ASUSが新たなROG NUCを準備中であることが明らかになった。このモデルは、Intelの次世代プロセッサ「Core Ultra 200H」とNVIDIAの最新GPU「RTX 50シリーズ」を搭載し、ハイエンドの性能を提供する予定だ。リークされた情報によれば、前モデルに比べて冷却性能が強化され、上部に追加ファンが確認されているが、外観は大きく変わらないという。
この新型ROG NUCは、2024年版が採用していた「RTX 40シリーズ」を超える性能を誇る見込みで、価格は前モデルの約27万円を上回る可能性がある。小型化された筐体に高性能を詰め込むという設計思想はそのままに、CES 2025で詳細が発表されることが期待されている。
次世代ROG NUCの冷却システムとデザインの進化
ASUSの新型ROG NUCは、冷却性能が一段と向上することが期待されている。リークされた画像によれば、上部に追加されたファンが特徴であり、これにより内部の温度管理がより効率的になるとみられる。特に、小型筐体で高性能を実現するNUCシリーズにおいて、冷却性能の強化は安定性とパフォーマンスの両立に欠かせない要素だ。
一方で、外観のデザイン自体は前モデルから大きな変更はないという。コンパクトで機能的なデザインはそのまま継承されており、ポート配置にも実用性が反映されている。前モデルと比較してUSB Type-Cポートが復活する一方で、カードリーダーが省略されている点は、ユーザー層のニーズに合わせた合理的な選択と考えられる。冷却性能の向上とデザインの継続性は、ゲーミングPCとしての信頼性をさらに高める要因となるだろう。
Core Ultra 200HとRTX 50シリーズがもたらす性能の革新
ROG NUC 2025に搭載されると予想されるIntel Core Ultra 200HプロセッサとNVIDIA RTX 50シリーズGPUは、パフォーマンス面での大幅な進化をもたらすだろう。特に、Intelの「Arrow Lake-H」アーキテクチャは、効率的な電力管理と高い演算能力を両立する設計が特徴であり、小型ゲーミングPCにおいて真価を発揮する。
一方、RTX 50シリーズGPUは、NVIDIAの最新「Blackwell」アーキテクチャに基づき、リアルタイムレイトレーシングやAI処理の性能向上が期待されている。
こうしたハードウェアの組み合わせにより、従来のNUCモデルと比較してゲームやクリエイティブ作業の処理速度が大幅に向上する可能性が高い。ただし、こうした性能向上は、製品価格のさらなる上昇をもたらすリスクもある。
特に、RTX 50シリーズのコストが40シリーズよりも高いと報告されている点は注意が必要だ。これらのスペックは、次世代のユーザー体験を提供する一方で、高価格帯の市場競争が一層激化する要因ともなるだろう。
発売時期と価格から読み解く市場への影響
ROG NUC 2025の正式な発売日や価格帯は未発表であるが、過去のモデルと価格傾向から見れば、今回の新モデルも非常に高価になることが予想される。前モデルであるROG NUC 2024は約27万円という価格で販売され、ハイエンドユーザー向けとして位置付けられていた。新モデルでは、さらに高性能なRTX 50シリーズGPUが搭載されることから、価格が上昇する可能性が高い。
発売時期については、ASUSがこれまでCESで新製品を発表してきた実績を踏まえると、CES 2025で詳細が明らかになる可能性がある。
このタイミングで発表されれば、2025年前半には市場投入されるだろう。高性能化に伴う価格上昇は懸念材料であるが、ASUSがどのようにして高付加価値をユーザーに訴求するかが市場の反応を左右するだろう。製品そのものの革新性が、プレミアム価格を正当化できるかが今後の注目点である。