Appleの次世代エントリーモデル「iPhone 17e」がすでにサプライチェーン上で確認されたとする情報が、中国のSNS上でリークされた。情報を公開したのは、以前にiPhone 16eの名称を的中させた実績を持つリーカーで、新たなプロジェクトコードが発見されたことを根拠に挙げている。

これまでiPhone SEシリーズは不定期なアップデートが特徴だったが、iPhone 16eの登場により「毎年更新される新たなエントリーモデル」の可能性が浮上した。Appleがこのシリーズを定期的に継続するかどうかは未確定ながら、9月のiPhone 17シリーズ発表後には、その動向がより明確になると考えられる。

Appleは過去にも「mini」や「Plus」モデルを短期間で終了した前例があるため、eモデルが今後のiPhoneラインナップに定着するかどうかは、市場の反応次第だろう。

iPhone 17eの存在を示唆するサプライチェーンの動き

中国のSNS「Weibo」でリークされた情報によると、iPhone 17eと見られる新たなプロジェクトコードがサプライチェーン内で確認されたという。この情報を発信したのは、「Fixed Focus Digital」というアカウントで、過去にiPhone 16eの名称を発表前に的中させた実績がある。

今回発見されたコードネームが本当にiPhone 17eを指しているかは確定していないが、これまでのAppleの製品開発の流れを考慮すると、毎年「e」モデルが登場する可能性は十分にある。特にiPhone 16eの登場は、SEシリーズとは異なる新たなエントリーモデルの路線を示しており、その方向性が継続するかどうかが注目される。

Appleのエントリーモデルは、これまで一定の周期ではなく、不規則に発表されてきた。SEシリーズは、2016年の初代から2022年の第3世代まで、4年・2年と不規則な間隔で登場している。一方、iPhone 16eは「e」という名称を与えられたことで、継続的なシリーズとなる可能性がある。今回のサプライチェーン情報が事実であれば、その予測を裏付ける重要な手がかりとなるだろう。

iPhone SEとは異なる「eモデル」の意義

Appleのエントリーレベルのスマートフォンとして、長らく「iPhone SE」がその役割を担ってきた。しかしSEシリーズは、基本的に旧型のデザインを踏襲しつつ内部のチップセットを更新する形で販売されるモデルだったため、最新技術を求める層には魅力が薄いとされてきた。

これに対し、iPhone 16eはSEとは異なり、「最新モデルと同時期に登場するエントリーモデル」として設計されている点が大きな違いとなる。もしiPhone 17eが登場するとすれば、Appleは「新しいエントリーモデル」を毎年更新する方針に転換した可能性がある。これにより、SEシリーズのように旧型デザインが長く続くのではなく、より新しい技術を取り入れた製品が継続的に提供されることになるかもしれない。

一方で、「eモデル」はコストパフォーマンスを重視するユーザー向けに位置付けられているため、ハイエンドモデルに比べてスペックの制限があることは間違いない。Appleが今後どの程度のスペック差を設けるのか、また価格帯をどう調整するのかによって、このシリーズの今後が決まるだろう。

Appleは「eモデル」を定着させるのか

Appleはこれまで、さまざまなモデルを試験的に投入してきた。たとえば、コンパクトなiPhone 12 miniやiPhone 13 miniは一部のユーザーには好評だったものの、販売不振により短期間で廃止された。また、Plusモデルも登場と廃止を繰り返しており、Appleは市場の反応次第で柔軟に戦略を変える傾向がある。

今回のiPhone 16eの登場も、そうした試みの一つと考えられる。もしiPhone 17eが発売されるとすれば、「e」シリーズが定着する兆しと見られるが、それもまた市場の反応に左右されるだろう。Appleは基本的に、一定の需要が見込めるモデルのみを継続させるため、「eモデル」が今後のラインナップに定着するかどうかは未知数だ。

現在、Appleはエントリーモデルとして「SEシリーズ」も並行して展開しているが、今後この2つのモデルが共存するのか、それとも「eシリーズ」に一本化されるのかも興味深い点である。特にSEシリーズは長年のブランドとして根付いており、もし「eモデル」が継続的に登場するなら、SEシリーズの役割が縮小する可能性も考えられる。Appleの今後の発表に注目が集まる。

Source:9to5Mac