Googleは、新しい「Your Devices」ページをGoogleストアに正式公開した。このページでは、ユーザーが自身のPixelやNestデバイスの詳細情報を一括管理でき、モデル番号やIMEI、保証状況の確認が可能となる。Googleストアでの購入履歴だけでなく、サードパーティから購入したGoogle製品も対象となっており、各デバイスはカード形式で一覧表示される。
「View more」ボタンを押すと、デバイスごとに異なるオプションが表示される。スマートフォンやタブレットでは「デバイスを探す」機能や修理依頼が可能で、「Preferred Care」に加入していれば保証オプションの確認もできる。さらに、Googleアカウントからのデバイス削除もこのページ上で実行可能だ。
また、GoogleはPixelデバイス向けの保証サービス「Preferred Care」の提供元をAssurantからAsurionへ変更し、Pixel 7aやPixel Foldシリーズ向けの2年保証プランを再開した。Googleストアの新機能によって、PixelやNestデバイスの管理がより簡単かつ効率的になりそうだ。
Googleの新機能「Your Devices」ページとは何か すべてのPixelとNestデバイスを一元管理
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Googleは新たに「Your Devices」ページをGoogleストアに導入し、ユーザーが所有するPixelやNestデバイスを簡単に管理できる仕組みを整えた。このページでは、Googleストアやサードパーティの販売店から購入したGoogle製品が一覧で表示され、モデル番号、IMEI、保証状況などの詳細情報に素早くアクセスできる。
各デバイスはカード形式で整理され、視覚的にもわかりやすい設計になっている。特に便利なのは、各デバイスの「View more」ボタンを押すことで、個別のサポートオプションや修理依頼、保証プランの確認ができる点だ。
スマートフォンやタブレットであれば「デバイスを探す」機能も利用可能で、紛失時の対応がスムーズになる。また、「Preferred Care」に加入している場合、保証の詳細や修理依頼の手続きがこのページから直接行えるため、ユーザーにとっては大幅な利便性向上といえる。
さらに、Googleアカウントに紐付いたデバイスをここから削除できるため、不要になった機器の管理も容易だ。こうした機能の統合により、Googleのハードウェアを所有するユーザーにとっては、より効率的なデバイス管理が可能となる。今後、このシステムがどこまで進化するのかにも注目が集まる。
デバイスの保証と修理がよりスムーズに 「Preferred Care」の変更がもたらす影響
Googleは2024年2月24日付で、Pixelデバイス向けの保証サービス「Preferred Care」の提供元をAssurantからAsurionへ変更した。これにより、Pixel 7a向けには99ドル、Pixel 9 Pro Foldや初代Pixel Fold向けには279ドルの前払い2年保証プランが利用可能となった。これまでの保証制度と比べても、より柔軟なプラン設計となっている可能性がある。
この変更によって、Pixelシリーズの修理や交換がどのように変わるのかはまだ不透明な部分もあるが、新たなプロバイダーによるサービスがどの程度スムーズに機能するかが重要になる。Asurionはモバイルデバイスの保証業界で実績のある企業であり、既存のサポート体制を活かした対応が期待される。
また、「Your Devices」ページとの連携が強化されれば、保証の適用状況や修理の進捗確認などがより直感的に管理できるようになる可能性がある。デバイスの購入から保証、修理までを一貫して管理できる仕組みが整えば、Google製品のユーザー体験はさらに向上するだろう。
Googleが目指すハードウェア体験の統合化 デバイス管理の未来はどうなるのか
Googleが「Your Devices」ページを導入した背景には、ハードウェア製品のエコシステムをより統合的に管理できる環境を整える狙いがあると考えられる。これまでGoogleのデバイス管理は、個別の設定ページやアプリを介する必要があり、ユーザーにとって煩雑な側面があった。
今回のアップデートにより、すべてのGoogleデバイスを一つのプラットフォームで管理できる点は、今後の展開を示唆するものといえる。この動きはAppleの「Apple ID管理ページ」やSamsungの「SmartThings」など、他社が展開するデバイス管理システムとも共通する部分がある。
ただし、Googleの強みは、AndroidやGoogleアシスタントを活用したデバイス間の連携にある。将来的には、この管理ページを通じて、デバイスの一括設定やスマートホームとの統合、ファームウェアの更新管理など、より包括的なサービス提供が期待される。
また、今回の「Preferred Care」のプロバイダー変更も、保証とサポート体制の最適化を図るための一環と考えられる。Googleが今後どのようにハードウェア体験を進化させていくのか、そしてこの新しい管理システムがどこまで発展するのか、引き続き注目したい。
Source:Android Police