Google Fiの加入者が、iOS 18.4ベータ版の適用によりiPhoneでRCS(リッチコミュニケーションサービス)を利用できるようになった。これまで、iPhoneとAndroid間のメッセージはSMSやMMSに制限されていたが、RCSの導入により高品質な画像・動画の送受信、音声メッセージ、既読確認、拡張された絵文字などが可能となる。

今回のアップデートは、Google Fiに加え、T-Mobileのネットワークを利用するMVNOにも適用される。RCSを有効化するには、iOS 18.4の第2回パブリックベータ版をインストールし、設定メニューから該当オプションを確認する必要がある。正式リリースは4月予定で、さらなる機能追加や改善も期待される。

Google FiがiPhoneでRCS対応 進化するメッセージ環境

Google Fiのユーザーが、iOS 18.4ベータ版の適用により、ついにiPhoneでRCS(リッチコミュニケーションサービス)を利用できるようになった。これまでiPhoneとAndroid間のメッセージ送信は、SMSやMMSに限定されていたが、RCSの導入によってより高度なメッセージング機能が利用可能となる。

RCSを有効化すると、高解像度の画像や動画の送受信が可能になり、音声メッセージや既読確認機能、リアクション機能なども追加される。また、これまでのMMSでは制限されていたグループチャットの機能も強化される。特に、Google Fiに加えてT-Mobile系のMVNO(Boost MobileやMint Mobileなど)もRCSに対応したことで、多くのユーザーがこの新機能を享受できるようになった。

一方で、Appleは独自のiMessageを提供しており、RCSとの完全な統合は行われていない。今回の対応は、Google Fiユーザーにとっては朗報だが、iPhone同士のiMessageとAndroidのRCSの違いは依然として存在する。そのため、今後のアップデートでどこまでRCSがiPhoneに最適化されるかが注目される。

RCSがもたらす新しいコミュニケーションの形

RCSの対応により、メッセージングの体験は大きく変わる。従来のSMSでは、テキストベースのやり取りが中心だったが、RCSでは画像・動画・音声メッセージなど、多彩なコンテンツが送信可能となる。特に、大容量のデータ送信が可能になることで、これまで制限のあったMMSの不便さが解消される。

また、既読確認やリアクション機能が追加されることで、コミュニケーションのレスポンスも向上する。これにより、グループチャットでの会話もより円滑になり、仕事やプライベートのやり取りがスムーズに行えるようになる。さらに、暗号化技術の強化が進めば、より安全なメッセージング環境も実現できるだろう。

ただし、RCSが完全に普及するためには、すべての通信キャリアが対応する必要がある。現時点では、Google FiやT-Mobile系MVNOの対応が進んでいるが、他のキャリアや国際的な普及は今後の課題となる。また、iPhoneとAndroid間のメッセージングの完全統合には、Apple側のさらなる対応が必要となるため、今後の動向が注目される。

iOS 18.4の新機能 RCS以外の注目ポイント

iOS 18.4の第2回パブリックベータ版では、RCS対応以外にも複数の新機能が追加されている。特に、iPhone 15 ProおよびPro Maxに搭載された「Visual Intelligence」は、カメラを通してオブジェクトを解析し、検索や情報取得を可能にする新機能として注目されている。本来はiPhone 16向けに開発されていたものだが、今回のアップデートでiPhone 15 Proシリーズにも対応した。

また、コントロールパネルの強化も進んでおり、新たに「Siriを起動」「タイプでSiriを操作」「Visual Intelligenceの起動」などのオプションが追加された。これにより、ユーザーの操作性が向上し、より直感的にデバイスを扱うことが可能になった。

加えて、新しい絵文字の追加やWalletアプリのメニュー変更など、細かい改良も行われている。iOS 18.4の正式リリースは4月が予定されており、今後のベータ版でさらに機能が追加される可能性がある。新機能の拡充により、iPhoneの使い勝手がどのように進化するのか、今後の展開が期待される。

Source:ZDNet