モバイルアクセサリブランドESRが、新型のQi2充電器を発表した。この充電器には、独自技術である第2世代のCryoBoostが搭載されており、iPhone 16の充電をこれまで以上に高速化する。

CryoBoostは、発熱を抑えることでワイヤレス充電のスピードを向上させる技術だ。冷却ファンを搭載し、iPhoneの背面を直接冷却する設計が特徴で、最大15Wの充電速度を持続できる。

ESRのQi2充電器がさらに進化

ESRは、AmazonでMagSafeアクセサリの販売トップブランドとして知られているが、新たに第2世代のCryoBoost技術を搭載したQi2充電器を発表した。これは、AppleのMagSafeに代わる高性能かつ手頃な価格の充電器として位置づけられている。

この充電器は、従来のQi充電器の7.5Wに対し、CryoBoostによって15Wの高速充電を実現する。さらに、内部にファンを搭載し、充電中に発生する熱を効果的に放出する設計となっている。これにより、充電速度が維持され、充電の途中で速度が低下したり停止したりする問題を解消する。

特筆すべきは、ファンの動作音が25デシベル以下と非常に静かである点だ。一般的な会話の音量よりもはるかに低いため、静かな環境でも気にならない。この進化したCryoBoost技術により、ESRのQi2充電器は、Apple公式のMagSafe充電器や他社のQi充電器を凌ぐパフォーマンスを提供している。

CryoBoostテクノロジーで発熱問題を解決

ワイヤレス充電の最大の課題は発熱である。充電中にデバイスが熱を持ちすぎると、充電速度が低下し、最悪の場合は充電が完全に停止することがある。これを解決するために、ESRはCryoBoost技術を開発した。

CryoBoostは、ファンやその他の冷却部品を内蔵し、充電器だけでなくデバイスそのものを冷却する設計となっている。通常、ファンが付いた充電器はその装置自体を冷却するが、CryoBoostはiPhoneの背面に直接風を送り、デバイス全体の温度を下げる。この冷却効果により、充電中のiPhoneの温度は最大5.5度Cも下がる。

また、ファンの改良により、効率的かつ静音性が向上している。騒音レベルが25デシベル以下であり、日常的な使用においてファンの動作音が気になることはない。このように、CryoBoostは発熱の問題を根本的に解決し、ワイヤレス充電の体験を大幅に向上させている。

3-in-1チャージャーでiPhoneもApple Watchも一気に充電

ESRの新型3-in-1チャージャーは、Qi2およびAppleの認証を受けたデバイスであり、iPhone、Apple Watch、AirPodsを同時に充電できる。特に、CryoBoost技術を搭載しているため、iPhone 16 Pro Maxをわずか2時間で完全充電することが可能で、他社のQi2充電器に比べて30分も早く充電が完了する。

Apple Watchの充電も迅速で、Apple公式の急速充電規格に対応している。Apple Watch Series 9を1時間ほどで70%まで充電でき、非認証の充電器と比較して50分の差を生む。これにより、忙しい日常の中でも短時間で複数デバイスを充電できる利便性が高まる。

この3-in-1チャージャーは、iOSのアップデートにも柔軟に対応するため、将来的な互換性にも問題がない。高品質かつ信頼性の高い充電器として、iPhoneやApple Watchを多用するユーザーにとっては最適な選択肢となる。

車載用MagSafe充電器や薄型バッテリーパックも新登場

ESRの車載用MagSafe充電器は、Qi2とCryoBoostの組み合わせにより、車内でも高速でiPhoneを充電できる。特に、ナビゲーションや直射日光による発熱が充電速度に影響を与える車内環境では、CryoBoostの冷却機能がその真価を発揮する。

この車載用充電器は、18個のN52磁石を使用した強力な磁力でiPhoneをしっかり固定するため、急なカーブやデコボコ道でもデバイスが安定する。また、エアベントやダッシュボードに取り付け可能なクリップが2種類付属しており、好みに合わせて設置方法を選べる。

さらに、ESRは薄型のQi2対応バッテリーパックも発表しており、5000mAhの容量を持ちながら、わずか15.5mmの厚さで持ち運びに便利である。このバッテリーは、iPhone 15 Pro Maxを2.5時間以内で84%まで充電でき、従来のバッテリーバンクよりも高速である。