HPがインド市場にて、カスタマイズ性と高性能を兼ね備えたゲーミングデスクトップ「OMEN 35L」を発売した。Intel Core i7とNVIDIA GeForce RTX 4060を搭載し、850Wと1000Wのモジュール式電源ユニット(PSU)を装備。将来のアップグレードに対応した設計がなされており、メモリやグラフィックスなどのハードウェア強化が容易である。

冷却面では、240mmの液冷と大型のARGBファンがシステムを効率よく冷却し、長時間のゲーミングにも対応可能。さらに、OMEN Gaming Hubの統合により、パフォーマンスの最適化やRGBライティングのカスタマイズが可能で、個々のユーザー体験を向上させる。インドでの販売価格はINR 1,39,999からで、オンラインストアにて購入が可能となっている。

高性能と拡張性を両立するOMEN 35Lの設計

OMEN 35Lは、HPがゲーミングPC市場で展開する中級モデルであり、Intel Core i7とNVIDIA GeForce RTX 4060という強力なコンポーネントを搭載する。このシステムの大きな特徴は、850Wおよび1000Wのモジュール式電源ユニット(PSU)であり、ユーザーは自身の使用状況や将来的なアップグレード計画に応じて適切な電源容量を選択できる。

この設計により、電源容量の不足によるパフォーマンスの制限を避けつつ、将来のアップグレードを視野に入れた柔軟な運用が可能となる。また、モジュール式の電源ユニットはケーブルの整理も容易にするため、エアフローの改善やメンテナンスのしやすさにも寄与している。

このように、OMEN 35Lはゲーマーが変化するゲーム環境に合わせて自由にカスタマイズできるように設計されている。この設計思想は、HPがインドのゲーミング市場で提供するVictusシリーズとOMENシリーズの特徴を反映している。

Victusはエントリーレベルのゲーマーに、OMENはハイエンドゲーマーにそれぞれ対応するが、OMEN 35Lはその中間のニーズに応えるモデルとして位置付けられている。Digitのレポートも、HPがこのモデルを通じて、性能と拡張性のバランスを重視するゲーマーに向けて新たな選択肢を提供していることを伝えている。

優れた冷却性能で長時間のプレイも快適に

OMEN 35Lは、240mmの液冷システムと2つの大型140mm ARGBファンを備え、高負荷状態でも優れた冷却性能を発揮する。ゲーミングにおいて、熱管理はシステムパフォーマンスや安定性に直結するため、この冷却システムの充実はOMEN 35Lの大きなアドバンテージといえる。

冷却性能が高いことで、負荷がかかり続ける激しいゲーミングセッションや長時間のプレイ中でも、パフォーマンス低下を招くオーバーヒートのリスクを最小限に抑えることができる。

冷却機能には、ARBGファンによるカスタマイズ可能なライティングも含まれ、ゲーマーの好みに応じたビジュアルカスタマイズも可能である。高性能な冷却システムにより、ユーザーは長時間のゲームプレイに集中でき、PCの内部温度が最適に保たれることで、コンポーネントの寿命も長く維持できると考えられる。このような設計は、HPがOMENシリーズ全体で強調している冷却性能への注力の一端といえる。

OMEN Gaming Hubによる直感的なパフォーマンス最適化とカスタマイズ

OMEN 35Lには、HPの専用ソフトウェア「OMEN Gaming Hub」が統合されており、システム全体のパフォーマンス管理が直感的に行える。

このソフトウェアは、ゲームのパフォーマンスを最大化するだけでなく、ファンの速度、電力消費、CPU温度のモニタリングなど、多角的な管理が可能だ。また、RGBライティングの設定もこのソフトウェアから行え、ユーザーがデスクトップ環境を自分好みにカスタマイズできる。

OMEN Gaming Hubは、特にゲーマーが望む最適なプレイ体験を提供するためのインターフェースとして機能している。パフォーマンスの詳細なカスタマイズが可能であるため、グラフィックの品質を維持しつつ、システムリソースの使用を効率化することができる。

OMEN Gaming Hubを活用することで、OMEN 35Lの性能を最大限引き出しつつ、将来のアップグレードやプレイスタイルの変化にも柔軟に対応できる点は、HPが提供するゲーミングPCの強みの一つといえる。