Oura Ring 4は、前モデルであるGen3に代わる新しいスマートリングとして登場した。最大の特徴は、スマートセンシング技術と自動活動検出機能を搭載し、さらに精度の高い健康データを提供できる点である。

チタン製の軽量なデザインにより、24時間装着しても快適さが損なわれない。アプリの改良も行われ、日々の健康データをより直感的に把握できるようになった。

価格は470ドルからで、10月15日から出荷予定である。

Oura Ring 4の特徴と新しいハードウェア設計

Oura Ring 4は、より軽量で快適な着け心地を実現するために、チタン素材を採用した全く新しいデザインを特徴としている。このデザインでは、センサーが凹型に配置され、リングの内側が滑らかになっているため、長時間の装着でも違和感がない。また、前モデルに比べてリングのプロファイルが薄くなり、外観的にもスタイリッシュな仕上がりとなっている。

サイズ展開も拡大し、4号から15号までの12種類のサイズが用意されているため、多様な指のサイズに対応可能である。カラーは、従来のシルバーやゴールドに加えて、ローズゴールドやブラックなどの新色が追加された。特にブラックは、タングステンPVDコーティングが施され、より深い色味と耐久性が向上している。

この新しいデザインは、24時間装着を前提としており、日中の活動や睡眠中の健康データを精度高く測定できることを目指している。全体として、Oura Ring 4は、機能性とデザイン性を両立させた次世代のウェアラブルデバイスとして進化を遂げている。

スマートセンシング技術とは?精度と快適性の向上

Oura Ring 4に搭載されたスマートセンシング技術は、ユーザーの指の生理的特性に応じて自動的にセンサーが最適化されるという点が革新的である。これにより、より正確かつ連続的なデータ取得が可能となっている。特に、Gen3モデルでは8個の信号経路しかなかったが、Oura Ring 4では18個に増加しており、どのような状況でも最適な信号経路を自動的に見つけ出すことができる。

さらに、このスマートセンシング技術はバッテリー寿命にも大きな影響を与えており、1回の充電で最大8日間の使用が可能となっている。これは、前モデルよりも大幅な改善点であり、日常生活においてリングを外す手間が減少する。また、センサーが凹型に設計されたことで、装着感も向上し、長時間の着用が快適に感じられる。

この技術は、活動量や心拍数、睡眠の質など、さまざまな健康指標を高精度にモニタリングするための基盤となっている。結果として、Oura Ring 4は、より高度な健康データを提供することができるウェアラブルデバイスへと進化している。

Ouraアプリの進化と新機能の紹介

Oura Ring 4に合わせて、Ouraアプリも大幅にアップデートされている。新しいアプリは、iOSおよびAndroidの両方で利用可能で、ユーザーが日々の健康データや長期的な健康傾向を簡単に確認できるように、直感的なインターフェースが採用されている。特に、「Today」「Vitals」「My Health」の3つのセクションに分かれており、それぞれが異なる健康指標にフォーカスしている。

「Today」タブは、ユーザーのその日のバイタルデータや健康目標に応じて、動的に表示される情報が変化する。例えば、睡眠や活動量、ストレス、心拍数などが一目で確認できるショートカットが上部に配置されており、日々のデータを素早く確認することが可能である。「Vitals」タブでは、より詳細なスコア情報が提供され、ユーザーが最も重要視している健康指標にフォーカスしている。

一方、「My Health」タブでは、心血管年齢やストレス耐性、睡眠傾向など、長期的な健康状態を確認できる機能が備わっている。このように、Ouraアプリはユーザーが健康データを詳細に追跡し、より良い健康管理を行うための強力なツールへと進化している。

自動活動検出とストレス管理機能の追加

Oura Ring 4では、自動活動検出(Automatic Activity Detection、AAD)機能が追加されており、これにより心拍数や心拍ゾーンの自動検出が可能となった。この機能により、手動で心拍数を記録する必要がなくなり、ユーザーはより簡単に日々の活動データを記録できる。また、ストレス管理機能も強化されており、日中のストレスレベルをリアルタイムで追跡することができる。

このストレス管理機能は、日々の活動や習慣が生理的ストレスにどのように影響を与えるかを可視化するものである。これにより、ユーザーは自身の行動がストレスレベルにどう影響を与えているかを把握し、ストレスの軽減に向けた具体的な行動を取ることができる。

さらに、女性向けには「Fertile Window」という機能が追加され、妊娠しやすい日や排卵日を推定することが可能となった。この機能は、妊娠を希望するユーザー向けに設計されており、避妊目的には使用されない。このように、Oura Ring 4は、活動量や心拍数、ストレス、さらには女性の健康管理まで、多岐にわたる機能を備えたスマートデバイスへと進化している。