Windows 11 24H2のアップデートにより、多くのユーザーがインターネット接続に問題を抱えている。Wi-Fiや有線接続のいずれも影響を受け、デバイスがネットワークを認識しても、実際に接続することができないという症状が報告されている。この問題は再起動後に発生するケースが多く、ネットワーク設定のリセットやドライバーの更新では解決しないとされている。

アップデート後のネット接続不良が続出

Windows 11 24H2アップデート後、多くのユーザーが深刻なインターネット接続の不良に直面している。Wi-Fiや有線接続の双方で問題が発生しており、ネットワーク接続自体は認識されるものの、実際にインターネットにアクセスできないという報告が相次いでいる。特に、この問題は個人のデバイスだけでなく、企業やサーバーに接続された端末にも広がっており、影響の範囲は広範囲に及んでいる。

さらに、初期の再起動時には正常に接続できたデバイスでも、二度目の再起動以降で問題が発生するケースが多数見られている。この現象により、ユーザーは頻繁なネットワーク切断に悩まされており、通常の操作が困難な状況に陥っている。

Microsoft側は公式にこの問題を認知していないが、報告件数が増加しており、対応が求められている。現時点では、特定のパッチやアップデートが提供されておらず、ネットワーク設定やドライバーのリセットなども効果が見られない。

有線・Wi-Fiどちらも影響を受ける

この問題は、有線接続やWi-Fi接続に関わらず発生しているため、ユーザーは異なる接続方法を試しても問題を回避することができない。アップデート後、デバイスがインターネット接続を認識しても、実際にネットワークへアクセスできない状態が続いている。これにより、インターネットを介した業務や日常的な操作に支障をきたしている。

特に、Wi-Fi接続の設定に問題が生じるケースが多く、システムトレイからWi-Fiアイコンが消失する現象も報告されている。また、ネットワークコントロールパネルから接続を試みても、ネットワークが見つからないといった状況に直面する。これにより、手動でIPアドレスを設定しても効果がなく、再接続は困難となっている。

有線接続の場合でも、同様の問題が発生しており、IPアドレスの設定やケーブルの差し替えによる改善が見られない。ユーザーは、根本的な解決策が見つからないまま、この問題に直面し続けている。

ドライバー更新やリセットが効かない

この接続不良に対して、一般的な対処法であるネットワーク設定のリセットやドライバーの更新が効果を発揮しないことが大きな問題となっている。通常であれば、ネットワーク関連のトラブルにおいては、ドライバーの再インストールや更新が有効な手段とされているが、今回のケースではこの方法では解決できないと多くのユーザーが報告している。

また、一部のユーザーはデバイスの初期化やシステムの完全な再インストールを試みたものの、問題が解決されなかった。特に、再起動を繰り返すことで一時的にネット接続が回復する場合もあるが、その後の再起動で再び問題が発生するという状況が多発している。このため、根本的な解決策がないまま、ネットワークの不安定さに対するストレスを抱えているユーザーが増加している。

さらに、システムトレイからWi-Fi接続のオプションが消失するケースや、Bluetoothのみが表示されるといった報告もあり、ソフトウェア的なバグが疑われている。

回避策として23H2へのロールバックが推奨される

現時点で最も効果的な回避策として推奨されているのが、Windows 11 23H2へのロールバックである。多くのユーザーがこの手法を試し、インターネット接続の問題が解消されたと報告しているため、緊急の対応策としては有効とされている。しかし、ロールバックが成功しないケースも一部で報告されており、全てのユーザーにとって完全な解決策ではない。

また、ロールバックを実施する際には、データのバックアップや設定の保存が必要であり、手間やリスクが伴うことも事実である。このため、アップデート前の状態に戻すことが難しい環境では、さらに慎重な対応が求められる。

一方で、Windows 11 24H2に実装された新機能を使用したいユーザーにとっては、インターネット接続の問題が修正されるまで待機するしかない状況が続いている。Microsoftが今後、迅速なパッチを提供することが期待される。