Appleが折りたたみ式iPhoneの開発に向けて本格的に動き出した可能性が浮上している。韓国のブログYeux1122の最新情報によると、Appleは折りたたみディスプレイの供給元を選定する最終段階に入っており、2月下旬から4月上旬の間に決定する見込みだ。
ただし、Appleの高い品質基準は変わらず、特に耐衝撃性や折り目(クリース)の防止技術に関して厳しい審査が行われるとされる。この開発が実を結べば、Galaxy Foldシリーズのような既存の折りたたみスマートフォンとは異なる、Apple独自のアプローチを採用したデバイスが誕生する可能性が高い。
過去にもAppleの折りたたみ式デバイスに関する噂は絶えなかったが、ここへきて信頼性の高い情報が増えてきた。著名アナリストのミンチー・クオも、Appleが2025年後半に生産開始を予定していると報告している。一部では2026年以降の可能性も指摘されるが、折りたたみ式iPhoneの登場が現実味を帯びてきていることは間違いない。
折りたたみディスプレイの品質基準 Appleの求める要件とは
Appleが折りたたみ式iPhoneの開発を進める上で、最も重要視しているのがディスプレイの品質である。特に、耐久性と折りたたみ時の折り目(クリース)の抑制が大きな課題となる。SamsungやHuaweiなど、すでに折りたたみ式スマートフォンを市場に投入しているメーカーでも、ディスプレイの折り目問題は完全には解決されていない。
Appleは、既存の折りたたみ式スマートフォンに見られる問題点を克服しなければならない。そのため、供給元の選定においても、単なる製造能力だけでなく、ディスプレイの品質管理や耐久性に関する技術力が厳しくチェックされると考えられる。
また、Appleが求めるディスプレイは単なる「折りたためるパネル」ではなく、通常のiPhoneのディスプレイと同等、もしくはそれ以上の耐久性を備えたものである必要がある。SamsungのUltra Thin Glass(UTG)技術やBOE、LG Displayの新素材開発が候補に挙がる可能性があるが、Apple独自の基準を満たす供給元がどこになるのかが注目される。
Appleが目指す「折りたたみ式iPhone」は従来のモデルと何が違うのか
Appleが開発を進める折りたたみ式iPhoneは、既存の折りたたみスマートフォンとは異なるアプローチを採用する可能性がある。例えば、Galaxy Z Flipシリーズのような縦折りデザインではなく、iPad miniに近いサイズ感で横に折りたたむ形状を検討しているとの報道もある。
折りたたみ式デバイスは、その特性上、可動部分の耐久性が重要になる。Appleはすでに特殊なヒンジ技術の特許を取得しており、これを活用することで、ヒンジ部分の摩耗を抑える可能性がある。また、折りたたんだ際にフレームの隙間が極力できないようなデザインが採用されることも考えられる。
さらに、Appleが目指す折りたたみ式デバイスは、iPhoneとiPadの中間に位置する新しいカテゴリとして登場する可能性もある。従来のスマートフォンとは異なる用途が想定されており、タブレットのようにコンテンツ閲覧に特化した機能を搭載することも考えられる。こうした仕様の違いが、既存の折りたたみスマートフォンとApple製品の差別化につながるだろう。
発売時期は2025年後半か それとも2026年以降にずれ込むのか
折りたたみ式iPhoneの登場時期については、2025年後半に生産開始との報道がある一方で、2026年以降にずれ込む可能性も指摘されている。Appleのアナリストであるミンチー・クオによれば、Appleはまず供給元の決定を進め、その後、試作機の耐久テストやソフトウェアの最適化を経て本格的な生産に入るとされる。
また、Appleは折りたたみ式デバイスに関心を持っているものの、必ずしもスマートフォンとして市場投入するとは限らないとの見方もある。折りたたみ式タブレットという形で登場する可能性もあり、開発の方向性が最終的にどこに落ち着くのかは不透明な部分も多い。
いずれにせよ、折りたたみ式デバイスは市場において一定の需要を獲得している。Samsung、Google、Motorolaなどの競合がすでに製品を展開する中で、Appleがどのような形で参入するのかが注目される。
Source:BGR