Vivo V40 Pro向けにAndroid 15ベースのFuntouch OS 15がついに提供開始された。すでに標準モデルには展開されており、今回のProモデルへのリリースでは、多数の機能追加とパフォーマンス改善が施されている。
このアップデートのビルド番号は「PD2362BF_EX_A_15.1.7.1.W30」で、ファイルサイズは約2.56GB。インストール前に十分なストレージ確保が推奨される。SNS「X」のユーザーPankaj Baror氏がリリースノートや詳細情報を含む動画を投稿しており、アップデートは段階的に配信される見込みだ。
主な変更点として、新UIデザイン、ロック画面のカスタマイズ強化、AIを活用した「Circle to Search」、PCとの連携機能「Link to Windows」の追加などが挙げられる。アップデートの詳細や新機能を以下で紹介する。
Funtouch OS 15で進化したインターフェースと操作性の向上
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Android 15をベースとしたFuntouch OS 15では、ユーザーインターフェースの最適化と新機能の追加により、操作性が大幅に向上した。特にロック画面のカスタマイズ機能が強化され、多様な時計スタイルや壁紙設定が可能になった点は見逃せない。これにより、端末の個性をさらに引き出すことができる。
また、アプリの動作をスムーズにする「優先スケジューリングアルゴリズム」や、より直感的な操作を実現する「Origin Animation」などの新技術が導入されている。これらの変更により、アニメーションの動作が自然になり、アプリ切り替え時のレスポンスも向上。従来よりもストレスのない使用感が得られる。
特に注目したいのは「Link to Windows」機能の追加だ。PCとのシームレスな連携が可能となり、通知の確認やファイル共有がスムーズになった。スマートフォンとPCを併用するユーザーにとって、この機能は非常に有用だろう。これまでVivo端末では他社製アプリを使用しなければならなかったが、今回の公式対応によって利便性が飛躍的に向上した。
AIとシステム最適化によるスマート機能の進化
Funtouch OS 15では、AIを活用した新機能がいくつも追加されている。その中でも「Circle to Search」は、画面上の画像やテキストを長押しすることで、瞬時に検索を実行できる機能だ。これは、日常的に情報検索を行うユーザーにとって大きな利便性をもたらす。
Google Lensの技術を応用していると考えられるが、Funtouch OS 15に統合されたことで、より手軽に利用できるようになった。また、アルバムアプリにもAIを活用した機能が強化されている。「影除去」機能を使えば、ドキュメント写真に写り込んだ影を自動で除去可能だ。
さらに、「メモリームービー」は写真を自動的に動画編集し、音楽やエフェクトを加えることで思い出を映像として残せる。これらの機能は、SNSや動画投稿を活用するユーザーにとって便利なツールとなるだろう。
加えて、「Ultra Game Mode」のアップデートにも注目だ。スモールウィンドウ機能のクイックエントリーが可能になり、ゲーム中に他のアプリを操作しやすくなった。これにより、メッセージの返信や動画の閲覧をスムーズに行えるようになり、ゲーム体験がより快適なものとなる。
セキュリティとプライバシー機能の強化がもたらす安心感
Android 15を採用したFuntouch OS 15では、セキュリティとプライバシー保護機能も強化されている。特に注目したいのは「Passkey」の導入だ。これにより、パスワードを使用せずに安全な認証が可能となり、フィッシング詐欺やパスワード漏洩のリスクを軽減できる。
スマートフォンのセキュリティを重視するユーザーにとって、これは大きなメリットとなるだろう。さらに、画面共有時の通知プライバシー保護機能が最適化されている。これまで、画面共有中に通知が表示されることで個人情報が漏れるリスクがあったが、新たな仕様ではサードパーティアプリ使用時に通知内容を自動的に非表示にすることが可能だ。
これにより、オンライン会議や画面録画時のプライバシーが一層守られる。加えて、「Live Transcribe」と「サウンド通知」機能がアクセシビリティ強化の一環として搭載された。前者は音声をリアルタイムでテキストに変換する機能で、会議や講義などでの活用が期待できる。
後者は、周囲の重要な音を検知し通知する機能で、環境音に注意を払う必要がある場面で役立つ。これらの機能により、Vivo V40 Proはより多くのユーザーにとって使いやすい端末となるだろう。
Source:YTECHB