Huaweiの次期フラッグシップスマートフォン Pura 80 が、カメラ性能の大幅な向上を遂げる可能性が浮上した。特に、1インチの可変絞りメインセンサー や、過去最大級のペリスコープ望遠センサー を搭載すると噂されている。
Pura 80には、光の取り込み能力に優れた RYYBカラーフィルターアレイ が引き続き採用される見込みで、暗所撮影において従来以上の明るさと鮮明さが期待される。しかし、色の正確性にはソフトウェア処理が求められるため、Huaweiの補正技術が鍵を握る。
この新モデルは、2025年4月に発表予定 で、スタンダードモデルには6.6インチのフラットディスプレイ、上位モデルには6.8インチのカーブディスプレイが採用される見通しだ。Huaweiが再びスマートフォンカメラ市場で旋風を巻き起こすか、今後の発表に注目が集まる。
Huawei Pura 80の新型センサーが示すスマホカメラの未来
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Huawei Pura 80には、これまでのスマートフォンでは類を見ない 1/1.31インチのペリスコープ望遠センサー が搭載される可能性が高い。このサイズは、Oppo Find X7 Ultraが誇る 50MP 1/1.56インチ Sony IMX890センサー を超え、スマートフォン市場におけるペリスコープズームの新たな基準を打ち立てることになりそうだ。
従来のペリスコープカメラは、センサーサイズが小さいことによる光量不足が課題だったが、Pura 80の新型センサーは RYYBカラーフィルターアレイ を採用し、暗所でも明るく鮮明なズーム撮影を可能にするとみられる。特にナイトモードや遠距離撮影の際には、従来機種との差が顕著に現れるだろう。
とはいえ、ペリスコープレンズは物理的なスペースを必要とするため、Huaweiがどのようにデバイスの厚みやデザインを調整するのかも注目される。Pura 70シリーズでは、可変絞りを導入することでズーム時の画質劣化を抑えていたが、Pura 80ではさらに高度な光学設計が施される可能性がある。
可変絞り1インチセンサーが描くスマホ写真の新境地
メインカメラには、1インチの可変絞りセンサー が採用される可能性がある。この技術は、環境光の変化に応じて F値を自動調整 し、シーンに最適な露出を実現するものだ。HuaweiはすでにPura 70で可変絞りを導入しており、その精度をさらに高める形で進化させることが予想される。
スマートフォンにおいて、1インチセンサーは依然として珍しく、そのサイズの恩恵として ボケ感のある自然なポートレート や 広いダイナミックレンジ を得られる。特に、低照度下でもディテールを保持しつつ、ノイズを抑えた撮影が可能になるため、夜景撮影のクオリティは格段に向上するはずだ。
しかし、1インチセンサーはスマートフォンの内部スペースを圧迫しやすく、他のコンポーネントとのバランスが課題となる。Huaweiがどのように本体サイズを維持しつつ、この大型センサーを最適化するのかは注目すべきポイントだ。特に、AI補正技術の強化や、従来のRYYB配列との組み合わせによる画質向上が鍵を握るだろう。
RYYBセンサーの継続採用と色補正技術の進化
Huaweiが採用する RYYBカラーフィルターアレイ は、通常のRGB配列に比べて光の取り込み量が増加するという利点を持つ。しかし、黄色のピクセルが赤と緑の光を通すため、色の正確性に影響を及ぼす点がこれまで課題とされてきた。
HuaweiはPura 70以前のモデルでもRYYBセンサーを採用しており、AIによる高度な色補正技術を組み合わせることで、従来のカメラに匹敵する色再現を実現してきた。Pura 80では、このアルゴリズムがさらに進化し、自然な色合いと低照度撮影の明るさを両立する可能性 がある。
特に、ペリスコープ望遠カメラにもRYYB配列が採用されるという情報があるため、望遠撮影時の色精度がどこまで向上するかがポイントになる。Huaweiの過去モデルでは、遠距離撮影時にわずかに色の偏りが発生することがあったが、新型モデルではその点が改善されることが期待される。
RYYBセンサーの技術進化により、Pura 80は従来のスマートフォンカメラとは一線を画すレベルの低照度性能とズーム画質を実現する可能性がある。ただし、Huaweiがどこまで色の自然さを保つことができるのかは、実機の発表を待つ必要があるだろう。
Source:PhoneArena