Samsungは、新たなSSD「990 Evo Plus」を発表した。前モデル「990 Evo」と比較して最大50%の速度向上を実現し、ゲーミングやビジネス、クリエイティブ作業に最適な仕様となっている。

990 Evo Plusは、Samsungの8世代目V-NAND技術を採用し、最大7,250MB/sのシーケンシャル読み取り速度を誇る。1TBから4TBまでの容量が用意され、今年の秋から購入可能となる。

990 Evo Plusの主な性能と特徴

Samsungの新SSD「990 Evo Plus」は、前モデルからの性能向上を実現した注目の製品である。8世代目のV-NAND技術を採用し、4TBモデルでは最大7,250MB/sのシーケンシャル読み取り速度と6,300MB/sの書き込み速度を誇る。これにより、ゲーミングや動画編集などの高負荷作業でもストレスなく快適な作業環境を提供する。

さらに、990 Evo Plusは73%の効率向上を実現し、冷却性能を高めるためにニッケルコーティングされたヒートシールドを搭載している。これにより、長時間の使用でも過熱を防ぎ、安定したパフォーマンスを維持することが可能だ。また、ランダム読み取り・書き込み速度も1,050K IOPSと1,400K IOPSと高速であるため、ゲームのロード時間短縮や大容量ファイルの転送においても優れた性能を発揮する。

前モデルからの進化と高速化の要因

990 Evo Plusの最大の特徴は、前モデルと比べて50%の速度向上を達成した点である。この高速化は、Samsungの8世代目V-NAND技術の導入が大きな要因となっている。V-NAND技術の進化により、データ転送速度が飛躍的に向上し、より効率的なデータの読み書きが可能となった。

また、PCIe 4.0と5.0に対応しているため、最新のシステム環境においても最大限の性能を発揮することができる。特に、ゲーマーやクリエイティブな作業を行うユーザーにとっては、ストレージの速度が作業効率を大きく左右するため、この進化は非常に魅力的である。従来モデルでは限界を感じていた部分が990 Evo Plusでは大きく改善され、より快適な使用感を提供している。

用途に合わせた容量展開と価格

990 Evo Plusは、1TB、2TB、4TBの3つの容量展開を提供しており、ユーザーのニーズに合わせて選択できる。1TBモデルは110ドル、2TBモデルは185ドル、そして4TBモデルは345ドルで販売される予定だ。このように、幅広い容量オプションが用意されているため、ゲーマーからビジネスユーザーまで、多様な用途に対応することができる。

大容量の4TBモデルは、特に動画編集や大量のデータを扱うプロフェッショナル向けに最適である。一方、1TBや2TBモデルは、普段使いのパソコンやゲーミングPCにおいても十分な性能を発揮する。また、全モデルがAES-256ビットのフルディスク暗号化機能を搭載しているため、セキュリティ面でも安心して使用できる点が魅力である。

購入者向けの付加価値と発売時期

990 Evo Plusには、購入者向けにSamsung Magician Softwareが付属しており、SSDの管理や最適化を簡単に行うことができる。このソフトウェアを利用することで、最新のファームウェアアップデートやパフォーマンスの最適化が可能となり、常に最高の状態でSSDを使用することができる。また、長期間にわたり安定した性能を維持するためのツールが提供されているのも大きな魅力である。

発売時期は今年の秋を予定しており、公式サイトおよび一部の小売店での販売が予定されている。これにより、ゲーマーやクリエイターだけでなく、ビジネスユーザーや一般の消費者にとっても手軽に高性能なSSDを導入することが可能となる。今回の990 Evo Plusの登場で、ストレージ市場におけるSamsungの存在感はさらに高まるだろう。