Samsungが、Galaxy Z Flip 6およびGalaxy Z Fold 6向けにOne UI 7のベータプログラムを開始した。韓国、米国、インドのユーザーが対象で、ダウンロードサイズは4GBから5GBに及ぶ。今回のアップデートには、Galaxy S24シリーズで導入されたAI機能の追加や、通知パネルとクイックパネルの分離、Android 15をベースとした「Now Bar」の搭載が含まれる。

Flip 6向けのベータ版は韓国で先行配信され、Fold 6向けのベータ版は米国とインドで開始。ユーザーはSamsung Membersアプリを通じて参加可能だ。正式版は4月にリリース予定で、Galaxy S23シリーズやGalaxy Tab S10シリーズなど他のデバイスにも順次展開される見込み。SamsungのAI戦略の一環として、一部機能が有料化される可能性も示唆されている。

One UI 7ベータがもたらす新機能とは 進化したGalaxy AIとUIの変化

SamsungのOne UI 7ベータ版は、Galaxy Z Flip 6とFold 6向けに提供され、多くの新機能を含んでいる。特に注目されるのが、Galaxy S24シリーズで導入されたGalaxy AIの機能が追加される点だ。これにより、折りたたみスマートフォンでも高度なAIを活用した操作や、パーソナライズされた情報提供が可能となる。加えて、Android 15をベースとした「Now Bar」が新たに搭載され、リアルタイムの情報表示や、より直感的な音楽コントロール、ルーチン設定が可能になるという。

UIの変化としては、通知パネルとクイックパネルの分離が挙げられる。これにより、通知の確認とクイック設定の操作がよりスムーズになり、ユーザー体験が向上する。また、One UI 7は折りたたみデバイス向けに最適化されており、マルチタスクやアプリのスムーズな切り替えにも改良が加えられている。こうした変更は、折りたたみスマートフォンを最大限に活用したいユーザーにとって重要なアップデートとなるだろう。

SamsungはAI機能の拡充に力を入れているが、今後のアップデートでどの程度のAI機能が提供されるかは不明な点もある。一部のAI機能が有料化される可能性も指摘されており、これがどのような形で実装されるかが注目されるポイントとなる。Galaxy Z Flip 6とFold 6のユーザーにとっては、今回のベータ版がAI機能を試せる貴重な機会となる。

ベータプログラムの展開状況と今後の見通し

One UI 7ベータ版は、地域ごとに段階的に展開されている。Galaxy Z Flip 6向けのベータ版は韓国で先行配信され、Fold 6向けのベータ版は米国とインドで開始された。ダウンロードサイズは4GBから5GBと大きく、2025年3月のセキュリティパッチも含まれている。ベータ版の提供地域は拡大予定だが、リリースのタイミングは国ごとに異なるため、ユーザーはSamsung Membersアプリで最新情報を確認する必要がある。

今回のベータ版の開始により、今後の正式リリーススケジュールにも注目が集まっている。Samsungは4月にOne UI 7の正式版をリリースする予定だが、その前にGalaxy S23シリーズやGalaxy Tab S10シリーズなど、他のデバイス向けのベータ版も順次展開される見込みである。折りたたみスマートフォン以外のユーザーも、近いうちに新しいUIとAI機能を体験できるようになるだろう。

また、Samsungはベータプログラムを通じてユーザーのフィードバックを収集し、正式版に向けた最終調整を行うと見られる。特に、折りたたみデバイス特有のUIの最適化や、AI機能のチューニングが焦点となる可能性が高い。正式リリース時にどのような改善が施されるのか、今後のアップデートにも注目が集まる。

Source：Android Central