Appleの次世代MacBook Airが、数週間以内に登場するとみられる。M4チップを搭載し、設計自体は現行モデルを踏襲する見込みだ。すでに量産が進んでおり、最速で2月中、遅くとも3月には発売される可能性が高い。Appleはさらに、M5チップを搭載したMacBook Proを年内に投入する計画とされ、これまでのチップ展開パターンとは異なる動きを見せている。

Appleの新製品はこれだけにとどまらない。M4 Mac StudioやM4 Mac Proは夏ごろ登場する見通しで、M5チップを搭載するiPad Proは2026年前半と予測される。2025年にはiPhone 17シリーズや新型Apple Watch、新しいAirTagやiPad Air(第6世代)なども発売される見込みだ。さらに、スマートホーム向けにApple A18搭載の専用ハブが開発中とされ、ミニLED搭載のStudio Display後継機も2026年までに登場すると報じられている。

Appleは毎年、新型デバイスを継続的に投入し続けているが、今回の製品ロードマップは、これまでとは異なる展開を見せている。M5チップの登場タイミングや、新たなスマートホームデバイスの投入など、今後の動向が注目される。

M4 MacBook Airはどのような進化を遂げるのか? 期待される変更点とは

M4 MacBook Airは、M3チップ搭載モデルと比較して、大幅な設計変更はないとされている。ただし、M4チップの導入により、パフォーマンスと電力効率の向上が期待されている。Appleは近年、省電力性を高めつつ性能向上を図るチップ開発を続けており、M4チップもその流れを踏襲すると考えられる。

また、ディスプレイやポート構成には現行モデルと大きな違いはないとみられるが、一部では新たな冷却機構の採用やバッテリー駆動時間の向上が予想されている。特にMacBook Airはファンレス構造のため、チップの効率向上が発熱や電力管理の面で大きな影響を及ぼす。M4チップがどの程度の発熱を抑えられるのかは注目ポイントの一つだ。

一方で、価格については据え置きの可能性が高い。現在、M3 MacBook Airのエントリーモデルは1,099ドル(約16万円)で販売されており、M4モデルも同価格帯で登場する可能性がある。ただし、円安の影響などにより、日本市場での販売価格がどのように調整されるかは不透明だ。

AppleがM5 MacBook Proを先行投入? iPad Proとの関係に変化か

AppleはM5チップを2025年秋に発表し、最初の搭載機種としてMacBook Proを投入すると報じられている。これまでの流れでは、Mシリーズの新チップはiPad Proに初搭載されることが多かったが、今回はMacBook Proが先行する形となる。これはAppleがプロ向けMacの性能強化を優先している可能性を示唆している。

M5チップは、M4よりもさらに省電力性能を向上させるとともに、AI処理能力の強化が図られると予想される。現在、AppleはAI関連技術の開発に力を入れており、特にオンデバイスでの機械学習処理を加速させる方向性を打ち出している。そのため、M5チップではNeural Engineの強化や、Mac向けのAI機能拡充が進む可能性がある。

また、M5チップの登場がiPad Proの進化にも影響を与えると考えられる。Appleはタブレット市場において、iPad Proを高性能なデバイスとして位置づけており、Macとの差別化をどう図るのかが課題となる。M5 iPad Proの発売時期は2026年前半とされているが、それまでの間にAppleがどのような技術革新を見せるのかが注目される。

Appleのスマートホーム戦略 新型HomePodやスマートディスプレイの展開

Appleは2025年にスマートホーム向けの新製品をいくつか発表するとみられている。特に注目されるのが、新型HomePod miniやApple TV 4K、そして新しいスマートホームハブの登場だ。新型HomePod miniはBluetooth通信範囲が向上するとされ、より広範囲で安定した接続が可能になると考えられる。

さらに、Appleはスマートホーム向けの専用デバイスとして、Apple A18チップを搭載したスマートディスプレイを開発していると報じられている。このデバイスは約6インチの正方形ディスプレイを備え、HomeKitやSiriとの連携を強化するものになる可能性がある。Google Nest HubやAmazon Echo Showのようなスマートディスプレイ市場への本格参入といえる。

Appleはこれまで、スマートホーム市場において慎重な姿勢をとってきたが、今回の新製品ラインナップを見る限り、より積極的な展開へとシフトしているように思われる。特に、スマートディスプレイの登場が、Appleのエコシステムにどのような変化をもたらすのかが今後の焦点となるだろう。

Source:NotebookCheck