AMDは最新のバンドルキャンペーンを発表し、対象となるRyzen 9000・7000シリーズのCPUおよびRadeon RX 7000シリーズのGPUを購入したユーザーに、2025年2月28日発売予定の「Monster Hunter Wilds」を無料で提供することを明らかにした。
本キャンペーンは2025年2月25日から開始され、4月26日までの期間限定で実施される。対象となるAMD製品の購入者は、発売前または発売後にゲームを無料で受け取ることが可能だ。AMDの最新CPUやGPUの購入を検討している人にとって、魅力的なオファーとなるだろう。
※記事更新時点では、国内での参加販売店が明らかになっておらず、本バンドルキャンペーンを狙っている人は様子見を見た方が良いかも知れません
AMDのバンドルキャンペーンがもたらすパフォーマンスの可能性とは
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今回のキャンペーン対象となるAMD Ryzen 9000・7000シリーズCPUおよびRadeon RX 7000シリーズGPUは、最新世代のゲーム体験を最大限に引き出す性能を備えている。特に「Monster Hunter Wilds」のような広大なオープンワールドゲームでは、CPUのマルチスレッド性能とGPUの描画能力がカギを握る。
AMDのZen 4およびZen 5アーキテクチャを採用したプロセッサは、高いシングルスレッド性能と電力効率を両立しており、フレームレートの安定性にも貢献する。
一方で、Radeon RX 7900 XTXをはじめとするRDNA 3アーキテクチャ搭載のGPUは、高解像度でのゲームプレイに対応するだけでなく、AMD独自のFSR(FidelityFX Super Resolution)技術によってさらなるパフォーマンス向上が期待できる。特に、レイトレーシングを活用するタイトルでは、AMDのハードウェアアクセラレーション技術がどこまで機能するのか注目される。
「Monster Hunter Wilds」がAMDの技術に最適化されるかどうかは不明だが、過去の「Monster Hunter Rise」ではAMDのスマートアクセスメモリ(SAM)を活用することでフレームレートが向上した事例もある。今回のバンドル対象となる製品を利用すれば、次世代のハンティングアクションをより快適に楽しめる可能性が高い。
ゲームバンドルは本当にお得か?価格とコストパフォーマンスを検証
ゲームバンドルキャンペーンは一見すると魅力的だが、実際にお得かどうかは製品価格とのバランスで決まる。今回対象となる「Monster Hunter Wilds」は通常価格70ドル(約1万円)で販売予定であり、対象のRyzenおよびRadeon製品を購入すれば、このゲームが実質無料で手に入る計算になる。
例えば、Radeon RX 7700 XTの市場価格は約400ドルだが、70ドル相当のゲームが付属することで、実質330ドルで購入できることになる。同様に、Ryzen 5 9600X(約250ドル)と組み合わせれば、性能向上とゲームの付加価値を考えればコストパフォーマンスの良い選択肢となる。ただし、Ryzen X3DシリーズやRX 7600といったエントリーモデルがバンドル対象外である点には注意が必要だ。
また、過去のAMDバンドルキャンペーンでは、ゲームの引き換えに制約があったケースもある。たとえば、クーポンコードの取得後、一定期間内に引き換えを行わないと無効になるため、購入後の手続きを忘れないようにすることが重要だ。特に今回のキャンペーンでは、コードの引き換え期限が2025年5月24日までと定められているため、早めに手続きを済ませることを推奨する。
今後のAMDバンドル戦略はどうなるのか?次世代製品との関係性
AMDはこれまでにも人気ゲームとのバンドルキャンペーンを実施しており、「The Last of Us Part I」や「Star Wars Jedi: Survivor」といったタイトルを対象にした例がある。今回の「Monster Hunter Wilds」バンドルもその延長線上にあるが、注目すべきは次世代のRadeon RX 9000シリーズやRyzen 9000X3Dシリーズが対象に含まれていない点だ。
現時点では、RX 9000シリーズの正式発表は行われていないが、AMDが次世代GPUの投入を控えていることは明白である。そのため、今後新たなバンドルキャンペーンが実施される可能性も考えられる。これまでの流れを見ても、新型CPUやGPUの市場投入直後はバンドル対象外となり、時間が経過するにつれてキャンペーンが適用されるケースが多かった。
また、NVIDIAもAAAタイトルとのバンドルを頻繁に行っており、競争の激化が予想される。特に「Monster Hunter」シリーズのファン層を取り込むことで、AMDは新たなユーザー層を開拓しようとしているのかもしれない。今後、どのようなタイトルがAMDのバンドル戦略に組み込まれるのか、引き続き注目していきたい。
Source:Wccftech