サムスンの新型折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Flip 7」とされるレンダリング画像がリークされた。デザインは昨年のFlip 6とほぼ同じで、大幅な変更は見られない。カバーディスプレイはタブレット風の形状を維持し、デュアルカメラとLEDフラッシュが配置されるなど、従来のデザインを踏襲する形だ。

本体サイズは166.6 x 75.2 x 6.9mmとわずかに大型化する可能性があり、カバースクリーンは3.6インチ、内部ディスプレイは6.8インチになると予想されている。また、これまでクアルコム製チップを採用していたFlipシリーズだが、今回はサムスン独自のExynos 2500を搭載する可能性が指摘されており、パフォーマンスや省電力性にどのような影響を与えるのかが注目される。

カメラ構成も従来モデルと大きな変化はなく、50MPのメインカメラと12MPの超広角カメラを採用する見込み。10MPのセルフィーカメラも引き続き搭載されるとされ、ハードウェアの進化は限定的となる可能性が高い。

ただし、AIによる画像処理の強化が期待されており、カメラの体験自体は向上するかもしれない。価格はFlip 6と同じ1,099ドルからのスタートが予想され、ストレージ構成も256GBまたは512GB(12GB RAM搭載)の2種類となる見通しだ。

Galaxy Z Flip 7のデザインは進化せず その理由とは

リークされたレンダリング画像によると、Galaxy Z Flip 7の外観はFlip 6やFlip 5とほぼ同じで、大きなデザイン変更は見られない。デュアルカメラとLEDフラッシュを備えたカバーディスプレイのレイアウト、丸みを帯びた端末の角、パンチホール式のインナーカメラと薄いベゼルなど、従来の特徴をそのまま引き継いでいる。

スマートフォン市場では、毎年新しいモデルが登場するたびにデザインの進化が期待される。しかし、Galaxy Z FlipシリーズはZ Flip 3以降、デザインの根本的な変化はほとんどなく、折りたたみ機構やディスプレイの耐久性などに重点を置いて改良が進められている。今回のリーク情報もその流れを踏襲しており、折りたたみスマホの成熟期に入っていることを示唆しているのかもしれない。

一方で、Galaxy Z Flip 7は本体サイズがわずかに拡大するとされている。166.6 x 75.2 x 6.9mmという寸法は、先代モデルより若干大きく、ディスプレイサイズも内部6.8インチ、カバースクリーン3.6インチになる可能性がある。この変化は、バッテリー容量の増加やヒンジの改良といった内部的な要素に関連している可能性があり、見た目以上に実用性の向上につながるかもしれない。

Exynos 2500搭載で性能は向上するのか

これまでGalaxy Z Flipシリーズは、Snapdragonチップセットを搭載するのが一般的だった。しかし、リーク情報によると、Galaxy Z Flip 7にはサムスン独自のExynos 2500が採用される可能性がある。このチップセットは、3つのCortex-X925コア、5つのCortex-A725コア、2つのCortex-A520コアを搭載し、Snapdragon 8 Eliteに匹敵する性能を持つとされる。

Exynosチップセットが採用されることで、バッテリー効率や発熱管理の最適化が期待される。サムスンは独自のプロセッサを開発することで、ハードウェアとソフトウェアの統合をより緊密にし、最適化を進めやすくなる。

しかし、過去のExynosシリーズは、特に発熱問題や電力効率の面でSnapdragonと比較して劣るという評価を受けることもあった。そのため、今回のExynos 2500がどの程度の改善を遂げているかが、ユーザーの満足度を左右する重要なポイントとなる。

さらに、Galaxy AIの活用が予想されることから、Exynos 2500がAI処理にどれほどの影響を与えるのかも注目される。AIによる画像処理や省電力機能が強化されれば、単純なスペック競争では測れない実用的な進化を感じることができるかもしれない。Snapdragonからの変更がユーザーにとって吉と出るのか凶と出るのか、その答えは正式発表を待つ必要がありそうだ。

カメラは進化するのか AI強化が鍵

リーク情報によると、Galaxy Z Flip 7のカメラ構成は前モデルとほぼ同じで、50MPのメインカメラと12MPの超広角カメラを搭載するとされている。また、セルフィーカメラは10MPのまま据え置かれる可能性が高く、ハードウェア面での劇的な進化は期待しにくい。

しかし、サムスンはGalaxy AIを活用したカメラソフトウェアの強化に力を入れており、撮影体験そのものは向上する可能性がある。例えば、AIによる被写体認識の精度向上や、夜景撮影のノイズ低減、ポートレートモードの処理速度の向上などが挙げられる。

特に、ポストプロセッシング技術の進化によって、同じカメラセンサーでもより高品質な画像が得られる可能性は十分にある。また、Galaxy Z Flipシリーズは、折りたたみ機構を活かした撮影スタイルが特徴のひとつだ。

ハンズフリー撮影や、独自のアングルでの動画撮影が可能なため、AIを活用した手ぶれ補正や自動構図調整機能が強化されれば、実用性が向上することが考えられる。ハードウェアの変化が少ない分、ソフトウェアによる進化がどこまで実感できるかが、ユーザーにとっての評価を大きく左右するポイントとなりそうだ。

Source:Android Central