AMDの次世代CPU「Ryzen AI MAX PRO」シリーズのレンダー画像がYouTubeチャンネル「Moore’s Law is Dead」で公開され、話題を呼んでいる。この新シリーズはApple Mシリーズの対抗馬とされ、強力なAI処理能力を備えた製品となる見込みである。
リークされた画像には、最大40基のRDNA3.5コンピュートユニットや16コアのZen 5コアが確認されており、ハイパフォーマンスを支える2つのCCD(Core Complex Die)が含まれると推測される。さらに、Ryzen AI Max 395、Ryzen AI Max 390、Ryzen AI Max 385の3種類のSKUがすでに確認されており、搭載コア数はそれぞれ16、12、8とされる。
これらは商用バージョンとして開発が進んでおり、AMDは来年1月に開催されるCES 2025で正式発表する可能性があるとされる。
Ryzen AI MAX PROシリーズが見せる次世代の技術力とは
AMDの「Ryzen AI MAX PRO」シリーズは、Apple Mシリーズへの強力な対抗製品として注目を集めている。リークされたレンダー画像では、2つのCCD(Core Complex Die)と見られる構造に、最大16コアのZen 5コアと最大40基のRDNA3.5コンピュートユニットが配置されている。
この構成は、CPUとGPUの両方で高い性能を発揮できる設計だと考えられる。RDNA3.5は、AMDの次世代GPUアーキテクチャであり、効率性と処理速度の向上が期待されている。さらに、2つのCCDによる構造は、Ryzen AI MAX PROがマルチコア性能を重視していることを示唆しており、複数の高負荷タスクにおいても安定したパフォーマンスが発揮される可能性がある。
これにより、AMDはこれまでの製品ラインとは一線を画し、Apple Mシリーズと同様にプロフェッショナル向けの領域にも強力に進出していく狙いがあると考えられる。
多様なSKU展開で異なるニーズに応えるAMDの戦略
リーク情報によれば、Ryzen AI Maxシリーズには「Ryzen AI Max+ 395」「Ryzen AI Max 390」「Ryzen AI Max 385」の3種類のSKUが存在し、それぞれが16、12、8コアを搭載しているとされる。これにより、AMDはハイエンドからミドルレンジまでの市場に対応し、幅広いユーザー層をターゲットにした製品ラインナップを形成する意図が見える。
これらの異なるSKUの存在は、特にプロフェッショナルやエンスージアストと呼ばれるヘビーユーザー層から注目を集める可能性が高い。Ryzen AI MAX PROシリーズは、AI演算能力と汎用性を強化した新世代製品として、多岐にわたるニーズに対応することを目指していると推測される。
さらに、AI分野での競争力を備えたこのシリーズは、AMDがAppleやIntelとの競争において新たな優位性を築くための重要なステップとなるだろう。
AMDのCES 2025発表が示す技術革新の行方
AMDがRyzen AI MAX PROシリーズを来年1月に開催されるCES 2025で発表する可能性が高いとされ、業界関係者やユーザーからの期待が高まっている。今回のリーク画像やスペック情報は、これまでにない規模のAI処理能力を持つ製品がAMDから登場する可能性を示唆しており、正式発表に注目が集まっている。
CESは世界的な技術イベントであり、AMDがここで新製品を発表することは、今後の市場戦略において重要な意義を持つ。特に、AIに特化した設計を採用したRyzen AI MAX PROシリーズの登場は、競争の激化が予想されるAIチップ市場でのAMDの立ち位置を示すものになるだろう。