Samsungの最新フラッグシップ「Galaxy S25 Ultra」とXiaomiの「Xiaomi 15 Pro」が登場し、スマートフォン市場での熾烈な競争がさらに激化している。両機種はSnapdragon 8 Eliteを搭載し、ハイエンドスマホの新たな基準を築くと期待されるが、その違いはどこにあるのか。

Galaxy S25 Ultraは大画面、Sペン対応、複数の望遠カメラを備える一方、Xiaomi 15 Proはコンパクトなボディにパワフルなバッテリーと高速充電を搭載。さらに、ディスプレイやカメラ性能も大きく異なる点がある。

本記事では、デザイン、性能、バッテリー、カメラなどの視点から両機種を比較し、それぞれの強みと特徴を明らかにする。ユーザーにとって最適な選択肢はどちらなのか、徹底検証する。

Galaxy S25 UltraとXiaomi 15 Proのディスプレイ技術の違いとは

Galaxy S25 UltraとXiaomi 15 Proのディスプレイは、どちらも高解像度のLTPO OLEDを採用しているが、その技術的な違いは見逃せない。S25 Ultraは6.8インチの2K解像度(1440×3080)、M13発光素材を採用し、リフレッシュレートは1Hz~120Hzの可変式。

これに対し、Xiaomi 15 Proは6.73インチのOLEDディスプレイを搭載し、TCL CSOT製のM9発光素材を採用している。ピーク輝度は3,200ニットとされ、理論上はより明るい画面を実現している。S25 Ultraの特徴は、エッジがほぼフラットに近いデザインとなり、湾曲ディスプレイの影響を受けにくくなっている点だ。

これにより、ペン入力時の安定性が向上し、視認性も改善される可能性がある。一方、Xiaomi 15 Proは同じくフラットパネルを採用するが、ややコンパクトなサイズ感が特徴で、持ちやすさを重視している。

実際の使用感として、S25 UltraのディスプレイはSamsung独自の最適化技術により、色精度やHDR表現に強みを持つと考えられる。一方、Xiaomi 15 Proは中国市場向けに調整された発色傾向があり、より鮮やかな色合いを楽しめる可能性が高い。どちらのディスプレイが優れているかは、好みや用途によって異なるため、実機での比較が重要となる。


Galaxy S25 Ultraのカメラ構成とXiaomi 15 Proの望遠技術の進化

カメラ性能も両機種の大きな違いの一つだ。Galaxy S25 Ultraは、200MPの広角カメラを筆頭に、12MPの超広角カメラ、10MPの3倍望遠カメラ、50MPの5倍望遠カメラのクアッドカメラ構成を維持している。これにより、多彩な撮影スタイルに対応可能で、特に望遠撮影の柔軟性が強みとなる。

一方、Xiaomi 15 Proは3つの50MPセンサーを搭載している。超広角カメラはマクロ撮影にも対応しており、細部の描写に優れている点が特徴だ。また、最大の注目ポイントは新しいペリスコープ望遠カメラの採用だ。50MPの高解像度とOIS(光学式手ブレ補正)を備え、120mm相当の望遠撮影が可能となっている。

これにより、光学ズームの品質向上が期待され、デジタルズームを多用することなく高精細な写真が撮れる可能性がある。S25 Ultraの望遠カメラが2種類搭載されているのに対し、Xiaomi 15 Proは単一のペリスコープ望遠カメラに集約されている。

この違いは、ユーザーの撮影スタイルによって評価が分かれる部分だ。複数の望遠オプションを求めるならS25 Ultraが有利だが、Xiaomi 15 Proの高解像度ペリスコープは、一つのレンズで高いクオリティを維持できる点で評価される可能性がある。


Xiaomi 15 ProのシリコンカーボンバッテリーはS25 Ultraを超えるのか

バッテリー性能も両機種の大きな違いの一つだ。Xiaomi 15 Proは6,100mAhの大容量シリコンカーボンバッテリーを搭載し、90Wの有線充電、50Wのワイヤレス充電に対応する。一方、S25 Ultraは従来通りの5,000mAhバッテリーを搭載し、45Wの有線充電、15Wまたは25Wのワイヤレス充電とされている。この点では、Xiaomi 15 Proが大きくリードしているように見える。

シリコンカーボンバッテリーは、従来のリチウムイオンバッテリーよりもエネルギー密度が高く、コンパクトなサイズでより多くの電力を蓄えることができるのが特徴だ。これにより、Xiaomi 15 Proはサイズを抑えつつもバッテリー駆動時間を延ばすことが可能となっている。ただし、長期間の使用でどの程度の劣化が発生するのかは、今後の検証が必要だ。

一方、S25 Ultraは、最適化されたOne UIによる電力管理や、Snapdragon 8 Eliteの効率化により、バッテリーの持続時間を向上させる可能性がある。さらに、Samsungは発熱対策にも注力しており、高負荷時の安定したパフォーマンスを維持できる設計になっていると考えられる。結果として、バッテリー容量だけでなく、充電速度や電力効率の最適化も含めて比較する必要がある。

Source:PhoneArena