Xiaomiは、新型ノートパソコン「Redmi Book Pro 16 2025」を正式に発表する。発売日はXiaomi 15 Ultraと同時で、スペック面ではAppleのMacBook Pro 16に対抗する仕様を備えているとされる。
本モデルは、大型トラックパッドや中央配置のキーボード、黒いキーキャップを採用し、シルバーと新色ブルーの2色展開となる。また、96TOPSの処理能力を持つNPUや8,400MT/sのLPDDR5X RAMを搭載し、昨年のモデルから大幅に進化する見込みだ。
Redmi Book Pro 16 2025の進化したデザインとカラーバリエーション
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新型Redmi Book Pro 16 2025は、洗練されたデザインと新しいカラーバリエーションで登場する。過去モデルと比較すると、よりモダンな外観が採用されており、特にトラックパッドの大型化やキーボードの配置に変化が見られる。このデザインは、AppleのMacBook Pro 16を意識したものと考えられ、シンプルながら高級感のある仕上がりとなっている。
また、今回のモデルでは従来のシルバーに加え、新色となるブルーが用意される。Xiaomiのノートパソコンにおいて、カラーバリエーションは限られていたが、今回のブルーの採用により、より個性的な選択肢が増えることになる。特に、ビジネスシーンでも使いやすいシックなシルバーと、カジュアルな印象のブルーの2色展開は、幅広いユーザー層を意識したものと考えられる。
全体的に、デザインの細かな改良は実用性の向上につながるだろう。大型トラックパッドの採用によりカーソル操作が快適になり、中央配置のキーボードはタイピング時のバランスを向上させる可能性がある。これらの改良点が、実際の使用感にどのような影響を与えるのかが注目される。
強化された内部仕様 96TOPS NPUと8,400MT/sのLPDDR5X RAMの実力
Redmi Book Pro 16 2025は、性能面でも大幅な進化を遂げる。最大の特徴の一つは、96TOPSの処理能力を持つNPU(ニューラル・プロセッシング・ユニット)を搭載する点だ。NPUはAI処理を高速化する役割を持ち、画像認識や動画編集、音声アシスタントの応答速度向上などに寄与する。
このクラスのノートパソコンでこれほどのNPU性能が搭載されるのは珍しく、今後のAI活用が進む中で実用的なメリットが期待できる。さらに、メモリには8,400MT/sで動作するLPDDR5X RAMが採用される。LPDDR5Xは従来のLPDDR5と比べてデータ転送速度が向上し、省電力性能も強化されている。
このため、複数のアプリケーションを同時に動作させるマルチタスク環境でもスムーズな動作が期待される。特に、動画編集やゲームプレイなど、高負荷な作業を行う際のパフォーマンス向上につながる可能性がある。
これらのハードウェアの進化によって、Redmi Book Pro 16 2025は、単なるビジネス向けノートパソコンではなく、クリエイティブ作業やAI活用を視野に入れたモデルとしての位置付けを強めていると考えられる。これまでのRedmi Bookシリーズとは一線を画すスペックを持つことで、どのような実力を発揮するのかが注目される。
MacBook Pro 16との比較 Xiaomiの挑戦は成功するか
XiaomiがRedmi Book Pro 16 2025を「MacBook Pro 16の対抗機」と位置付けていることは明らかだが、その実力はどこまで迫れるのかが焦点となる。デザイン面では、Appleの洗練された外観を意識しつつも、よりコストパフォーマンスを重視した仕上がりとなっている。
シンプルで高級感のあるデザインは多くのユーザーに受け入れられやすいものの、実際の質感や耐久性がApple製品と同等であるかは未知数だ。性能面では、96TOPSのNPUと高速LPDDR5X RAMを搭載することで、AI処理やマルチタスクに強みを持つ。
しかし、AppleのMシリーズチップと比べた場合、実際の動作効率や最適化のレベルに差がある可能性がある。特に、MacBook Pro 16はApple独自のソフトウェアとハードウェアの統合により高いパフォーマンスを発揮するため、Redmi Book Pro 16 2025がどこまで最適化されるかが鍵となる。
さらに、OSの違いも考慮する必要がある。MacBook Pro 16はmacOSを搭載し、Appleのエコシステムとの連携がスムーズなのに対し、Redmi Book Pro 16 2025はWindowsベースのシステムを採用する。これは、既存のWindowsユーザーにとっては利点となるが、Appleのエコシステムを活用したいユーザーには訴求しにくい可能性がある。
Xiaomiの挑戦は、価格と性能のバランスを重視する層にとって魅力的な選択肢となるかもしれない。しかし、実際の使用感や長期的なパフォーマンスがどのような評価を受けるのかは、今後のレビューや実機検証を待つ必要があるだろう。
Source:NotebookCheck