スティーブン・スピルバーグの最新作が、2026年6月12日に公開されることが決定した。ユニバーサルと共同で製作される本作は、当初の公開予定日から約1か月遅れとなる。これに伴い、ダニエル・クワン&ダニエル・シャイナートの新作はスケジュールから外れ、新たな公開日が調整中となっている。
本作はスピルバーグにとって久々のSF大作であり、UFOが関係するという噂もある。脚本は『ジュラシック・パーク』のデヴィッド・コープが担当し、ジョシュ・オコナー、エミリー・ブラント、コールマン・ドミンゴら豪華キャストが出演する。
興行的な成功が期待される一方、同時期には『トイ・ストーリー5』や『マスターズ・オブ・ユニバース』などの注目作も公開予定であり、競争の行方にも注目が集まる。
スピルバーグの最新SF大作はどんな映画なのか?これまでの情報を整理
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スティーブン・スピルバーグが監督する最新作は、UFOを題材にしたオリジナル作品とされている。詳細は明らかになっていないが、過去に『未知との遭遇』や『宇宙戦争』を手掛けたスピルバーグが再びSFジャンルに戻ってくることは、多くの映画ファンにとって注目のポイントだ。
本作にはジョシュ・オコナー、エミリー・ブラント、コールマン・ドミンゴ、コリン・ファース、イヴ・ヒューソンといった実力派キャストが出演する。さらに、脚本は『ジュラシック・パーク』『宇宙戦争』のデヴィッド・コープが担当し、スピルバーグとの名コンビが再びタッグを組む。
プロデューサーには、アンブリン・エンターテインメントのクリスティ・マコスコ・クリーガーが名を連ねており、制作陣の充実度も申し分ない。ユニバーサルは、本作の公開日を2026年6月12日に設定し、6月5日公開予定の『マスターズ・オブ・ユニバース』や6月19日公開予定の『トイ・ストーリー5』との競争を見据えている。
5月公開だった場合は『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』や『マンダロリアン&グローグー』との競争が避けられなかったことを考えると、興行収入を最大化するための調整とも考えられる。
なぜスピルバーグは再びSF映画を選んだのか?その背景に迫る
スティーブン・スピルバーグは、これまで数々のSF映画を手掛けてきたが、近年は別ジャンルの作品が続いていた。『ウエスト・サイド・ストーリー』や『フェイブルマンズ』といった作品は批評家から高く評価されたものの、興行的には振るわなかった。そんな中、スピルバーグが再びSFジャンルに回帰した理由として、彼の原点回帰とも言える流れが見えてくる。
スピルバーグは1977年の『未知との遭遇』で、初めてUFOを題材とした映画を制作し、世界的な評価を得た。その後も『E.T.』『A.I.』『宇宙戦争』といった作品を生み出し、SFジャンルの巨匠としての地位を築いた。しかし、2018年の『レディ・プレイヤー1』以降、SF映画から遠ざかっていたこともあり、本作は彼にとって久々のSF大作となる。
さらに、近年の映画市場では、オリジナル作品よりもシリーズものやリブート作品が多く制作されている。そんな中、スピルバーグが完全オリジナルの大作に挑むことは、映画業界においても大きな意味を持つ。彼の得意とするSFジャンルにおいて、どのような新しい世界観が描かれるのか、今後の続報が待たれる。
2026年の映画市場はどうなる?スピルバーグ新作の興行収入に影響を与える要素
スピルバーグの新作は、2026年6月12日に公開予定だが、その前後には強力なライバル作品が控えている。特に、6月19日に公開予定の『トイ・ストーリー5』は、家族向け映画として非常に強力なタイトルだ。同じ週には『最恐絶叫計画』のリブート版が予定されており、異なるジャンルながら幅広い層に支持される可能性がある。
ただし、5月の公開を避けたことで、『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』や『マンダロリアン&グローグー』といったディズニー作品との直接対決は回避された。これにより、SFファン層を独占しやすくなり、興行収入の最大化を図る狙いがうかがえる。また、6月は夏休み前の時期であり、観客の動員数を安定させる上で好都合なタイミングといえる。
映画業界全体では、ストリーミングサービスの普及により劇場公開作品の動員が難しくなっている。しかし、スピルバーグの新作はIMAXや4DXといった大画面上映に適した作品になる可能性が高く、映画館での体験を重視する観客にアピールできるだろう。2026年の映画市場がどのような動きを見せるかはまだ不透明だが、スピルバーグのSF復帰作が注目されることは間違いない。
Source:Digital Trends