OnePlusは、バッテリー性能の向上に力を入れているメーカーとして知られている。すでに同社のフラッグシップモデルには6,000mAhクラスのバッテリーが搭載されているが、最近のリーク情報によると、次世代スマートフォンに7,000mAh以上のバッテリーを搭載する計画が進んでいる可能性が高い。

著名なリーカーDigital Chat Station(DCS)の情報によると、OnePlusの研究開発部門であるOuga Labは、8,000mAh級のバッテリーのテストを進めているという。このバッテリーは、従来よりも高いシリコン含有率(15%)を採用し、80Wの急速充電に対応しているとされており、エネルギー密度と充電速度の両面で大きな進化を遂げる可能性がある。

現在市場に出ている主要なスマートフォンと比較すると、OnePlusの次世代モデルが実現すれば、バッテリー容量の面で圧倒的な優位性を持つことになる。例えば、Samsung Galaxy S25 Ultra(5,000mAh)やiPhone 16 Pro Max(4,685mAh)をはるかに超えるバッテリーを搭載することになり、長時間駆動の新たな基準を作るかもしれない。

バッテリー容量の拡大は、スマートフォンの使用体験を大きく変える可能性を秘めている。しかし、デバイスのサイズや重量、発熱対策、ソフトウェアの最適化など、課題も少なくない。OnePlusがどのような技術革新をもたらすのか、今後の発表に注目が集まる。

7,000mAh超えのバッテリーがもたらす新たなスマホ体験

OnePlusが開発中とされる7,000mAhや8,000mAhのバッテリーは、単に持続時間を延ばすだけでなく、スマートフォンの利用シーンそのものを変える可能性がある。現在、多くのハイエンドスマートフォンのバッテリー容量は5,000mAh前後にとどまり、それ以上の容量を実現する機種はゲーミングスマホや特定のニッチ市場向けに限られる。しかし、OnePlusが次世代フラッグシップモデルにこの超大容量バッテリーを搭載すれば、スマートフォンの使い方に大きな影響を及ぼすことは間違いない。

バッテリーが大容量化することで、長時間の動画視聴やゲームプレイ、GPSを利用したナビゲーションなど、電力消費が激しいアクティビティがさらに快適になる。特に、5G通信が一般化しつつある現在、通信負荷の増加によるバッテリー消費問題が顕在化しているため、大容量バッテリーの搭載はユーザーにとって大きなメリットとなるだろう。

また、スマートフォンの進化に伴い、より高性能なプロセッサや高リフレッシュレートのディスプレイが求められているが、それに伴う消費電力の増加も無視できない。OnePlusの新バッテリーがこの課題をどう解決するのか、今後の発表が注目される。

シリコン含有量15%の新バッテリー技術が意味するもの

今回のリーク情報によると、OnePlusの研究機関であるOuga Labはシリコン含有率15%の新型バッテリーを開発しているとされる。この技術は、バッテリーのエネルギー密度を高めることで、よりコンパクトなサイズで大容量化を可能にする重要な要素となる。従来のバッテリーは、主にグラファイトを使用してリチウムイオンを保持していたが、シリコンはその数倍のリチウムを蓄えることができるため、エネルギー効率が大幅に向上する。

これにより、スマートフォンの重量増加を抑えつつ、バッテリー容量を増やせるというメリットがある。特にOnePlusが以前導入した「Glacierバッテリー」は、5,000mAhのバッテリースペースに6,000mAhの容量を搭載する技術を採用していた。この流れを継続しつつ、さらに効率的なバッテリー設計を実現できる可能性がある。

また、シリコンを多く含むバッテリーは充電速度の向上にも寄与すると考えられる。今回のリークでは、この新型バッテリーが80WのSuperVOOC急速充電に対応しているとされており、これにより短時間で大容量バッテリーを充電できる仕組みが整うことになる。これまでの超大容量バッテリー搭載スマートフォンの課題だった「充電時間の長さ」が改善されれば、利便性はさらに向上するだろう。

OnePlusの新バッテリーはスマホ市場の流れを変えるのか

OnePlusが7,000mAhや8,000mAhの超大容量バッテリーを搭載したスマートフォンを市場に投入すれば、その影響は決して小さくない。現在、ハイエンドスマートフォン市場ではバッテリー持続時間よりも薄型化やデザインの洗練が重視される傾向があるが、OnePlusがこの方向性に対抗し、持続時間の大幅な向上を追求するのであれば、新たなトレンドを生み出す可能性がある。

現時点で最もバッテリー持続時間が長いスマートフォンは、Asus ROG Phone 9 Proの5,800mAhバッテリー搭載モデルだが、もしOnePlusが7,000mAhや8,000mAhを実現すれば、この記録を大きく塗り替えることになる。特に、Samsung Galaxy S25 UltraやiPhone 16 Pro Maxといった競合製品が依然として5,000mAh前後のバッテリー容量にとどまっていることを考えると、OnePlusの新型スマートフォンは大きな注目を集めることになるだろう。

ただし、大容量バッテリーの搭載には課題も伴う。デバイスの厚みや重量が増すことで、持ち運びやすさやデザイン性に影響を及ぼす可能性がある。さらに、バッテリーが大きくなることで発熱の問題も無視できず、高性能な冷却システムの導入が不可欠になる。OnePlusがこれらの課題をどのように克服するのか、その解決策にも注目したい。

今後、OnePlusが正式にこのバッテリー技術を発表すれば、他のスマートフォンメーカーも追随する可能性がある。バッテリー技術の進化は、スマートフォンの使い勝手に直結する重要な要素であり、ユーザーにとっても歓迎すべき変化となるだろう。

Source:Tom’s Guide