Satechiは、フルサイズレイアウトを採用した「SM3スリム機械式バックライト付きBluetoothキーボード」を発表した。この新モデルは、アルミ製の薄型ボディに108キー構成を備え、テンキーを搭載することでデータ入力作業に適した仕様となっている。

低プロファイルのブラウンスイッチを採用し、快適な打鍵感と静音性を両立させた点が特徴だ。さらに、macOSやWindowsを含む複数のOSに対応し、最大4台のデバイスを同時接続可能である。バッテリーは2500mAhの充電式でUSB-C充電に対応し、ワイヤレス接続はBluetooth 5.0および2.4GHzのUSBレシーバーを利用できる。

有線モードにも対応し、用途に応じた柔軟な使い方を実現している。価格は119.99ドルで提供されており、機能性とデザイン性の両立が求められるプロユーザーにとって魅力的な選択肢となりそうだ。

デザイン性と機能性を両立したアルミ製スリムボディ

SatechiのSM3は、薄型のアルミニウム製筐体が印象的であり、見た目の美しさと高い耐久性を兼ね備えている。質感の高いアルミ素材は、軽量化と剛性を両立し、長時間のタイピング作業にも適している。このボディ設計は、従来の「SM1モデル」をベースにしつつも、フルサイズのレイアウトを採用し、108キーにテンキーを追加することで、業務用に特化した使い勝手を実現している点が大きな特徴である。

また、バックライトは白色LEDを採用し、14種類のパターンに加え、明るさと点灯スピードの調整が可能だ。これにより、使用環境や好みに応じた最適な視認性を確保できる。特に夜間や薄暗い場所での作業時にバックライトの存在は大きな利便性を発揮する。明るさを細かく調整できる仕様は、専門性の高い作業を行うユーザーにも対応している。Satechiの公式発表によると、カラー展開は「ライト」と「ダーク」の2色が用意されており、インテリアや作業環境に合わせた選択が可能だ。

このように、SM3は見た目のデザインだけでなく機能性を追求した構造を備えており、仕事の効率化を図るデスク周りのアイテムとして注目されている。

静音設計とタイピング快適性のこだわり

SM3に採用されている低プロファイルのブラウンスイッチは、一般的なメカニカルスイッチに比べ、打鍵時の音が抑えられているのが特徴である。これにより、オフィスや共有スペースでも周囲を気にせずタイピングが可能となっている。また、ブラウンスイッチ特有の軽い触感と適度なクリック感は、打ちやすさと疲れにくさの両方を実現している。特にスタビライザーを配置したスペースキーやリターンキーは、打鍵時のブレを抑えることで、スムーズなキープレスを保証する。

さらに、角度調整可能なスタンドは手首への負担を軽減し、長時間のタイピングにも配慮された設計となっている。これにより、特定のポジションで手首を固定せずとも快適な姿勢を保つことができ、身体的ストレスの軽減に寄与している。Satechiが発表した情報によると、こうした細部へのこだわりはプロフェッショナルユーザーからの要望を反映しているとのことである。

静音設計とタイピング性能に焦点を当てたSM3は、単なるキーボードの枠を超え、使用する空間の快適さにも寄与するデバイスとなっている。

マルチプラットフォーム対応と接続性の柔軟性

SM3は、macOS、iPadOS、iOS、Chrome OS、Windows OSといった主要OSに幅広く対応している。これにより、複数のデバイスを使い分けるユーザーにとって利便性が格段に向上する設計となっている。特に、OS切り替えキーを搭載しているため、異なるOS間でのスムーズな切り替えが可能である点は他の製品との差別化ポイントといえる。

接続方式はBluetooth 5.0のデュアルチャンネルと2.4GHz USBレシーバーによる無線接続に加え、有線接続も利用できるため、場面に応じた柔軟な使い方ができる。例えば、プレゼンテーションやリモート会議の場面では無線接続を活用し、デスクで安定した操作が求められる場面では有線接続に切り替えるといった運用が可能だ。

加えて、2500mAhの充電式バッテリーを内蔵し、長時間の使用をサポートする点も特徴的である。使い捨てバッテリーが不要なため、ランニングコストや環境負荷の低減にも寄与している。公式価格は119.99ドルと発表されており、価格帯としてはプレミアムゾーンに位置しつつも、性能面を重視するユーザーにとって妥当な選択肢といえるだろう。

このように、多様な接続方法とOS対応により、SM3はあらゆる作業環境にフィットするユニバーサルデバイスとして高い評価を受けるだろう。