サムスンの次期フラッグシップモデル、Galaxy S25+のバッテリー容量が新たにリークされた。

その容量は前モデルのGalaxy S24+と変わらない4,900mAhとされており、容量面でのアップグレードは期待できない。しかし、新しい3nmチップの搭載により、電力効率が向上し、実際の使用時間はさらに長くなる可能性がある。

Galaxy S25+のバッテリー容量は前モデルと同じ

Galaxy S25+のバッテリー容量は、前モデルであるGalaxy S24+と同じく4,900mAhとされている。リーク情報によれば、実際の定格容量は4,755mAhであり、これを4,900mAhとして広告する予定だという。この情報から、サムスンは新モデルでのバッテリー容量の増加を見送ったことがわかる。近年のスマートフォン市場では、バッテリー容量の増大がトレンドとなっているが、S25+ではこれに追随せず、既存の容量を維持する戦略を取ったようだ。

サムスンはこのバッテリー容量の維持によって、薄型軽量なデバイスを継続して提供することができる。しかしながら、バッテリー容量の増加を期待していたユーザーにとっては少々物足りない結果となるかもしれない。とはいえ、前モデルであるGalaxy S24+はその電力効率と最適化によって、4,900mAhでも一日中持ちこたえることができるという評価を得ている。したがって、S25+も同様に十分なバッテリー持続時間を確保できると見られる。

電力効率の改善でバッテリー持続時間が向上か

Galaxy S25+の最大の注目ポイントは、バッテリー容量の増加ではなく、搭載される新しいチップセットの電力効率にある。S25+にはExynos 2500またはSnapdragon 8 Gen 4の3nmプロセスチップが搭載される見込みであり、これがバッテリーの持続時間を大幅に向上させるとされている。前モデルのS24+では4nmチップが搭載され、既に高い電力効率を誇っていたが、さらなる省電力化が期待できる3nmチップの採用によって、S25+の電池持ちはさらに改善される可能性が高い。

バッテリー容量が変わらなくとも、こうした電力効率の向上はユーザーの体感として重要な要素となる。日常の使用や高負荷なアプリケーションの実行中でも、より長くスマートフォンを使い続けることができる点は評価に値する。サムスンはバッテリーの物理的な容量を増やすのではなく、技術的な最適化によって持続時間を向上させるというアプローチを選んだようだ。この戦略がどれだけユーザーに支持されるかは、実際の使用感次第と言える。

競合他社の大容量バッテリーと比較

Galaxy S25+のバッテリー容量は競合他社のフラッグシップモデルと比較するとやや見劣りする。例えば、Honor Magic 6は5,450mAh、Xiaomi K70 Ultraは5,500mAh、OnePlus 12は5,400mAh、そしてRealme GT6は5,800mAhのバッテリーを搭載している。これらの中国ブランドは大容量バッテリーを武器にしており、バッテリーの持続時間を大きくアピールポイントとしている。

しかし、サムスンはソフトウェアの最適化や省電力技術でバッテリー容量を補完しており、単純な容量の大きさでは測れないパフォーマンスを提供している。実際、サムスンの高性能端末はバッテリー容量が同程度か少ないにもかかわらず、持続時間が他のブランドよりも長いという評価を得ることが多い。これは、サムスンがハードウェアとソフトウェアの最適化に長けていることを示しており、バッテリーの効率的な利用を追求している結果だろう。

ソフトウェア最適化で中国ブランドに対抗

サムスンの強みは、競合他社と比較しても優れたソフトウェアの最適化にある。中国ブランドが大容量バッテリーで物理的な持続時間をアピールする一方で、サムスンは独自の電力管理技術やAIによる最適化で電力消費を抑制している。これにより、バッテリー容量が小さくとも長時間の使用が可能であり、特に電力消費の激しいアプリケーションやゲームでも安定したパフォーマンスを発揮する。

ソフトウェアの最適化は、バッテリーの寿命を延ばすだけでなく、日常的な使い勝手にも大きな影響を与える。サムスンのOne UIは使いやすさと省電力を両立しており、バックグラウンドでのアプリ管理や電力消費の抑制に関する設定も豊富である。これにより、ユーザーはストレスフリーなスマートフォン体験を享受できる。サムスンがバッテリーの容量競争に参加せずとも、ユーザー満足度を維持できる理由がここにある。