Appleの廉価モデル「iPhone SE」の最新モデル、iPhone SE 4が2025年3月に登場する可能性が浮上している。韓国のメディア「AjuNews」によれば、AppleのカメラサプライヤーであるLGイノテックが12月にカメラの量産を開始する予定であり、これにより発売時期が推測できるという。

新モデルでは従来のTouch IDからFace IDへの変更に伴い、ディスプレイが6.1インチOLEDに拡大することが予想されている。また、EUの規制を受けて充電ポートがLightningからType-Cに移行し、より利便性の高い仕様となる見込みだ。

カメラ性能も飛躍的に進化し、12MPから48MPへとアップグレードされる可能性が高い。価格は現在のモデルからわずかに上昇するものの、500ドル未満に抑えられると見られている。

iPhone SE 4は何が変わる? OLEDディスプレイとFace IDの導入でアップグレード

次期iPhone SE 4では、従来の4.7インチLCDから6.1インチOLEDディスプレイに変更されるとされており、これにより映像の鮮やかさや視認性が飛躍的に向上する可能性がある。OLEDの導入により、黒の表現がより深く、コントラストが強化され、ユーザー体験が向上することが期待されている。

さらに、Touch IDの廃止により、ホームボタンも姿を消し、代わりにFace IDが搭載される見込みだ。AppleがiPhoneの標準モデルに備えている顔認証システムの導入は、iPhone SEシリーズにおけるセキュリティ性能を一段と高めるものである。

これにより、SEシリーズは従来のエントリーモデルという位置付けからワンランク上の存在感を放つことになるだろう。OLEDやFace IDの導入によってエコシステム全体の一体感が増し、これまでSEを選んでいたユーザー層にも魅力的な選択肢が提供される。

Appleがエントリーモデルにおいても進化を続ける背景には、強化される他社製品との競争や、新しい技術へのニーズが存在する。SE 4の登場は、既存のiPhoneユーザーのみならず、初めてiPhoneを手にする層に対しても、魅力的なエントリーポイントとなる可能性があるだろう。

カメラ性能と充電規格の進化 SE 4でカメラは48MPに、充電ポートもType-Cへ

AppleはiPhone SE 4において、カメラ性能をこれまでの12MPから48MPへと大幅に強化する可能性がある。この変化はLGイノテックが関与しているカメラモジュールの量産体制と関連しており、日常の撮影体験やナイトモードの改善が期待されている。

48MPカメラの搭載によって、エントリーモデルながら高精細な撮影が可能となり、特に夜間や暗所での撮影のクオリティ向上が見込まれる。また、充電ポートについても、EU規制に対応するためLightningからType-Cに変更される見通しだ。

Type-Cの採用は充電スピードの向上や他機器との互換性の高さを実現し、Appleデバイス全体で統一感が増すことが予想される。この変化は、エントリーモデルでありながら最新の技術に対応する姿勢を示すものであり、特にAndroidユーザーの移行を促進する効果も考えられるだろう。

Appleがこのエントリーモデルに新たな機能を採用する背景には、ユーザーが他社製品との性能比較を行った際に魅力を感じさせる戦略が見え隠れする。

iPhone SE 4の価格動向 エントリーモデルとしての魅力を維持するか

iPhone SE 4の価格は、現行モデルの430ドルから若干引き上げられ、500ドル未満になると予測されている。OLEDディスプレイや48MPカメラの導入など、スペック向上に伴う製造コストの増加が影響している可能性が高い。

とはいえ、SEシリーズは他のiPhoneモデルと比較してコストパフォーマンスが高く、手頃な価格を維持することが重要視されている。Appleは、この価格帯を維持しつつも、新技術を取り入れることで市場の幅広い層に訴求力を持たせる戦略を取ると考えられる。

過去のモデルと同様に、iPhone SEはエントリーモデルとしての役割を担いながら、時代に即した機能や性能の充実が図られている。こうした価格設定は、高性能なiPhoneを求める層に手の届きやすい選択肢を提供し、Appleエコシステムへのアクセスを容易にするための方針であると言えるだろう。