Samsungの次期フラッグシップモデル「Galaxy S25 Edge」の詳細なスペックがリークされた。1月のUnpackedイベントで一部が公開されたものの、具体的な仕様は明かされていなかった。しかし、新たにリーカーのYogesh Brar氏が、これまで知られていなかったポイントを含めたスペックを投稿したことで、S25 Edgeの特徴がより明確になった。
特筆すべきは、6.6インチAMOLEDディスプレイ(120Hz)、Snapdragon 8 Elite搭載、200MPメインカメラ、50MP超広角カメラ、One UI 7、IP68防水・防塵対応といったハイエンド仕様だ。さらに、厚さわずか5.84mmという超薄型デザインが注目を集めている。しかし、その代償として3,900mAhのバッテリー容量と25W急速充電という控えめなパワーマネジメントとなった点に不満の声も上がっている。
当初、3眼カメラを搭載する計画もあったが、Appleの「iPhone 17 Air」との競争を考慮し、最終的に2眼構成に変更されたとされる。iPhone 17 Airの予測厚みは5.8mm~6.3mmであり、Samsungはさらなる薄型化を目指した結果、望遠レンズを省いたと考えられる。
S25 Edgeの発売時期は不明だが、4月または7月のSamsungイベントで追加情報が公開される可能性が高い。今後の発表が待たれる。
驚異の5.84mm – これまでにない薄型デザインの実現方法
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Samsung Galaxy S25 Edgeは、わずか5.84mmという圧倒的な薄さを実現した。この薄型化には、Samsungの設計面での革新が大きく関与している。従来のGalaxy Sシリーズは、バッテリー容量やカメラ性能を重視し、一定の厚みを保っていたが、今回はAppleの「iPhone 17 Air」の影響もあり、よりコンパクトなデザインへと舵を切ったようだ。
特に、S25 Edgeの薄型化において重要なポイントは、望遠レンズの省略とバッテリー容量の削減である。従来モデルでは3眼カメラ構成が主流だったが、今回は50MPの超広角カメラと200MPのメインカメラの2眼に変更された。この選択により、カメラモジュールの厚みを削減し、端末全体をよりスリムに仕上げることに成功した。
また、バッテリーに関しても、一般的なフラッグシップモデルが4,500mAh以上を搭載する中、S25 Edgeは3,900mAhに抑えられている。この決断には、薄型化と重量のバランスを取る狙いがあると考えられるが、その代償として長時間の使用に不安を抱くユーザーも少なくないだろう。
このように、S25 Edgeの薄型デザインは、カメラ構成の見直しとバッテリー設計の変更によって実現された。ただし、競合するiPhone 17 Airと比較して、カメラ性能やバッテリー持続時間がどこまで実用的であるかが、今後の焦点となるだろう。
Snapdragon 8 Elite搭載 – 省電力性とパフォーマンスの両立は可能か
Galaxy S25 Edgeには、Qualcommの最新プロセッサ「Snapdragon 8 Elite」が搭載される予定だ。このチップは、従来のSnapdragon 8 Gen 3を改良したモデルとされており、特に省電力性能の向上と処理速度の最適化に焦点を当てている。
Snapdragon 8 Eliteは、TSMCの4nmプロセスを採用し、パフォーマンスコアと効率コアのバランスを重視した設計となっている。リーク情報によると、CPUのクロック速度は従来より向上しつつも、電力消費を抑えた最適化が施されている。これにより、バッテリー容量が3,900mAhと抑えられたS25 Edgeにとって、電力効率の向上がどこまで実際のバッテリー持続時間に影響するかが重要なポイントとなる。
また、グラフィック性能についても強化が施されており、最新のAdreno GPUを搭載することで、ゲームや高負荷のアプリケーションにおいてスムーズな動作が期待される。しかし、バッテリー容量が少ないことで、長時間の高負荷使用時にどれほどの持続時間を確保できるのかは不明であり、今後の実機レビューで明らかになるだろう。
さらに、Snapdragon 8 Eliteは、AI処理性能の向上も特徴の一つであり、カメラや音声アシスタントの強化に寄与すると考えられる。特にSamsungのOne UI 7との組み合わせにより、写真や動画撮影の処理能力が向上する可能性が高い。
省電力性と高性能を両立させることは、S25 Edgeにとって大きな課題となる。Samsungがどこまで最適化を進めたのか、実際の使用感がどのようになるのか、発売後の評価が待たれる。
バッテリー性能と充電速度 – 25W急速充電は十分なのか
Galaxy S25 Edgeのバッテリーは3,900mAhとされており、フラッグシップモデルとしてはやや控えめな容量となっている。加えて、充電速度は25Wの急速充電に対応するが、これは競合機種と比較すると物足りなさを感じる部分だ。
例えば、同じSamsungのS25 Ultraは45W充電と15Wワイヤレス充電に対応している。さらに、他社のハイエンドモデルでは65W以上の急速充電が一般化しつつある中、25Wではフル充電までにかかる時間が長くなることが懸念される。特に、薄型デザインを追求したことでバッテリー持続時間が短くなる可能性があるため、充電速度の遅さがユーザーの不満につながる可能性がある。
一方で、SamsungはOne UI 7を採用することで、バッテリー消費の最適化を図っている。AIを活用した電力管理機能が組み込まれており、アプリのバックグラウンド動作を抑制することで、少ないバッテリー容量でも最大限の持続時間を確保できるよう設計されているようだ。
しかし、それでも25Wの充電速度では、短時間での充電が求められるシーンでは不便を感じる場面があるかもしれない。Samsungがなぜ急速充電性能を引き上げなかったのかは不明だが、発熱の抑制やバッテリー寿命の延長を考慮した結果なのかもしれない。
とはいえ、日常使いにおいて頻繁に充電する必要がある場合、25W充電では競争力が不足する可能性がある。今後、ユーザーからのフィードバックを受けて、ソフトウェアアップデートによる最適化や、次世代モデルでの充電性能向上が求められるだろう。
Source:Tom’s Guide