Sony Xperia XA2のプロトタイプとされるデバイスがオンラインで公開され、本体には謎めいた刻印が施されていることが確認された。この刻印は「PSP PlayStation Portable」と「ウォークマン」のロゴを含んでおり、かつてSonyが未発表の統合デバイスを開発していた可能性を示唆している。

しかし、デバイスの登場時期と過去の製品戦略を考慮すると、刻印が後付けされた可能性も否定できない。Reddit上に投稿された写真には、Sony Xperia XA2のプロトタイプとされるスマートフォンが映し出されている。その背面には「PSP PlayStation Portable」の刻印があり、本体上部にはウォークマンのロゴが彫られていることが確認できる。

これにより、一部のユーザーの間では「Sonyがかつてゲーム機能と音楽プレーヤー機能を統合したスマートフォンを開発していたのではないか」という憶測が広がっている。さらに、このプロトタイプにはPS1およびPS2のエミュレーターAPKがプリインストールされていたことも指摘されており、ゲーム機能を意識した試作機だった可能性がある。

この端末は「Pioneer」というコードネームを持ち、スマートフォン、ポータブルゲーム機、音楽プレーヤーを一体化した製品として開発されていたのではないかという推測もある。ただし、Sony Xperia XA2は2018年にSnapdragon 630を搭載して発売されたモデルであり、その時点でPSPはすでに生産終了、ウォークマンブランドもスマートフォン市場から撤退していた。

こうした点を踏まえると、この刻印が公式のものなのか、それとも後に施されたものなのかは定かではない。Sonyは過去にXperia Playなど、ゲーム機能を重視したスマートフォンを開発していた経緯があるが、近年ではそのような動きは見られない。

もし今回のプロトタイプが本物であるならば、Sonyがゲームと音楽に特化したスマートフォンを再び模索していた可能性も考えられる。しかし、公式な発表がない以上、このデバイスの真相は謎のままだ。

Xperia XA2プロトタイプの刻印が示す未発表デバイスの可能性

Sony Xperia XA2のプロトタイプには「PSP PlayStation Portable」および「ウォークマン」の刻印が施されていた。これが示すのは、かつてSonyがこれらの機能を統合したデバイスを開発していた可能性だ。Xperia Playのようなゲーム特化型スマートフォンの流れを汲みつつ、音楽プレーヤー機能を統合したデバイスが検討されていた可能性がある。

このプロトタイプの画像からは、Xperia XA2のデザインとほぼ同じ筐体であることが確認できる。しかし、PSPとウォークマンという過去のブランドを刻印するのは不自然な点も多い。特に、PSPは2014年に製造終了しており、ウォークマン携帯は2011年までに市場から姿を消している。

これらのブランドを復活させるような試みがあったのか、それとも何者かによって後付けされたのかは依然として不明だ。また、この端末にはPS1およびPS2のエミュレーターAPKがプリインストールされていたことが指摘されている。

これが公式に搭載されていたものなのか、あるいは後にインストールされたものなのかは明らかではないが、もし公式の試作機だったとすれば、Sonyがかつてゲーム機能を備えたスマートフォンを再び模索していた可能性も考えられる。

Xperia Playの後継機だった可能性と時系列の矛盾

Sonyは過去にXperia Playというスマートフォンを開発し、ゲーム専用ボタンを備えたデバイスを市場投入していた。しかし、Xperia Playの後継機は登場せず、スマートフォン市場におけるゲーム特化型端末は、一部のメーカーが細々と展開するのみとなった。

今回のXA2プロトタイプに刻印された「PSP PlayStation Portable」という文字が事実ならば、Xperia Playのようなコンセプトが再び検討されていた可能性もある。しかし、時系列を整理するといくつかの矛盾が見えてくる。Xperia XA2は2018年2月に発売されたモデルであり、搭載されていたSnapdragon 630は当時のミッドレンジ向けチップセットだった。

一方、PSPは2014年に製造終了しており、ウォークマン携帯はさらに前の2011年頃には市場から姿を消している。仮にSonyがゲーム機能と音楽プレーヤーを統合したスマートフォンを開発していたとすれば、Xperia XA2ではなく、よりハイスペックなXperia XZ2をベースにしたほうが合理的だったはずだ。

また、ゲーム機能を統合するなら、物理ボタンや専用のコントローラーを備えたデザインが考えられる。しかし、公開された写真からは、Xperia XA2の標準的なデザインとほぼ変わらないことが確認できる。そのため、この端末が本当に「PSPやウォークマンを統合した未発表デバイス」だったのか、それとも何者かが後から刻印を施しただけなのかは判断が難しい。

刻印の信憑性とカスタムデバイスの可能性

今回のプロトタイプが本物であるかどうかを考える上で、刻印の信憑性が重要な要素となる。通常、Sonyの試作機には開発コードネームやモデル番号が刻まれるが、「PSP PlayStation Portable」や「ウォークマン」のロゴが公式の試作機に直接刻まれるケースは極めて珍しい。

Sonyの開発体制を考慮すると、試作段階であったとしても、こうした刻印が施された状態で外部に出回る可能性は低い。もう一つ考えられるのは、個人や特定の団体が独自に改造を施したカスタムデバイスである可能性だ。

特に、エミュレーターがプリインストールされていた点を考慮すると、ゲームを楽しむために特別にカスタマイズされた端末だった可能性がある。エミュレーターの存在は、Sony公式の試作機である可能性を高める要素ではあるが、同時に個人が改造した端末である可能性も排除できない。

結局のところ、このXperia XA2プロトタイプの正体は未だ不明であり、Sonyからの公式な発表もない以上、推測の域を出ない。しかし、もしこのような統合型デバイスが実際に開発されていたとすれば、Sonyのスマートフォン戦略が大きく変わる可能性もあっただろう。

Source:NotebookCheck