Android 15が新たに導入した「ホームコントロール」スクリーンセーバーは、スマートホームデバイスを簡単に操作できるダッシュボードとして機能する。デバイスをドックに設置すると、Google Homeアプリの「お気に入り」画面が表示され、スマートホームの操作性が大幅に向上する。

この機能はPixelデバイスに限定されず、Home Assistantとも連携が可能で、さまざまなAndroidデバイスで利用できる。

Android 15に新登場「ホームコントロール」スクリーンセーバー

Android 15に搭載された「ホームコントロール」スクリーンセーバーは、スマートホーム操作を劇的に簡略化する新機能である。このスクリーンセーバーを設定すると、デバイスがドックに置かれた際に、自動的にGoogle Homeアプリの「お気に入り」画面が起動する。この画面からは、スマートホームデバイスへのアクセスが非常に容易になる。スマートライトやサーモスタット、セキュリティカメラなど、ユーザーが事前に選んだお気に入りデバイスをすぐに操作できるよう設計されている。

この機能は、特にタブレットなどの大画面デバイスで効果を発揮し、ホームハブとしての役割を強化する。Androidデバイスを家の中で充電中に使用する機会が多いユーザーにとっては、デバイスの使い道がさらに広がるだろう。スマートホームデバイスを操作する際に、わざわざアプリを開く手間がなくなり、日常の便利さが向上する。また、このスクリーンセーバーは省電力モードに配慮して設計されており、スクリーンが無駄に点灯し続けることはない。

スクリーンセーバーでスマートホームデバイスを即座に操作

ホームコントロールスクリーンセーバーの大きな特徴は、スマートホームデバイスを即座に操作できる点である。この機能により、デバイスをドックに置くだけで、ユーザーはお気に入りのスマートホームデバイスにワンタップでアクセスできる。Google Homeアプリの「お気に入り」画面がスクリーンセーバーに表示され、照明のオンオフ、サーモスタットの調整、カメラの確認などがシームレスに行えるようになる。

また、この機能はGoogle Homeアプリ以外でも利用可能であり、Home Assistantを使用することもできる。これにより、スマートホームデバイスを複数のプラットフォームで操作するユーザーも、同じ利便性を享受できる。Android 15では、デバイスがロックされている状態でも操作が可能な点が非常に重要であり、セキュリティを確保しつつ、スマートホームの操作性を損なわない。さらに、ホームコントロールスクリーンセーバーはシステムUIから提供されており、特別なアプリ設定なしに利用できるため、インストール後すぐに活用できる。

Google HomeやHome Assistant対応、Pixel以外でも利用可能

ホームコントロールスクリーンセーバーは、Pixelデバイスに限定された機能ではない。Android 15を搭載するすべてのデバイスで利用可能であり、Google Homeだけでなく、Home Assistantとも互換性がある。これにより、Pixel以外のAndroidデバイスを使用しているユーザーも、同じ機能を体験できる。たとえば、Nothing Phone 2のようなデバイスでも、この機能が正常に動作することが確認されている。

さらに、Android 15に搭載された新しいAPIにより、スマートホームアプリはスクリーンセーバーとしての機能を簡単に実装できるようになっている。アプリ側で特別な対応を行う必要はなく、カスタムアクティビティを設定すれば、自動的にホームコントロールスクリーンセーバーとして動作する。この柔軟性により、スマートホームを管理するアプリが今後も増えることが予想され、ユーザーにとって選択肢が広がることになる。Pixelユーザーに限らず、幅広いAndroidデバイスユーザーにとって有用な機能である。

ユーザー体験を向上させるスマートホームダッシュボード

ホームコントロールスクリーンセーバーは、単なるスクリーンセーバー以上の価値を持つ。Androidデバイスがドックに置かれている間、そのままスマートホームのコントロールハブとして機能することで、スマートホームの管理が一段とスムーズになる。従来、スマートホームデバイスの操作は、アプリを開いてデバイスを選択するという複雑な手順が必要だったが、この機能によって、その手間が省かれる。

また、このスクリーンセーバーはインターフェースがシンプルで視覚的にも分かりやすいため、誰でも直感的に操作できる。特に、ホームアシスタントを多用する家庭では、リビングやキッチンにタブレットを設置しておくことで、家族全員が簡単にスマートホームデバイスを操作できるようになるだろう。今後のアップデートにより、さらに多くのデバイスやアプリがサポートされることが期待されており、ホームコントロールスクリーンセーバーはスマートホームの未来を切り開く機能であるといえる。