OPPOは最新のフラッグシップスマートフォン「Find X8」と「Find X8 Pro」を中国で発表した。
今年のモデルは、特にカメラとデザイン面で大幅な進化を遂げている。Find X8シリーズには、
最先端のDimensity 9400チップセットが搭載されており、圧倒的なパフォーマンスとAI機能を提供する。

Find X8とX8 Proのディスプレイとデザインの特徴

OPPOの新たなフラッグシップシリーズであるFind X8とX8 Proは、特にディスプレイとデザインの進化が目を引く。Find X8は6.59インチのLTPO OLEDディスプレイを搭載し、フラットな形状にFHD+解像度、1-120Hzの可変リフレッシュレートを実現している。これに対し、Find X8 Proは6.78インチのマイクロクアッドカーブディスプレイを採用。微妙にカーブしたエッジが特徴で、視覚的にはフラットに見えつつも、滑らかな触感とデザインを提供する。

両モデルとも最大1,600ニットの全体輝度と、HDRコンテンツに対応した最大4,500ニットの局所輝度を誇る。また、32MPのセルフィーカメラと光学指紋認証も搭載し、セキュリティ面でも高い信頼性を確保している。Find X8シリーズは、洗練されたデザインと高性能なディスプレイ技術を融合させたモデルであり、他の競合モデルを圧倒する一台となるだろう。

特にFind X8 Proは、その大画面ディスプレイにも関わらず、細部まで計算されたカーブデザインによって、持ちやすさを追求している。これにより、日常使用においても疲れにくく、快適な操作性を実現している点が強調される。

カメラ性能の進化:デュアルペリスコープとCosmos Ring

Find X8シリーズで特筆すべきは、カメラ性能の大幅な進化である。まず、Find X8のカメラセットアップは50MPのソニーLYT-700センサーをメインに据え、広角、超広角、そしてペリスコープズームを含むトリプルカメラ構成となっている。特に、73mm相当の3倍ズームを可能にするペリスコープカメラは、IMX882センサーとOIS(光学手ぶれ補正)を組み合わせ、従来のズームレンズに比べてコンパクトかつ高性能な設計が特徴だ。

一方、Find X8 Proはさらに進化したカメラシステムを搭載している。特筆すべきは、デュアルペリスコープレンズの採用だ。50MPのメインカメラに加え、6倍光学ズームを可能にするペリスコープレンズを搭載しており、これにより、長距離の被写体も鮮明に捉えることができる。両モデルとも、Cosmos Ringと呼ばれる新しいカメラデザインを採用し、Find X7シリーズと比較してカメラモジュールのサイズが大幅に縮小された点も見逃せない。

また、Oppo独自のHyperToneイメージエンジンは、9枚のRAWフレームを1枚の写真に統合し、ノイズを抑えながら高いダイナミックレンジとクリアな画像を提供する。これにより、カメラ性能は業界でもトップクラスといえるだろう。

Dimensity 9400チップセットと革新的な冷却システム

OPPO Find X8シリーズには、MediaTekの最新チップセットであるDimensity 9400が搭載されている。このプロセッサは、パフォーマンスと効率性の両方において現代のスマートフォンの要件を十分に満たしており、特にゲームやマルチタスクにおいて卓越した性能を発揮する。5G通信のサポートに加え、AI処理機能も強化されており、写真やビデオ撮影、さらには日常のタスク処理においても、よりスムーズかつ高速な操作感を提供する。

さらに注目すべきは、新しい冷却システムである。Find X8シリーズには、グラファイト層やベーパーチャンバー、そして基板に直接配置された熱伝導性ジェルを採用した革新的な冷却技術が導入されている。このシステムにより、チップセットが高負荷の処理を行っている際でもデバイスが過熱しにくくなり、長時間の使用でも安定したパフォーマンスを維持できる。

特に、ゲームや高画質なビデオコンテンツの再生時には、この冷却システムが非常に効果的であり、ユーザー体験を損なうことなく快適な操作を実現している。これらの技術により、Find X8シリーズは市場でも屈指のハイエンドデバイスとしての地位を確立するだろう。

価格、発売日、そして今後のFind X8 Ultra

OPPO Find X8シリーズの価格設定は、ハイエンドスマートフォンとしての性能を考慮しても非常に競争力がある。Find X8の価格は、12GB RAMと256GBストレージモデルで4,199元(約590ドル)、最上位モデルの16GB RAMと512GBストレージバージョンでは4,999元(約700ドル)からスタートする。一方、Find X8 Proの価格は、12GB RAMと256GBストレージモデルが5,299元(約745ドル)から、16GB RAMと1TBストレージの最上位モデルは6,799元(約955ドル)とされている。

両モデルとも、中国市場では10月30日から出荷が開始される予定であり、海外市場にも順次展開される見込みである。また、注目すべきは、OPPOが2025年の第1四半期にFind X8 Ultraの発表を予定している点だ。これにより、さらに上位機種のラインナップが加わり、Find X8シリーズはさらなる注目を集めることが予想される。

また、Find X8 Proには衛星通信機能が搭載されており、これが特にハイエンドユーザーにとって魅力的な機能となるだろう。今後のモデル展開と共に、OPPOがスマートフォン市場でどのように競争力を維持するのかが注目される。