NVIDIAの次世代グラフィックカードであるRTX 5090に関して、価格の大幅な上昇は避けられるというリークが浮上している。既に驚異的な性能を誇るRTX 4090に続く新モデルであり、32GBのGDDR7メモリや21,760のCUDAコアを搭載するという噂だ。競合となるAMDがハイエンド市場から撤退する中で、NVIDIAはさらなる市場支配を狙っている。

RTX 5090のスペックと価格に関するリーク

NVIDIAの次期フラッグシップモデルであるRTX 5090に関して、価格が大幅に上昇しないというリークが注目を集めている。リーク元であるkopite7kimiは、「RTX 5090の価格は大幅に上がることはないだろう」と予測している。これは、現在のRTX 4090の価格がすでに$1,600という高額に達していることを考えると、さらなる大幅な価格引き上げは難しいと判断されているからだ。

RTX 5090は、32GBのGDDR7メモリを搭載し、512ビットのメモリバスを備えると噂されている。さらに、21,760ものCUDAコアを持つことで、現行のグラフィックカードよりも飛躍的なパフォーマンスを発揮する可能性がある。このような驚異的なスペックにもかかわらず、価格の上昇が抑えられるという点は、多くのゲーマーにとって朗報だろう。

しかし、「大幅な上昇」とはどの程度の価格増加を指すのかについては不明だ。$1,600に対して$100から$200程度の増加は考えられるが、これが「大幅」かどうかは意見が分かれるところだ。とはいえ、NVIDIAはRTX 4090の発売で学んだことがあり、価格の上限を見極めた可能性が高い。

AMDのハイエンド市場撤退とNVIDIAの市場支配

AMDが次世代のハイエンドグラフィックカード市場から撤退するというニュースは、NVIDIAにとって大きな追い風となっている。これにより、NVIDIAはハイエンド市場を独占し、価格や製品ラインナップを自由に決定できる立場を得た。現在の状況では、AMDがハイエンド市場に競合製品を投入する見込みは低く、これによりNVIDIAのRTX 50シリーズは事実上、唯一の選択肢となりそうだ。

AMDはミッドレンジ市場に注力していると見られており、ハイエンド市場でのNVIDIAとの競争は放棄した形となる。このような状況下で、NVIDIAはRTX 5090を高価格で販売しつつも、競争相手がいないために市場の反発を受ける可能性が低い。

ただし、NVIDIAが過去に経験したように、価格が過度に高騰すれば、ゲーマーやプロシューマーからの反発も予想される。特に、RTX 3090 Tiが高額で市場に登場した際には、消費者の不満が高まり、結果として価格は引き下げられた。この経験を踏まえ、NVIDIAは価格の上限を見極める戦略を取ると考えられる。

RTX 50シリーズの価格予測と展望

NVIDIAのRTX 50シリーズは、性能と価格のバランスが注目されている。特にRTX 5080は、現行のRTX 4080シリーズに匹敵する性能を持ちながら、価格が大きく変動しないと予測されている。RTX 4080が$1,199で発売されたことから、RTX 5080の価格も同様のラインで設定される可能性が高い。

RTX 4080 Superは$999で発売され、性能面でほぼ同等でありながら、価格の引き下げが好評を博した。このような前例を踏まえると、RTX 50シリーズも同様の価格設定が期待されている。特に、性能の向上が見込まれているにもかかわらず、価格が抑えられることで、ゲーマーにとっては魅力的な選択肢となるだろう。

しかし、AMDがハイエンド市場から撤退する中、NVIDIAは独占的な立場を活かして価格を自由に設定できる。これにより、一部ではRTX 5090が$2,000以上になるのではないかという予測も出ているが、現時点ではその可能性は低いと見られている。とはいえ、市場の動向次第では、価格が上昇するリスクも残っている。

ミッドレンジ市場でのNVIDIAとAMDの競争

ハイエンド市場ではNVIDIAが優勢であるが、ミッドレンジ市場ではAMDとの競争が激化する可能性がある。特にAMDのRDNA 4アーキテクチャを採用したミッドレンジGPUが、NVIDIAのRTX 5070と競合することが予想されている。この市場では、性能だけでなく価格が大きな要因となるため、NVIDIAは慎重な価格設定を迫られるだろう。

RTX 5070は、2025年のCESで発表されると噂されており、価格はRTX 4070の$599前後になると予測されている。RTX 4070が発売時に価格調整を受けたことを考えると、RTX 5070も同様の価格帯になる可能性が高い。ただし、インフレや市場の変動により、若干の価格上昇は避けられないだろう。

NVIDIAは、ミッドレンジ市場においてもAMDに対して優位に立つため、競争力のある価格と性能を提供する必要がある。特に、この価格帯ではコストパフォーマンスが重視されるため、どれだけの性能を提供できるかが鍵となる。AMDがミッドレンジ市場で反撃に出る中、NVIDIAはどのように対応するのか注目されている。