Appleが2025年に投入すると見られるiPhone 17 Proは、RAMを大幅に増強し、AI機能への対応を強化する可能性が浮上している。
市場調査会社GFHK Tech Researchのアナリスト、ジェフ・プー氏によると、iPhone 17 ProおよびPro Maxは現行の8GBから12GBのRAMを搭載すると予測されている。これは、デバイス上でAIタスクを実行する上で不可欠な要素とされ、Apple独自のAI技術「Apple Intelligence」の実用性を高める狙いがあると考えられる。
iPhone 17 Proは12GB RAMを搭載へ 最新リーク情報を検証
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Appleの次期フラッグシップモデルであるiPhone 17 Proが、現行モデルの8GBを上回る12GBのRAMを搭載する可能性があると報じられている。GFHK Tech Researchのアナリスト、ジェフ・プー氏によれば、iPhone 17 ProおよびPro MaxはLPDDR5 12GBに移行し、これはスマートフォンのDRAM消費量を前年比3.5%増加させる要因になるという。
この情報は9to5Macが投資家向けのメモを確認したことで明らかになった。また、Apple関連の正確な予測で知られるアナリスト、ミンチー・クオ氏の以前の指摘とも一致しており、次世代iPhoneのRAM強化が確実視されつつある。Appleは近年、デバイス上でAI処理を実行する方向に舵を切っており、そのためのハードウェア強化が進められていると考えられる。
一方で、12GBのRAM増強が実際のユーザー体験にどれほど影響を与えるのかは、まだ明確ではない。現在のiPhone 16 Proシリーズでも、8GB RAMの範囲内で快適な動作を実現しており、通常のアプリ使用ではパフォーマンスの不足を感じることは少ない。しかし、Appleが本格的にAI機能を強化する場合、メモリの増量が不可欠になる可能性がある。
Apple IntelligenceはRAM増強でどこまで進化するのか
AppleはAI機能「Apple Intelligence」を通じて、デバイス上での高度な処理を可能にしようとしている。これに伴い、iPhone 17 ProのRAM増強は、単なるスペック向上ではなく、AIパフォーマンスの最適化という意味を持つと考えられる。
現在、AppleはiOS上でのAI活用を拡大しているが、その多くはクラウド処理ではなくローカルで実行する設計となっている。例えば、テキストの要約や画像編集、スマートなリマインダーなどの機能は、クラウドに頼らずデバイス内で処理を完結させる仕組みを採用している。このため、膨大なデータ処理を支えるRAMの増強は不可欠とされている。
Appleが最近発表したMacシリーズも、最低16GBのRAMを標準搭載するなど、メモリの重要性が増している傾向が見られる。iPhoneにおいても、AIの処理負荷が増える中で、より多くのRAMが求められるのは必然と言える。ただし、現在の「Apple Intelligence」には、まだ画期的なAI機能が少なく、GoogleのPixelシリーズに搭載されている先進的なAI機能に比べると発展途上にある印象も拭えない。
AI時代に向けたRAM増強 iPhoneはPixelに追いつけるのか
Appleはこれまで、AI機能の分野でGoogle Pixelシリーズに比べて後れを取っていると指摘されてきた。Pixelシリーズでは、Googleの独自AIを活用したスマートな通話アシスト機能や写真編集機能が提供されており、これらの機能はすでにユーザーの評価を得ている。
一方、Appleの「Apple Intelligence」は、トーン変更機能や新しい絵文字生成といったソフトな機能が中心であり、ユーザーにとって必須となるような目玉機能が少ないのが現状である。iPhone 17 Proが12GB RAMを搭載したとしても、それが単なるスペック向上にとどまれば、実際の体験向上には直結しない可能性もある。
Appleが本格的にAI強化を進めるのであれば、より実用的なAI機能の導入が必要となる。例えば、カメラとヘルスケア機能を統合し、AIが自動で最適なワークアウトを提案するといった機能があれば、多くのユーザーにとって魅力的になるだろう。iPhone 17 ProのRAM増強が、単なる数値の向上ではなく、実際にユーザー体験を向上させるための施策であるのか、今後の発表が注目される。
Source:TechRadar