サムスンの次期ミッドレンジスマートフォン「Galaxy A36 5G」と見られる端末の詳細が、事前リークによって明らかになった。現行モデルのGalaxy A35 5Gに続くこの新型端末は、早くもGeekbenchのベンチマークテストに登場し、Android 15および6GBのRAMを搭載していることが確認された。

注目すべきは、これまでのExynos 1380に代わり、Qualcomm製のSnapdragonチップが採用される可能性が高い点である。複数の候補が考えられているが、詳細なチップセット名はまだ特定されていない。

Galaxy A35 5Gの後継モデルとして早くも注目

サムスンは2024年に発売したGalaxy A35 5Gの後継機として、「Galaxy A36 5G」を2025年初頭に投入する見込みである。今回のリークにより、Galaxy A36 5Gは現行モデルと比較していくつかの重要な変更点を持つことが予想される。

前モデルがリリースされてからわずか6カ月しか経っていないが、新たな情報はすでにGeekbenchに複数回の登場を果たし、注目を集めている。現時点で明らかにされた仕様から判断すると、Galaxy A36 5Gは、Android 15を搭載し、少なくとも6GBのRAMを装備することが確認されている。

この点はミッドレンジ市場で競争力を維持するための戦略的な改良と考えられ、ユーザーエクスペリエンスの向上を目指している。前モデルと比べて、より高いパフォーマンスが期待される新型端末となりそうだ。

Geekbenchに複数のエントリー、SM-A366Bモデルが浮上

今回のリーク情報は、Geekbenchにおける複数のベンチマーク結果から得られたものである。Galaxy A36 5Gと見られるデバイスは「SM-A366B」というモデル番号で登録されており、この番号は過去のサムスンの命名規則から見ても、Galaxy A36 5Gに関連すると考えられる。

Galaxy A34 5Gが「SM-A346」、Galaxy A35 5Gが「SM-A356」であったことを考慮すると、新モデルの登場は必然とも言える。Geekbenchのエントリーは9件以上にのぼり、すべてのエントリーで6GBのRAMを搭載していることが確認された。

しかし、これはおそらく最低構成であり、より高いメモリ仕様のモデルも存在する可能性がある。こうした情報の断片から、Galaxy A36 5Gの性能が着実に進化していることがうかがえる。

Snapdragonチップ搭載でExynos 1380からの変更か

最も注目される変更点のひとつは、プロセッサのアップグレードである。前モデルのGalaxy A35 5GはExynos 1380を搭載していたが、Galaxy A36 5GではQualcomm製のSnapdragonチップに切り替わる可能性が高い。

Geekbenchの結果から、Snapdragon 6 Gen 3、Snapdragon 7 Gen 1、Snapdragon 7s Gen 3のいずれかが採用されると推測されている。CPUの構成やGPUの情報から、Snapdragon 7 Gen 1である可能性が高いが、明確な特定には至っていない。

こうしたチップセットの変更は、処理能力や電力効率の向上を目指したものであり、ユーザーに対するパフォーマンス面でのメリットが大きいと考えられる。

最低でも6GBのRAM、他の仕様は未確認

現在、Galaxy A36 5Gの仕様に関して確認されているのは、最低でも6GBのRAMを搭載している点である。Geekbenchのエントリーによると、これはおそらくベースモデルの構成であり、前モデルと同様に複数のメモリオプションが用意されると見込まれる。

他の仕様については未だ明らかにされておらず、カメラ性能やディスプレイの詳細も今後の情報待ちである。このように、現段階で明確なスペックの全貌は見えていないが、ミッドレンジ市場での競争力を高めるために、サムスンがどのような改良を加えてくるのかが注目される。