Intelは最新のゲーミングGPUシリーズ「Battlemage」を発表した。このシリーズに搭載された第2世代アップスケーリング技術「XeSS 2」は、NvidiaのDLSSと同等のフレーム生成機能を備えた点で注目を集めている。

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特に、AIアクセラレーター「XMXコア」を活用した技術は、AMDのFSRを凌駕する可能性がある。性能面でも大幅な向上が示され、ゲーマーにとって新たな選択肢となることが期待される。今回のアップデートは、Intelがゲーミング市場での地位を強化する戦略の一環とみられる。

XeSS 2の進化:DLSSに匹敵するフレーム生成技術

Intelが発表した第2世代アップスケーリング技術「XeSS 2」は、NvidiaのDLSSと肩を並べるほどの高度なフレーム生成機能を備えているとされる。この技術は、モーションベクターや深度情報を利用し、光学フローやモーションベクター補間アルゴリズムによって中間フレームを生成する仕組みだ。この手法により、完全にレンダリングされたフレーム間に新たなフレームを追加でき、滑らかな映像表現を可能にしている。

さらに注目すべきは、Intelが搭載する「XMXコア」の存在である。このAIアクセラレーターは、NvidiaのTensorコアと同様の役割を果たし、アップスケーリング技術をより効率的に実現する。一方でAMDのFSRは手動コーディングに依存しており、同様のAI支援機能を持たないため、競争力で劣るとされる。PC Gamerによれば、この進化によりIntelは市場でのプレゼンスを高める可能性がある。

ゲーム市場では、高品質な映像と高フレームレートの両立が求められる中、Intelの技術革新はユーザー体験を劇的に向上させる。今後、実際の使用感やレビューが発表されれば、さらなる評価が明らかになるだろう。


圧倒的な性能向上:XeSS 2で3.9倍のフレームレート増加

Intelが示した性能向上の数値は圧倒的である。XeSS 2を搭載した新GPU「Battlemage」によるベンチマークでは、特にF1 24の1440p解像度で驚異的な結果が示された。前述の情報ソースによれば、最高性能モードでは、フレームレートが48fpsから186fpsへと3.9倍に向上した。また、最高ビジュアル品質を維持した場合でも、フレームレートは2.8倍の136fpsに達している。

この性能向上の背景には、AI加速型アップスケーリングと新たに追加されたフレーム生成機能がある。これにより、レンダリング負荷が軽減される一方で、滑らかなアニメーションが実現される。特に、中間フレームの生成がゲーム映像のスムーズさを大幅に向上させている。

Intelのこの技術は、ゲーミングPC市場での存在感をさらに強化するものとみられる。このような性能向上は特にAMDを凌駕し、価格とあわせてユーザーにとって大きな魅力となるだろう。


低遅延技術「XeLL」の導入で快適なゲーム体験を実現

XeSS 2に付随する新機能「XeLL」は、Intelが低遅延環境を実現するために導入した技術である。この「Low Latency(低遅延)」を意味する技術は、NvidiaのReflex技術に相当し、フレーム生成による遅延をほぼ相殺する仕組みを提供する。

例えば、Intelの発表によれば、B580 GPUでこの技術を使用した場合、遅延は従来の57msから32msに削減されるという。これにより、50fps未満の状況でも快適なゲームプレイが可能となる。特にスーパー解像度スケーリングやフレーム生成を併用した場合でも、低遅延のままスムーズな映像が得られる点が注目される。

このような技術は、競争が激化するゲーミング市場において大きな差別化要因となる。ユーザーは高いパフォーマンスだけでなく、遅延の少ない応答性の高いゲーム体験を求めている。この需要に応える「XeLL」の導入は、Intelの次世代ゲーミング戦略の中心的な役割を果たすかもしれない。