Googleは、Xiaomiの標準アプリにAIチャットボット「Gemini」を統合することを発表した。対象となるのは時計、カレンダー、メモの3つのアプリで、ユーザーはGeminiを活用した操作が可能になる見込みだ。
Samsungの一部アプリでのGemini対応が先に発表されたが、今回のXiaomi対応はそれに続く動きとなる。ただし、具体的な機能や提供開始時期については明かされていない。
MWCで開催されたXiaomi 15シリーズの発表イベントにおいて、Androidのエンジニアリング担当副社長エリック・ケイ氏がこの統合を発表。今後、どの機種にどの程度の機能が提供されるのか、さらなる情報が待たれる。
GoogleがXiaomiアプリにGeminiを統合 その背景とは

GoogleはMWCのXiaomi 15シリーズ発表イベントにおいて、GeminiがXiaomiの標準アプリに統合されることを正式に発表した。対象となるのは時計、カレンダー、メモの3つのアプリで、AIのサポートによってアプリの操作性が向上する可能性がある。
この動きの前には、SamsungがGalaxy S25シリーズ向けにGeminiとの統合を進めることを発表しており、今回のXiaomi対応はその流れを汲むものといえる。Googleのエリック・ケイ氏は、今後の詳細については明らかにしていないものの、AIによるアシスト機能がアプリに組み込まれることで、より直感的な操作が可能になると考えられる。
Xiaomiのスマートフォンは、中国市場を中心に幅広いユーザー層に支持されている。今回のGemini統合により、AIを活用した利便性の向上が期待される一方で、どのモデルまで対応するのかや、具体的にどのような機能が実装されるのかといった詳細な情報が待たれる。
予想されるGeminiの活用方法と利便性
現時点ではGeminiがXiaomiの標準アプリでどのように機能するのかは明かされていないが、Samsung向けに発表されたGeminiの活用例を参考にすると、いくつかの可能性が考えられる。
時計アプリでは、音声操作によるアラームのセットやタイマーの調整が可能になるかもしれない。例えば、「明日の朝7時にアラームを設定して」と話しかけるだけで、手動入力なしにアラームを作成できる機能が搭載される可能性がある。
カレンダーアプリでは、AIによるスケジュール管理が強化されるとみられる。予定の作成やリマインド機能の向上に加え、日付範囲を指定してイベントを検索する機能が追加されることも考えられる。これにより、過去の予定を素早く確認することが可能になるかもしれない。
メモアプリでは、メモの要約機能や、音声入力を活用したメモ作成が行いやすくなる可能性がある。すでに作成されたメモの中から特定のキーワードを含むものを瞬時に検索できるといった機能も実装されることが考えられる。これにより、日々の情報管理がよりスムーズになるかもしれない。
Xiaomiユーザーにとっての影響と今後の展開
Geminiの統合によって、Xiaomiの標準アプリの使い勝手が大きく向上する可能性がある。一方で、すべてのXiaomiデバイスがこの機能を利用できるのかどうかは不透明なままだ。
GoogleはXiaomi 15およびXiaomi 15 Ultra向けに数週間以内の提供を予定しているとみられるが、それ以外のモデルへの対応については言及されていない。AI機能が最新のフラッグシップモデルに限定されるのか、あるいはアップデートによって旧モデルでも利用できるようになるのかは、今後の発表を待つ必要がある。
また、GoogleのGemini拡張機能がXiaomi独自のMIUIやHyperOSとの相性にどのように影響するのかも注目されるポイントだ。Androidと深く統合された機能である以上、Xiaomi独自のソフトウェア環境との調整が必要になるかもしれない。
ユーザーにとっては、日常的な操作をAIがサポートすることで利便性が向上する一方で、どの機能がどこまで提供されるのかが気になるところだ。今後、GoogleやXiaomiからさらなる詳細情報が公開されることで、より具体的な使い方が見えてくることを期待したい。
Source:Android Authority