iPhone 11シリーズを利用しているユーザーに朗報だ。Appleは、iOS 18.3の新ビルド(22D64)をiPhone 11、iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro Max向けに再導入した。このアップデートは、旧ビルド(22D63)で発生していた特有の問題を修正し、安定性を向上させるものとなっている。
今回のiOS 18.3は、主にApple Intelligence関連の改善を目的としているが、iPhone 15以前のモデルではApple Intelligenceの新機能は利用できない。しかし、iPhone 11シリーズ向けには、計算機アプリの挙動修正、Siriのキーボード入力問題の改善、Apple Musicの再生不具合の修正など、複数のバグフィックスが含まれている。また、Appleは今週中にもiOS 18.4のベータ版をリリースすると見られており、さらなる機能追加が期待される。
iPhone 11シリーズ向けiOS 18.3の新ビルド 具体的な変更点とは
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AppleがiPhone 11シリーズ専用にリリースしたiOS 18.3の新ビルド(22D64)は、特定の問題を修正し、安定性を向上させた。iOS 18.3はすでにすべての対応デバイス向けに配信されていたが、iPhone 11、iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro Maxにおいて特有の不具合が報告されていたことから、Appleは短期間で修正版を公開する判断を下した。
今回のアップデートでは、計算機アプリにおいて「=(イコール)」ボタンを連続で押した際の挙動が適正化された。また、Siriのテキスト入力時にキーボードが消えてしまうバグが修正され、Apple Musicの再生に関する問題も改善された。これにより、アプリの操作性が向上し、より快適な使用環境が整えられた。
一方で、iOS 18.3の主な改善点であるApple Intelligenceの機能強化は、iPhone 15以前のモデルでは利用できない。そのため、iPhone 11シリーズにおいては、ユーザー体験の向上というよりも、不具合修正をメインとしたアップデートとなっている。Appleがこうした迅速な対応を行ったことからも、今後のiOSアップデートにおいても特定モデル向けの修正が継続される可能性がある。
iOS 18.4のベータ版が予告 ユーザーが期待する変更点
AppleはiOS 18.3の配信と並行して、次期バージョンとなるiOS 18.4のベータ版を近日公開する見込みだ。今回のアップデートでは、特にSiriの機能強化が注目されている。ユーザーのデバイス内情報を安全に活用し、よりパーソナライズされたアシスタント体験が提供される可能性がある。
また、iOS 18.4ではロック画面や通知センターの改良も期待されている。現行のiOSでは、通知が多すぎて重要なメッセージを見落としやすいという声がある。次期アップデートでは通知サマリーの管理が強化され、必要な情報を素早く確認できるようになるかもしれない。
さらに、iOS 18.4ではバグ修正に加え、iPhone 16シリーズ向けの新機能が含まれる可能性もある。Apple Intelligenceのさらなる拡張や、カメラ機能の改善など、最新モデルを中心としたアップデートが進められることが予想される。一方で、旧モデルへの影響がどの程度あるのかも注視したいポイントだ。
Source:Digital Market News