ASUSが最新のインテルCore Ultraプロセッサを搭載したExpertBookシリーズのAI PCを発表した。今回の新モデルはExpertBook B5とExpertBook B3の2シリーズで、AIドリブンの高性能設計が生産性やコラボレーションを支える。

B5は軍事規格準拠の堅牢性と軽量なデザインを実現し、Wi-Fi 6EやAIカメラ、Dolby Atmosによるオーディオ性能も充実。一方B3は柔軟なストレージ構成に加え、顔認証や指紋認証といったエンタープライズ級のセキュリティを強化した。

両シリーズ共にAIノイズキャンセリングや16:10ディスプレイといった機能で、現代のビジネスシーンに求められる快適な作業環境を提供。持続可能性を重視したエコ設計も導入されており、耐久性やパフォーマンスだけでなく環境面にも配慮がなされている。

ASUS ExpertBookシリーズがもたらすAI機能の革新

ASUSが発表したExpertBookシリーズは、AI技術を活用することで業務効率を飛躍的に向上させる仕様が目立つ。特にAIノイズキャンセリング技術やAIカメラが搭載されており、オンライン会議やリモート業務においてクリアな音声と映像を実現する。

AIノイズキャンセリングは周囲の雑音を自動的に抑制し、通話相手には話者の声のみを届けるため、騒音が多い環境下でも快適なコミュニケーションが可能だ。

また、AIカメラはユーザーの動きを自動追尾し、映像のフレームを調整する機能を持つ。これにより、プレゼンテーションやオンラインミーティングで画面外に外れる心配がなく、視聴者にストレスを与えない工夫が施されている。

さらにDolby Atmos対応のオーディオシステムは、リアルな立体音響を実現し、臨場感ある音響環境を提供する。これらの機能は単なる利便性の向上だけでなく、業務効率の最大化にも寄与する重要な要素である。

ASUSは今回のAI技術を生産性の基盤と捉えていることが伺える。DIGITAL TERMINALの公式発表でも、インテルCore UltraプロセッサがAI機能の最適化を支え、AIドリブンの性能を引き出す点が強調されている。企業活動がますますデジタルシフトする中、こうした革新的な機能は業務環境において差別化のポイントとなるだろう。

ビジネスパーソンの求める高耐久性とモビリティ性能

ExpertBookシリーズは耐久性に優れた設計も特徴の一つであり、過酷なビジネス環境にも耐える仕様となっている。特にExpertBook B5は軍事規格「MIL-STD 810H」に準拠し、振動や衝撃、極端な温度変化に強いことが証明されている。シャーシには軽量でありながら強度の高いマグネシウム-アルミ合金が採用され、重さを抑えながら耐久性を両立させている点も注目だ。

また、モビリティ性能の面では、Wi-Fi 6Eによる高速なネットワーク接続とオプション対応の4G LTE機能が強みとなる。これにより、出先や移動中でも安定したインターネット接続が可能であり、オフィス以外の場所でも高い生産性を維持できる。さらに、最大64GB DDR5メモリと1TB PCIe 4.0 SSDを搭載しているため、大容量データの処理や複数アプリの同時起動もスムーズに行えるだろう。

一方、ExpertBook B3は高い柔軟性を備え、デュアルNVMeスロットによるストレージのカスタマイズが可能だ。RAID 0/1に対応している点も特筆すべきであり、冗長性を高めながら業務データの安全性を担保することができる。これらの機能は、持ち運びと業務効率を重視する現代のビジネスパーソンにとって、求められる性能そのものである。

持続可能性を考慮したエココンシャスなデザイン

ExpertBookシリーズの開発では、持続可能性にも焦点が当てられている。ASUSはエココンシャスな設計を意識し、環境負荷を低減する取り組みを実施していることが明らかだ。具体的には、製品にリサイクル素材を使用し、製造段階での排出物削減を徹底している。

企業が持続可能なビジネスを進める中、環境に配慮した製品選びは重要な課題の一つであり、ASUSの姿勢はこうした需要に応えるものだと言える。

また、耐久性が高いExpertBookシリーズは製品寿命の延長にも寄与する。耐用年数が長ければ、それだけ新たなデバイスの生産や廃棄が抑えられるため、エコロジーの観点からも有意義だ。さらに、電力効率に優れたインテルCore Ultraプロセッサの搭載により、エネルギー消費を抑えつつ高性能を実現している点も見逃せない。

ASUSの持続可能な開発への取り組みは、単なるビジネストレンドを超え、企業の社会的責任(CSR)としての役割も果たしている。ExpertBookシリーズが示すエコデザインは、今後の製品開発において一つの指標となるだろう。