M4 MacBook Airの発売が迫る中、初期のベンチマーク結果がオンラインに登場し、そのGPU性能がM4 iPad Proとほぼ同等であることが明らかになった。Geekbench 6のMetalスコアでは、M4 MacBook Airが55,516と記録され、M4 iPad Proの54,231と非常に近い数値を示している。
MacBook AirとiPad Proはどちらもファンレス設計のため、パフォーマンスが制限される一方、ファンを搭載するM4 MacBook Proは57,082とわずかに高いスコアを記録している。しかし、この差は約3%程度であり、一般的な使用ではほとんど体感できないレベルだ。
また、M4 MacBook AirのCPUは10コアであることが判明し、M4 MacBook Proや1TB以上のストレージを搭載するiPad Proと同じ構成となる可能性が高い。発売は3月中と予想されており、Appleの「Back to School」プロモーション終了後に正式発表される見込みだ。
M4 MacBook AirのGPU性能 ファンレス設計がもたらす影響
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M4 MacBook Airのベンチマーク結果から、M4 iPad Proとほぼ同等のGPU性能を持つことが明らかになった。しかし、これにはファンレス設計という共通点が影響している可能性が高い。M4 MacBook Airは、従来通り薄型軽量を維持するために冷却ファンを搭載しておらず、これはiPad Proと同じ仕様だ。
ファンレス設計では、発熱を抑えるためにパフォーマンスを制御する必要があり、結果としてM4 iPad Proと近い数値が出ていると考えられる。一方、M4 MacBook Proは冷却ファンを搭載しており、より高いクロック周波数で動作できるため、わずかに高いGPUスコアを記録している。
実際にM4 MacBook ProのMetalスコアは57,082であり、M4 MacBook Airの55,516と比較すると約3%の差がある。しかし、この差はグラフィック性能を重視する作業でなければ体感することは難しいだろう。
また、GPUのコア数も影響を与えている可能性がある。M4 MacBook Airは8コアまたは9コアのGPUを搭載すると見られているが、M4 MacBook Proは10コアを搭載している。わずかなコア数の違いがスコアの差に反映されていると考えられるが、一般的な用途ではそこまで大きな違いにはならないだろう。
CPU性能もiPad Proと近い傾向 M4 MacBook Airの実力は
GPUに続き、CPU性能に関してもM4 MacBook AirはM4 iPad Proと似た傾向を示すと考えられる。ベンチマークデータによれば、M4 MacBook AirのCPUは10コアであり、これはM4 MacBook Proや、1TBまたは2TBストレージモデルのM4 iPad Proと同じ構成だ。
ただし、GeekbenchのブラウザにはまだM4 MacBook Airのマルチコアスコアが登録されておらず、実際の数値は不明だ。しかし、M4 MacBook Proのマルチコアスコアが14,763、M4 iPad Proが13,709であることから、M4 MacBook AirはiPad Proと同等のスコアになる可能性が高いと考えられる。
ファンレス設計の影響を受けるのはGPUだけではない。CPUも発熱を抑えるために、一定の負荷がかかった場合にクロックダウンが発生することが予想される。したがって、M4 MacBook AirのCPU性能はM4 MacBook Proには及ばないものの、M4 iPad Proとは近い数値に収まる可能性が高い。
M4 MacBook Airの発売時期と今後の展開
BloombergのMark Gurman氏のレポートによると、M4 MacBook Airは3月に発売される可能性がある。ただし、Appleからの正式な発表はまだ行われていないため、具体的な日程は不明だ。しかし、現在AppleはM3 MacBook Airを対象とした「Back to School」プロモーションを3月13日まで実施しているため、このキャンペーン終了後に発表される可能性が高い。
M4 MacBook Airは、M3モデルと比較して大幅な性能向上が見込まれるが、特にGPU性能に関してはファンレス設計の影響を受け、MacBook Proとの差は最小限に抑えられると考えられる。これは、一般的な用途においては十分な性能を提供する一方で、プロ向けのクリエイティブ作業などにはMacBook Proが依然として優位性を持つことを意味している。
今後、M4チップを搭載したMacのラインナップが拡充されていくことが予想されるが、M4 MacBook Airの位置付けとしては、引き続き軽量で高性能なノートブックというポジションを維持することになるだろう。M4 MacBook Proとの差は小さいが、ファンレス設計による静音性や携帯性の高さを考えれば、選択肢として十分に魅力的なモデルとなるはずだ。
Source:Macworld