iPhoneによる高画質な映像制作が進化する中、外部SSDの需要がますます高まっている。特に、4K ProRes動画を撮影する際、内部ストレージでは対応しきれない場合が多い。そこで登場したのがLexarのProfessional Go ポータブルSSDとUSB-Cハブだ。コンパクトな設計と強力なデータ転送能力を兼ね備えたこのデバイスは、iPhone映像クリエイターにとって理想的なソリューションとなるだろう。

iPhoneでのProRes動画撮影を支える外部SSDの必要性

AppleのiPhone 15 Proおよび16 Proシリーズでは、ProRes動画の外部ストレージへの直接保存が可能になった。特に4K解像度、60fpsや120fpsでの撮影を行う際、内部ストレージでは十分な容量や速度を提供できない。これにより、外部SSDを用いた高解像度動画の記録が現実的な選択肢となっている。

外部SSDは、iPhoneのUSB-Cポートを通じて直接接続することができ、データの転送速度も大幅に向上している。特にProRes動画は非常に大きなデータサイズを持つため、一般的なSDカードや従来の外部ストレージでは対応しきれない。必要な転送速度と容量を考慮すると、外部SSDの利用が不可欠だ。

また、外部SSDは動画だけでなく、写真やその他のデータを迅速に保存・管理できるという利点も持つ。iPhoneの映像制作において、外部SSDは重要なパートナーとなり、効率的な作業をサポートする存在となっている。

Lexar Professional Go ポータブルSSDの特徴と性能

Lexar Professional Go ポータブルSSDは、その小型サイズと高性能で注目されている。このSSDは1.71インチの長さ、0.98インチの幅、0.32インチの厚さというコンパクトなデザインでありながら、最大2TBの容量を持つ。重さはわずか0.46オンスであり、持ち運びに非常に優れている。

さらに、IP65の防塵・防水性能を備え、1メートルの高さからの落下にも耐えられる設計が施されている。また、最大1,050MB/sの読み取り速度、1,000MB/sの書き込み速度を誇り、iPhoneやMacとの高速なデータ転送を実現する。これにより、ProRes動画の録画や大容量データのバックアップも問題なくこなすことができる。

加えて、付属するシリコンスリーブが衝撃を軽減し、U字型コネクタによってiPhoneの背面にしっかりと装着できる設計が特徴だ。この使い勝手の良さと高性能が、映像クリエイターにとって大きな魅力となっている。

USB-Cハブの利便性と接続オプション

Lexar Professional Go ポータブルSSDに付属するUSB-Cハブも、映像制作において欠かせないツールである。このハブは、4つのUSB-Cポートを備え、SSDやその他のデバイスを簡単に接続できる。特に、iPhoneに接続することで、マイクや充電器、外部SSDを同時に使用することが可能だ。

ハブ自体は1.69インチの長さ、1.71インチの幅、0.32インチの厚さと非常に小型であり、iPhone 15 Pro Maxの背面にほぼ収まるサイズ感である。耐久性については、SSDほどではないが、プラスチックとアルミニウムの構造により一定の頑丈さを持つ。

特筆すべきは、USB-Cポートのひとつが電源供給専用であり、最大30Wの電力を供給できる点である。これにより、長時間の撮影でもバッテリー切れを気にせず、外部電源を用いてiPhoneを充電しながら撮影を続けることができる。映像制作の現場で、複数の機器をスマートに管理できるハブの存在は非常に重要だ。

映像制作以外の用途とMacでの使用感

Lexar Professional Go ポータブルSSDとハブは、映像制作以外の用途でも優れたパフォーマンスを発揮する。例えば、iPhoneやiPadに接続して、ストレージを拡張したり、大容量のファイルを管理したりすることができる。256ビットAES暗号化に対応しており、データの安全性も確保されているため、ビジネス用途にも適している。

また、Macに接続して使用することも可能であるが、そのパフォーマンスはiPhoneやiPadほど優れていない。USB-CハブとしてMacに接続した際、帯域幅の問題が発生し、ディスプレイの接続には不向きである。しかし、通常のデータ転送やバックアップ作業には十分な速度を提供する。

このように、映像制作に最適化されたデバイスでありながら、日常的なデータ管理やバックアップ用途でも幅広く活躍できる点が、Lexar Professional Go ポータブルSSDとハブの大きな魅力である。