サムスンが今夏発表すると見られる「Galaxy Z Flip 7」に、過去最大のカバーディスプレイが搭載される可能性が浮上した。リーク情報によれば、従来モデルの「Galaxy Z Flip 6」と比較してベゼルが縮小し、カバーディスプレイが約4インチに達する可能性が指摘されている。
これまでの「Z Flip」シリーズでは、カバーディスプレイが通知の確認や簡易操作の補助にとどまっていたが、今回のサイズ拡大によりフルアプリの操作が可能になるかもしれない。もしこのリーク情報が正しければ、競合する「Razr 50 Ultra」に近いデザインとなり、折りたたみスマートフォンの使い勝手が大きく変わることになるだろう。
Galaxy Z Flip 7のカバーディスプレイは約4インチに拡大か 最新リーク情報を検証
「Galaxy Z Flip 7」のカバーディスプレイが、これまでのモデルから大幅に拡大する可能性が指摘されている。リークされたレンダリング画像によれば、従来の「Galaxy Z Flip 6」の3.4インチから、約4インチへとサイズアップする可能性が高いという。「OnLeaks」が当初予測していた3.6インチという数値も修正され、情報の精度が増していることがうかがえる。
また、画像を見る限り、ベゼルの縮小により画面の占有率が向上している点も注目に値する。カメラ周辺のデザインは従来通りの配置を維持しながら、ディスプレイ部分がデバイス前面の半分以上を占める構造となる可能性がある。これにより、通知の確認やウィジェットの利用にとどまらず、フルアプリの操作がより現実的になるかもしれない。
この情報が事実であれば、サムスンの「Flip」シリーズにおける最大のデザイン変更の一つとなる。折りたたみスマートフォンの利便性を向上させる重要な要素として、多くのユーザーに歓迎される仕様変更となるだろう。しかし、公式発表はまだ行われておらず、実際の仕様は今後の情報を待つ必要がある。
ついに実用的なカバーディスプレイへ Galaxy Z Flipシリーズの進化の軌跡
「Galaxy Z Flip」シリーズのカバーディスプレイは、初代モデルから段階的に進化してきた。2020年に発売された初代「Galaxy Z Flip」は、1.1インチの小さなカバーディスプレイを搭載しており、時計や通知の表示が主な用途だった。当時はサブディスプレイとしての機能に限界があり、多くの操作はメインディスプレイを開く必要があった。
その後、2021年の「Galaxy Z Flip 3」で1.9インチに拡大し、ウィジェットの操作や簡単なメッセージ返信が可能になった。そして2023年の「Galaxy Z Flip 5」では3.4インチに拡張され、アプリの簡易操作やゲームの実行が可能になるなど、大きな進化を遂げた。今回の「Galaxy Z Flip 7」で約4インチに達すれば、ついに本格的なサブディスプレイとして機能する可能性が出てくる。
カバーディスプレイが大きくなることで、ユーザーはスマートフォンを開かずに多くの操作をこなせるようになる。通知の確認やカメラのプレビューだけでなく、SNSの閲覧や動画の視聴など、これまでメインディスプレイでしか行えなかった操作がよりスムーズに行えるかもしれない。こうした進化は、折りたたみスマートフォンの魅力をさらに高める要素となるだろう。
Razr 50 Ultraに迫るデザイン変更 サムスンの競争戦略とは
「Galaxy Z Flip 7」のカバーディスプレイが拡大することで、モトローラの「Razr 50 Ultra」に近いデザインになる可能性がある。「Razr 50 Ultra」は、外部ディスプレイが3.6インチあり、ほぼ全体がディスプレイとして機能するのが特徴だ。もし「Galaxy Z Flip 7」が約4インチのカバーディスプレイを搭載すれば、競争力が大幅に向上することになる。
サムスンはこれまで、カバーディスプレイの利便性よりもデザインの一貫性を重視してきたが、今回の変更が実現すればその方針が変わることになる。これは市場のニーズに対応した結果とも考えられる。折りたたみスマートフォンのユーザーにとって、カバーディスプレイが小さいと結局メインディスプレイを開く手間が増えるため、より実用的なサイズへの進化は必然だったのかもしれない。
また、これまでの「Galaxy Z Flip」シリーズは、外部ディスプレイが比較的小さく、情報の表示に限りがあったため、モトローラの「Razr」シリーズと比べて劣勢とみなされることもあった。しかし、「Galaxy Z Flip 7」でディスプレイサイズが拡大すれば、両者の競争構造が変わる可能性がある。サムスンがこの変化をどのように打ち出すのか、今後の展開が注目される。
Source：Trusted Reviews