Samsungの新型タブレット「Galaxy Tab S10 FE」シリーズのレンダリング画像がリークされた。外観は前モデル「Tab S9 FE」シリーズと類似しているものの、いくつかの重要な変更点が確認できる。特に「Tab S10 FE+」は、前世代に搭載されていた超広角カメラが削除され、シングルカメラ仕様になった。

ディスプレイにも変化があり、「Tab S10 FE」は10.9インチを維持する一方で、「Tab S10 FE+」は12.4インチから13.1インチに大型化される見込みだ。また、Samsungの最新チップセット「Exynos 1580」を搭載し、メモリは最大12GBに強化。ストレージは128GBと256GBの2種類が用意され、microSDカードスロットにも対応する。

通信面では、Wi-Fi 6Eと5Gモデルの両方が展開されることが判明。米国のFCC認証を取得済みであり、地域によって対応バンドが異なる可能性がある。さらにSペン対応や45W急速充電も継続される見込みだが、バッテリー容量の詳細は未確認。発売時期についても不明だが、インド市場を含めたグローバル展開が期待される。

Galaxy Tab S10 FEシリーズのデザインとカメラ構成の変化

Galaxy Tab S10 FEシリーズの最新リーク画像から、デザイン面での変更点が明らかになった。前世代の「Tab S9 FE」シリーズと比較すると、全体的なシルエットやアンテナラインのデザインは維持されているものの、細かな部分にいくつかの違いがある。特に「Galaxy Tab S10 FE+」は、背面カメラの構成に大きな変化が見られる。

前モデル「Tab S9 FE+」は標準カメラに加えて超広角カメラを搭載していたが、新モデルではシングルカメラ仕様に変更された。この変更の背景には、コスト削減やタブレット市場におけるカメラ機能の優先度の低さがあると考えられる。一般的に、タブレットはスマートフォンほどカメラ性能が求められないため、特に廉価モデルではシンプルなカメラ構成が選ばれる傾向にある。

一方、「Galaxy Tab S10 FE」のカメラに関しては、従来と同じシングルカメラが継続されるようだ。これにより、FEシリーズの両モデルはカメラ性能よりもディスプレイや処理能力を重視した設計になっていることがうかがえる。今回のリークでは、カラーオプションとしてグレー、シルバー、ブルーが確認されており、デザイン面での変化は控えめながらも、洗練された仕上がりになっている。

ディスプレイサイズの変更とパフォーマンス強化

Galaxy Tab S10 FEシリーズでは、ディスプレイサイズにも変更が加えられる。「Galaxy Tab S10 FE」は従来と同じ10.9インチを維持するが、「Galaxy Tab S10 FE+」は12.4インチから13.1インチへと大型化される見込みだ。この変更により、+モデルはさらに作業スペースが広がり、マルチタスクや動画視聴の快適さが向上すると考えられる。

一方、パフォーマンス面でも進化が期待される。「Galaxy Tab S10 FE」シリーズには、Samsungの最新チップセット「Exynos 1580」が搭載される。このチップはMWC 2024で発表されたばかりで、ベンチマークテストも実施されているが、当時はまだ開発中のソフトウェアが使用されていたため、実際のパフォーマンスは未知数だ。

しかし、前世代に搭載されていた「Exynos 1380」よりも高い処理能力を持つことが予想される。メモリ構成も強化されており、「Galaxy Tab S10 FE」では8GBが基本、最大12GBまで選択可能になる。これは前世代の6GBからの大幅なアップグレードだ。

ストレージも128GBと256GBの2種類が用意され、microSDカードによる拡張もサポートされる。こうした仕様変更から、S10 FEシリーズはエントリーモデルながらも、より本格的な作業用途に対応するタブレットへと進化していることがわかる。

5G対応とSペンの継続採用

通信規格に関しても、Galaxy Tab S10 FEシリーズはWi-Fiモデルと5Gモデルの両方が用意されることが判明している。米国のFCC(連邦通信委員会)の認証を取得しており、Wi-Fi 6Eに対応することで、高速かつ安定した通信が可能になる。5G対応モデルについては、Tab S10 FEとTab S10 FE+で異なるバンドがサポートされるため、地域ごとに最適な通信環境が提供されると考えられる。

さらに、Galaxy Tab S10 FEシリーズはSペンにも対応する。Sペンの存在は、このタブレットが単なるエンターテインメント端末ではなく、クリエイティブやビジネス用途にも適していることを示している。SamsungはSペン対応タブレットの開発を継続しており、特に大画面のTab S10 FE+では、手書きメモやイラスト制作などにおいてより快適な使用感が期待される。

充電面では最大45Wの急速充電が引き続き採用されるが、バッテリー容量に関する詳細は不明だ。ただし、ディスプレイサイズが大型化するTab S10 FE+では、バッテリー容量の増加が必要になる可能性が高い。タブレットの使用シーンを考慮すると、バッテリー持続時間の最適化が重要なポイントとなるため、Samsungがどのようなバランスを取るのかが注目される。

Source:GSMArena