなく、意外な形で新しいハードウェアを発表した。その名は「Alarmo」という目覚まし時計だ。これまでにない独自のアイデアで、ゲーム機ではなく目覚まし時計に焦点を当てた製品展開が話題を呼んでいる。この目覚まし時計は、任天堂の人気タイトルである『スーパーマリオ』や『ゼルダの伝説』などの音楽や効果音を利用して、利用者を目覚めさせるというユニークな特徴を持つ。
Alarmoは、寝起きの悪いユーザーに向けて開発された製品で、ただのアラーム音ではなく、動くことでさらに音が増幅されるシステムを採用している。ベッドでじっとしている限り、さまざまな効果音が鳴り続け、起き上がるまでその音は止まらない。任天堂のハードウェアとしては異色の存在だが、そのユーモラスなアプローチがゲーマーの注目を集めている。
価格は約100ドルで、Nintendo Switch Onlineのメンバー向けに先行販売されている。また、ニューヨークの任天堂ストアでも限定販売されており、手に入れるためには早めの行動が必要となるだろう。
任天堂人気ゲームのサウンドが朝を襲う
Alarmoの最大の特徴は、任天堂の人気ゲームからのサウンドがふんだんに使用されている点である。ユーザーは35種類以上のテーマから、目覚まし時のサウンドを選ぶことができる。たとえば、『スーパーマリオ オデッセイ』からは「Jump Up, Super Star!」のメロディーが流れ、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』からはルピーを手に入れる音が響く。
特にユニークなのは、Alarmoが動きを感知することで音が変化することだ。寝返りを打つとマリオがコインを手に入れる効果音が鳴り、さらに起き上がるとマリオの「Yahoo!」という声が鳴る仕組みになっている。最終的にベッドから完全に立ち上がると、画面にはファンファーレが流れ、まるでゲーム内のボス戦に勝利したかのような演出がされる。
このように、Alarmoはただの目覚まし時計ではなく、任天堂のゲームの世界に没入したかのような体験を提供する。朝の目覚めをゲーム的に楽しむことができる、まさに任天堂らしいユニークなアイテムである。
子どもやゲーマー向け、パートナーとの睡眠には不向き
Alarmoは、特に子どもやゲーマーに向けた製品であると言える。ゲームに親しんだ世代にとっては、目覚めとともに任天堂のキャラクターたちのサウンドで一日を始められるというのは魅力的な提案である。しかし、パートナーと同じベッドで眠る場合には、この目覚まし時計がもたらす体験はやや問題があるかもしれない。
Alarmoには「動作モード」と「ボタンモード」の2つが搭載されており、動作モードは寝返りを感知して音を鳴らす仕組みになっている。このため、隣にいる人やペットの動きにも反応してしまう可能性がある。こうした点から、任天堂は公式に、パートナーと共に眠る場合は「ボタンモード」を使用するよう推奨している。
また、音量が時間の経過とともに上昇する「ステディモード」もあり、目覚めが鈍い人にとっては非常に効果的な機能だが、同室者にはストレスとなる可能性が高い。このように、Alarmoは1人で寝るユーザー向けの製品であり、家庭内での使用環境にはやや配慮が必要である。
任天堂の睡眠へのこだわり、次なる展開は?
Alarmoは、任天堂の睡眠に対するこだわりの一端を示す製品である。同社はすでに「ポケモンスリープ」というアプリを展開しており、睡眠データをゲームに結びつけて活用するというユニークな試みを行っている。ポケモンスリープでは、睡眠の質に応じてポケモンを集めることができ、ユーザーの睡眠習慣を改善するよう促す機能が盛り込まれている。
このような背景から、Alarmoは任天堂のさらなる「睡眠関連ハードウェア」への布石であると考えられる。実際に、Alarmoにはユーザーの睡眠パターンを記録し、起きた時間やベッドでの動きを確認する「レコード」機能が搭載されている。これにより、自分の睡眠習慣を振り返り、改善を図ることができる。
今後、任天堂がこの分野でどのような展開を見せるのか、また、Switch 2のリリースがいつになるのか、注目が集まっている。