Oppoが間もなく発表するとされる次世代折りたたみスマートフォン「Find N5」の新たなリーク情報が話題となっている。グローバル市場では「OnePlus Open 2」として展開される見込みのこの端末は、展開時の厚さがわずか4.2mmと驚異的な薄さを実現するという。
これまで最も薄かったHonor Magic V3の4.35mmを下回ることで、史上最も薄いシングルヒンジ折りたたみスマートフォンとなる可能性が高い。さらに、Snapdragon 8 Eliteの7コア構成を採用し、50Wのワイヤレス充電に対応することも確認されている。
また、防水性能はIPX6、IPX8、IPX9に対応するとされ、耐久性にも期待が持てる。薄型化が進むことで、折りたたみスマートフォンが一般的なスラブ型スマートフォンに近づきつつあり、新たな市場の転換点となるかもしれない。
史上最薄のシングルヒンジ折りたたみスマホが登場 ー その技術的背景とは
Oppo Find N5(OnePlus Open 2)が展開時4.2mmという驚異的な薄さを実現した背景には、折りたたみスマートフォンの進化と革新的な設計がある。従来の折りたたみ端末は、ヒンジ部分の構造やバッテリーの配置によってある程度の厚みが必要とされてきたが、今回の新型モデルではこれらの要素が大きく刷新されている可能性が高い。
特に、ヒンジの設計が薄型化の鍵を握る。従来のシングルヒンジ構造では、耐久性を確保しつつ画面の折り目を目立たなくするために一定のスペースを確保する必要があった。しかし、Find N5はこの課題を克服し、これまでの最薄記録であるHonor Magic V3の4.35mmを上回ることに成功している。さらに、ヒンジだけでなく、バッテリーやディスプレイパネルの設計も改良されていると考えられる。
また、折りたたんだ際の厚みが軽減されている点も重要だ。従来の折りたたみスマートフォンは、閉じた状態で一般的なスラブ型スマートフォンよりも厚みがあり、持ち運びやすさに課題があった。今回のモデルは、この点を改善しつつ耐久性やバッテリー容量を維持するバランスを追求していると見られる。こうした技術革新が、今後の折りたたみスマートフォン市場の方向性を示唆していると言えるだろう。
Snapdragon 8 Elite搭載で実現するパフォーマンスと消費電力のバランス
Find N5(OnePlus Open 2)には、7コア構成のSnapdragon 8 Eliteが搭載されると噂されている。従来のハイエンドSoCと比較して、効率的な電力管理と高い処理能力を兼ね備えている点が特徴だ。特に、折りたたみスマートフォンでは、薄型化と発熱の管理が重要な課題となるため、新たなアーキテクチャが採用されることでこの問題を克服している可能性がある。
折りたたみスマートフォンは通常のスマートフォンと比較して、デュアルスクリーンや大画面の使用が多いため、消費電力が高くなりがちだ。しかし、Snapdragon 8 Eliteは、効率的な電力制御を行うことでバッテリー駆動時間を延ばし、快適なユーザー体験を提供することが期待される。また、AI処理能力の向上により、カメラ機能やUIの最適化が進むことで、従来の折りたたみスマートフォンよりもスムーズな操作が可能になると考えられる。
加えて、50Wのワイヤレス充電対応は、日常的な使い勝手を大きく向上させるポイントだ。従来、ワイヤレス充電は有線充電に比べて速度が劣ることが課題とされてきたが、50Wという高出力により、短時間での充電が可能となる。こうした充電技術の進化が、折りたたみスマートフォンの利便性向上に直結する要素となるだろう。
防水性能IPX6/IPX8/IPX9が示す耐久性の進化
折りたたみスマートフォンは従来、防水性能が弱点とされてきたが、Find N5(OnePlus Open 2)はIPX6、IPX8、IPX9という3つの規格に対応しているとされる。これにより、日常的な使用環境における耐久性が大幅に向上していることが分かる。
IPX6は強い水流に耐える能力を示し、突然の豪雨やキッチンでの水はねといった場面でも安心して使用できる。一方、IPX8は一定の水深に沈めた状態でも動作を維持できる防水性能を示し、IPX9は高圧の水流にも耐えられることを意味する。これら3つの防水規格を満たすことで、これまでの折りたたみスマートフォンでは難しかった水回りでの使用がより現実的になっている。
従来の折りたたみスマートフォンは、ヒンジ部分の隙間があるため、防水性能を確保することが困難だった。しかし、Find N5ではヒンジ構造そのものの改良や、新たな防水技術の導入によって、一般的なスラブ型スマートフォンと同等、あるいはそれ以上の耐久性を実現している可能性がある。こうした進化は、折りたたみスマートフォンの利用シーンを大きく広げる要素となるだろう。
Source:GSMArena