Xiaomiが最新の電動セダン「SU7 Ultra」を発表した。529,900元(約73,000ドル)で販売されるこのモデルは、0-100km/hをわずか1.98秒で達成し、最高速度350km/h超えを実現。独自の「スーパー三モーターシステム」を搭載し、1,548PSのパワーを誇る。

エアロダイナミクスを最適化するカーボンファイバーウィングやアクティブディフューザーを装備し、ニュルブルクリンクで調整されたシャシーが安定性を強化。897Vの超高速充電により、わずか11分で80%まで充電可能な620kmの航続距離を実現する。

Xiaomi独自のHyperOSを搭載し、AI自動運転システム「Xiaomi Pilot」により高度なドライビングアシストを提供。最新EVの技術革新とラグジュアリーなデザインを融合させた1台が誕生した。

世界最速級EVセダンが誕生 Xiaomi SU7 Ultraの圧倒的なパフォーマンス

Xiaomi SU7 Ultraは、電動セダン市場に衝撃を与えるスペックを備えて登場した。0-100km/h加速はわずか1.98秒、最高速度は350km/h超え。1,548PSを発揮する「スーパー三モーターシステム」により、類を見ない加速力とトラクション性能を実現した。

このパワーユニットはデュアルV8s+V6sのレイアウトを採用し、V8モーターは最大27,200rpmで回転する。さらに、トルクベクタリングシステムが搭載され、コーナリング性能を向上させている。加速性能だけでなく、SU7 Ultraは1/4マイル(約400m)を9.23秒で駆け抜けるスピードも持つ。0-200km/h加速は5.86秒と、超高性能スーパーカーと肩を並べるタイムだ。

こうしたパフォーマンスは、高剛性シャシーと調整可能なコイルオーバーサスペンションによるもの。さらに、カーボンセラミック製ブレーキが組み合わされ、強大なパワーを確実に制御する。こうした性能を持つEVセダンは非常に限られる。

従来のEVスポーツカーの多くが2ドアクーペなのに対し、SU7 Ultraは4ドアでありながらスーパーカー級のスペックを実現している。Xiaomiは単なる家電メーカーではなく、自動車市場でも先進技術を活かした挑戦を加速させている。

Xiaomi Pilot搭載 最先端のAI自動運転がもたらす次世代ドライビング

Xiaomi SU7 Ultraには、同社の最新AI自動運転システム「Xiaomi Pilot」が搭載されている。このシステムは、デュアルOrin X AIチップを採用し、高度な計算能力を持つ。リアルタイムナビゲーション、適応型レーン変更機能、インテリジェント駐車アシストなど、多岐にわたる運転支援を提供する。これにより、ドライバーは都市部での複雑な運転環境でも、ストレスなく移動できる。

特に注目すべきは、HyperOSとのシームレスな統合だ。Xiaomiのエコシステムに属するデバイスと連携し、スマートフォンやスマートホームとの一体化が進んでいる。車内から家の照明やエアコンを操作することが可能であり、移動と生活が密接に結びつく体験を提供する。このような統合は、EV市場において他メーカーとの差別化要因となる可能性がある。

Xiaomi Pilotは、今後ソフトウェアアップデートによりさらに進化することが期待される。自動運転技術は、まだ完全なレベル5には到達していないが、現時点でも高度なサポートを提供し、未来の完全自動運転への足がかりとなる。EVが単なる移動手段から、生活に深く結びつくデバイスへと進化する中で、Xiaomiの技術力がどこまで発展するかが注目される。

実用性と圧倒的な充電性能 SU7 Ultraの620km航続距離と超高速充電

高性能EVとしてのSU7 Ultraの魅力は、単なるスピードだけではない。航続距離は620km(CLTC基準)と長く、日常使いにも適した設計となっている。これを可能にするのが、897Vの高電圧充電システムと5.2Cの超高速充電対応だ。Xiaomiによると、10%から80%までの充電がわずか11分で完了し、長距離ドライブにおいてもストレスなく充電できる。

充電インフラの進化により、EVの実用性は格段に向上しているが、Xiaomiはその中でも特に高速な充電技術を実現した。長距離移動時における充電待ち時間はEVユーザーの大きな課題だったが、SU7 Ultraはこの問題を大幅に軽減する。これにより、ガソリン車に匹敵する利便性を備えたEVへと近づいている。

また、車両のデザインにも実用性が反映されている。SU7 Ultraのボディには、クラシック、ラグジュアリー、スポーツの3つのテーマに沿ったカラーバリエーションが用意され、個性に合わせた選択が可能だ。

加えて、室内には5㎡のアルカンターラマイクロファイバー素材が使用され、高級感と快適性を兼ね備えている。これにより、単なるハイスペックEVではなく、日常的な使い勝手にも配慮した1台となっている。

Source:Gizmochina