AMDが新たに開発中とされるGPU「Ultimate Navi 48」が、NVIDIAのGeForce RTX 5070 TiとRTX 5080の間に位置する性能を持つ可能性があると報じられた。リーク情報によると、このGPUはRDNA 4アーキテクチャを採用し、2025年第2四半期に登場する見込みだ。

AIBパートナーの内部情報によれば、「Ultimate Navi 48」はハイエンド向けのSKUとして設計され、クロックスピードは3.2GHz~3.4GHz、TDPは340Wを超える可能性があるという。また、GDDR6メモリを搭載し、VRAM容量についても従来モデルからの拡張が予想される。

製品名については「Radeon RX 9070 XTX」や「Radeon RX 9070 XT Ultimate」などの名称が候補として浮上しており、AMDの価格戦略次第ではRTX 5080に対抗する存在となるかもしれない。詳細なスペックや価格の正式発表が待たれる。

AMDの「Ultimate Navi 48」はどんなGPUなのか 最新リーク情報を整理

AMDが開発中とされる「Ultimate Navi 48」は、RDNA 4アーキテクチャを採用する新型GPUだと報じられている。リーク情報によると、NVIDIAのGeForce RTX 5070 TiとRTX 5080の間に位置する性能を持つ可能性があり、2025年第2四半期に市場投入される見込みだ。

AIB(アドインボード)パートナーの関係者がこのGPUを「Ultimate Navi 48」と呼んでいるとの情報があり、内部的に特別なSKUとして扱われていると考えられる。これは従来のRadeon RX 9000シリーズとは異なる製品であることを示唆している可能性が高い。特に、既存のRX 9070シリーズよりも高性能なモデルとして位置付けられることが予想されている。

クロックスピードについては3.2GHz〜3.4GHzとされており、メモリにはGDDR6が採用される見込みだ。ただし、VRAMの容量については確定情報がなく、RX 9000シリーズの上位モデルと同様に24GBまたは32GBの構成になる可能性が指摘されている。また、消費電力は340W以上と推測されており、高い電力供給を必要とするハイエンドモデルとなることが考えられる。

新たな「Ultimate」ブランドの可能性 AMDはどのような戦略を描いているのか

今回リークされた「Ultimate Navi 48」という名称が正式に採用されるかは不明だが、AMDが「Ultimate」というブランド名を新たに導入する可能性も考えられる。現在、Radeon RX 9070 XTやRX 9070といったモデルが市場に出回っているが、より高性能なモデルとして「Radeon RX 9070 XTX」や「Radeon RX 9070 XT Ultimate」のような名称が採用される可能性がある。

NVIDIAの最新GeForce RTX 5080は、RX 9070 XTの2倍の価格帯に位置すると言われており、その間を埋める製品が必要とされている。AMDは、この「Ultimate Navi 48」を用いて価格と性能のバランスを取る戦略を取るかもしれない。もしこのGPUが、RTX 5070 TiとRTX 5080の間の性能を持つとすれば、競争力のある価格設定によって多くのユーザーを引き付ける可能性がある。

また、AMDは過去に「XT」や「XTX」などの名称を高性能モデルに用いてきた経緯があり、「Ultimate」というネーミングが新たなプレミアムラインとなる可能性も考えられる。特に、ゲーマー向けに強化された仕様やオーバークロック性能をアピールするために、NVIDIAの「Ti」や「Super」シリーズに対抗するブランド展開を狙うこともあり得るだろう。

ユーザーにとって「Ultimate Navi 48」は本当に魅力的な選択肢となるのか

AMDの「Ultimate Navi 48」が登場するとすれば、ユーザーにとってどのようなメリットがあるのかが気になるところだ。特に、現行のRX 9000シリーズと比較してどの程度のパフォーマンス向上が見込めるのか、また、消費電力や冷却性能がどこまで改善されるのかが重要なポイントとなる。

もしこのGPUが、RTX 5070 Tiを超えつつRTX 5080に迫る性能を持つとすれば、価格次第では非常に魅力的な選択肢となるだろう。AMDのグラフィックスカードは、コストパフォーマンスの高さで評価されることが多く、NVIDIAのハイエンドモデルと比較して価格を抑えつつ、十分なゲーミング性能を提供できる可能性がある。

一方で、TDPが340Wを超える可能性があることから、冷却システムの強化が求められる点も気になる。高クロック動作による発熱が大きい場合、十分なエアフローを確保したPCケースや高性能な冷却ファンが必要となるかもしれない。また、消費電力の増加に伴い、電源ユニットの要件も高くなる可能性があり、既存の環境でそのまま運用できるかどうかは慎重に検討する必要があるだろう。

AMDがどのような価格設定を行うかにも注目が集まる。競争力のある価格で登場すれば、RTX 5070 Tiを検討していたユーザー層にとって非常に魅力的な選択肢となるだろう。逆に、価格が高すぎれば、RTX 5080との差が小さくなり、選択肢としての優位性が薄れる可能性もある。今後の正式発表に期待したい。

Source:TweakTown