Motorolaは、Androidアップデートに関して過去に一貫しない実績があるが、今回Android 15への対応予定デバイスのリストが明らかになった。
Android 15はPixelデバイスにはまだ展開されていないものの、技術的には準備が整っており、Motorolaもその対応を進めているようだ。
RazrシリーズやEdgeシリーズ、Moto Gシリーズの多数のモデルがアップデートの対象となっており、今後の進展に期待が寄せられている。

Android 15対応デバイスの発表

Motorolaは、最新のAndroid 15対応予定デバイスを正式に発表した。これにより、2023年以降のRazrシリーズやEdgeシリーズ、Moto Gシリーズの多くのデバイスがアップデート対象となることが明らかになった。これまでMotorolaはAndroidアップデートに関して迅速な対応を行ってこなかったが、今回は早期に対応予定のデバイスリストが公開されている点で注目されている。

Android 15はまだPixelデバイスには展開されていないが、すでにソフトウェアの準備は完了しており、Motorolaもこれに向けた動きを見せている。具体的な配信スケジュールについては発表されていないものの、リストアップされたデバイスがAndroid 15に対応することは確定している。

この動きは、Androidユーザーにとっては大きなニュースであり、今後のアップデートスケジュールに注目が集まっている。Motorolaがどのようなタイミングで配信を開始するのか、またどの地域で優先的に提供されるのかはまだ不明であるが、RazrシリーズやEdgeシリーズのユーザーにとっては、期待の大きいアップデートとなりそうだ。

Motorolaのアップデート実績と課題

Motorolaは、過去のAndroidアップデートにおいてあまり良好な実績を残していない。特に、フラッグシップモデルであるRazr+(2023年版)にAndroid 14を提供するまでに1年以上を要した事例がある。この遅延は、他のAndroidスマートフォンメーカーと比較しても顕著であり、ユーザーの不満を引き起こしている。

こうした背景から、今回のAndroid 15対応に関しても、実際の配信時期については慎重に見守る必要がある。今回のリストには多くのモデルが含まれているが、Motorolaがこれらのデバイスにアップデートをどれほど迅速に展開できるかは未知数である。特に、ミッドレンジやエントリーモデルのMoto Gシリーズに関しては、過去の例からもスピードに不安が残る。

Motorolaは、ソフトウェアのアップデートに時間がかかる理由として、カスタマイズや動作検証に時間を要することを挙げているが、競合他社はより迅速に対応を行っている。この点を改善しなければ、ユーザーの信頼を取り戻すことは難しいだろう。

具体的な対応デバイスリスト

MotorolaのAndroid 15対応予定デバイスには、2023年以降のRazrシリーズやEdgeシリーズが含まれる。リストに記載されている主なデバイスは以下の通りである。

Motorola Razr(2023年版)、Razr+(2023年版)、および最新のRazr 50シリーズ。さらに、Motorola Edge+(2023年版)、Edge 40 Pro、Edge 50シリーズ、Moto G Power 5G(2024年版)、Moto G Stylus 5Gなど、合計20を超えるデバイスが対象となっている。

また、ThinkPhone by Motorolaもアップデート対象に含まれており、2025年にリリースされる予定の新型ThinkPhoneも対象となる可能性がある。このリストが最終的なものかどうかは現時点では不明であるが、今後さらに対応デバイスが追加される可能性が高い。

これらのデバイスの中には、すでにハイエンドモデルとして発売されているものも多く、Android 15の新機能を十分に活用できるハードウェアスペックを備えている。特に、RazrシリーズやEdgeシリーズは、Motorolaの中でも最も注目度の高いモデルであり、今後の動向が期待される。

アップデートの時期は未定

現時点で、MotorolaのAndroid 15アップデートの具体的な配信スケジュールは発表されていない。Motorolaはこれまでのアップデートに時間を要することが多く、特にAndroid 14の配信ではRazr+(2023年版)に対して1年以上かかった。これがAndroid 15の配信時期にも影響するのではないかとの懸念が広がっている。

Android 15自体は、すでにソフトウェアとしては準備が完了しており、Pixelデバイスを含む他のAndroid端末にも順次展開される見込みであるが、Motorolaの端末がその波に乗るのは時間がかかる可能性がある。

Motorolaは、アップデートを迅速に行うことの重要性を認識しているが、同時に品質の確保を優先している。これは多くのユーザーにとっては理解できる一方で、競合他社がより早いペースでアップデートを提供している現状においては、やや不満が残る部分でもある。今後、Motorolaがどのようにアップデートを進めるか、その動向に注目が集まっている。