OnePlusはAce 5シリーズの新モデルを準備しており、今回のリーク情報によると、この端末にはDimensityチップが採用される可能性が高い。現在のAce 5シリーズではSnapdragon 8 Gen 3やSnapdragon 8 Eliteが搭載されているが、新モデルは異なるアプローチを取り、Redmi Turbo 4 Proなどの競合機種と戦うことになりそうだ。

この新端末はフラットスクリーンを採用し、冷却性能の向上が図られる見込みだ。さらに、未発表のDimensity 9350チップを搭載するとの情報もあり、ベンチマークでも優れたパフォーマンスを発揮すると考えられている。バッテリー容量は約7,000mAhで、振動モーターや新型の画面内指紋センサーなど、細かな改良も期待される。

正式な名称は「Ace 5s」または「Ace 5V」のいずれかになる可能性があるが、まだ確定情報ではない。発表時期は2025年の第2四半期とされ、同時期に登場するRedmi Turbo 4 ProやiQOO Z10 Turbo Proとの競争が激化しそうだ。

Dimensity 9350の実力とは?未発表チップがもたらす変化

次期OnePlus Ace 5シリーズの新機種には、MediaTekの未発表チップ「Dimensity 9350」が搭載される可能性が高いとされている。このチップは、現在市場に出回っているDimensity 9300シリーズの後継モデルとみられ、より高効率な電力管理と強化されたパフォーマンスを実現する設計が施されているようだ。

特に、GPU性能の向上が注目されており、ハイエンドモデル並みのグラフィック処理能力を備えている可能性がある。さらに、AI演算の強化やISP(画像信号処理)の向上も期待されており、カメラ性能の進化にも寄与することが予想される。これにより、ゲームプレイの安定性や写真・動画の処理速度が飛躍的に向上する可能性がある。

また、このチップは5G通信の最適化が図られているとされ、より高速かつ安定した接続が実現するかもしれない。OnePlus Ace 5シリーズの新モデルに搭載されることで、スマートフォンのパフォーマンス競争がさらに激化することは間違いない。現在のリーク情報では、このDimensity 9350がSnapdragon 8s Eliteと競合する性能を持つとされており、実際のベンチマークスコアや使用感が注目される。

Ace 5シリーズのデザインと冷却技術は進化するのか

今回のリーク情報では、次期Ace 5シリーズの新機種はフラットスクリーンを採用することが示唆されている。これまでのOnePlus Aceシリーズではカーブディスプレイを採用したモデルも存在したが、フラットスクリーンへの変更は、よりゲームプレイや動画視聴に適した仕様となる可能性がある。ディスプレイサイズやリフレッシュレートについての具体的な情報はまだ明らかになっていないが、OnePlusの傾向から考えると144Hzの高リフレッシュレートが採用される可能性もある。

また、新たな冷却技術が搭載されるとされており、発熱対策が大きく進化するとみられている。ハイパフォーマンスなチップを搭載する以上、持続的なパフォーマンスを発揮するためには冷却性能の向上が不可欠であり、OnePlusはこの点に特に力を入れているようだ。冷却システムの詳細は明かされていないが、ベイパーチャンバー技術の新バージョンや、グラファイトシートの改良による放熱性の強化が期待される。

さらに、この端末には「0809振動モーター」が搭載されるとされ、触感フィードバックが強化される可能性がある。ゲーム時の没入感や操作性の向上が見込まれ、より直感的な操作が可能になるかもしれない。ハードウェアの進化がどのようなユーザー体験の向上につながるのか、正式発表が待たれる。

Redmi Turbo 4 Proとの比較 競争はどこまで激化するのか

OnePlus Ace 5シリーズの新機種が登場する時期には、XiaomiのRedmi Turbo 4 Proが市場に投入される予定だ。Redmi Turbo 4 ProはSnapdragon 8s Eliteを搭載し、ハイパフォーマンスながらコストパフォーマンスに優れたモデルとして位置づけられている。これに対抗する形で、OnePlusはDimensity 9350を採用することで、異なるアプローチをとる可能性が高い。

Snapdragon 8s EliteとDimensity 9350はともに高性能チップとして開発されているが、それぞれの強みが異なる。Snapdragon 8s Eliteは、QualcommのAI処理技術や省電力性能に強みを持ち、Redmi Turbo 4 Proではその利点を活かしたバッテリー最適化が期待される。一方、Dimensity 9350はグラフィック性能やAI演算能力の向上が注目されており、OnePlusの新機種ではゲームやマルチタスク処理に強い設計がされる可能性がある。

また、バッテリー性能の比較も重要なポイントとなる。リーク情報によれば、OnePlus Ace 5シリーズの新機種は約7,000mAhの大容量バッテリーを搭載する可能性がある。これに対して、Redmi Turbo 4 Proのバッテリー容量は未確認だが、通常のハイエンドスマートフォンの水準である5,000mAh前後と予想される。バッテリー持続時間において、OnePlusの新機種が優位に立つ可能性がある。

このように、両機種は異なるチップと設計思想を採用しながらも、ターゲット層が似ているため、競争は激化しそうだ。OnePlus Ace 5シリーズの新機種が正式に発表された際、どのような差別化が図られているのかが注目される。

Source:Gizmochina