AppleがM4チップを搭載した新型MacBook Airを今週にも発表する可能性が浮上した。これに伴い、M3モデルの在庫整理が進んでいるとの情報もある。

新型MacBook Airは13インチと15インチの2モデル展開が見込まれ、デザインは現行モデルを踏襲する可能性が高い。Geekbench 6のスコアからは、M4チップの10コアGPUがMacBook Proのものと比較してわずか5%低い数値を示していることが判明している。

Appleは通常、新製品を火曜日に発表する傾向があるが、今回のM4 MacBook AirはiPhone 16eと同様に水曜日に発表される可能性もある。価格の引き上げが予想される一方、M3モデルはAmazonなどで値下げが進んでおり、現在13インチモデルは899ドル、15インチモデルは1,099ドルで販売されている。

M4 MacBook Airは今週発表か Appleの在庫整理が示す次の一手

AppleがM4 MacBook Airの発表に向けて準備を進めていると報じられている。特に、M3モデルの在庫が各市場で整理されていることが、新型モデルの登場を示唆する要因となっている。

Bloombergのマーク・ガーマン氏によれば、Appleは通常、新製品を火曜日に発表する傾向がある。しかし、先日発表されたiPhone 16eが水曜日だったことから、M4 MacBook Airの発表も同様のタイミングになる可能性が指摘されている。Appleは公式な発表日を明らかにしていないが、すでに販売チャネルではM3モデルの供給が縮小しており、新モデル投入の準備が進んでいることは確かだ。

今回の発表が早まる背景には、Appleの販売戦略が関係している可能性もある。新型iPad Proの発表も控えているとされるが、MacBook Airのほうが先行する見通しだ。M4 MacBook Airの登場により、AppleはM4チップの性能をアピールし、次世代プロセッサの存在感を強める狙いがあると考えられる。

M4チップの性能はMacBook Proに匹敵か Geekbenchスコアが示す実力

新型M4 MacBook Airは、M4チップを搭載することで、前世代よりも大幅な性能向上が期待される。すでにGeekbench 6のMetalベンチマーク結果が明らかになっており、M4 MacBook Airの10コアGPUは、MacBook Proのものと比べてわずか5%低いスコアを記録しているという。

この結果は、M4 MacBook Airのグラフィック性能が従来のAirシリーズとは一線を画す可能性を示している。従来のMacBook Airは、性能と省電力性のバランスを重視してきたが、今回のM4モデルでは、MacBook Proに匹敵するレベルに近づいているといえる。

ただし、M4 MacBook Airは引き続きファンレス設計を採用するとみられており、負荷の高い作業ではサーマルスロットリングによるパフォーマンス低下が発生する可能性がある。TSMCの第2世代プロセスを用いたM4チップが、どれだけ電力効率を向上させるのかが、実際の使用感を左右するポイントとなりそうだ。

M4 MacBook Airの価格は上昇するのか M3モデルとの比較

新型MacBook Airの価格については、M3モデルと比較して引き上げられる可能性がある。Appleは、Mシリーズの各世代ごとに価格調整を行っており、特にチップ性能が向上するM4モデルでは、値上げの動きが見られるかもしれない。

一方で、現在M3 MacBook Airの値下げが進んでおり、13インチモデルは899ドル、15インチモデルは1,099ドルで販売されている。新型モデルの価格次第では、M3モデルの在庫処分価格がさらに下がることも考えられるため、コストを抑えたい場合は現行モデルの購入を検討するのも選択肢となる。

AppleはM4 MacBook AirのデザインをM3モデルと同じにする可能性が高いことから、新モデルでは主に内部性能の強化が主な変更点となるとみられる。現行デザインの完成度が高いため、大幅な刷新は不要と判断されているのかもしれない。性能向上に見合った価格設定がどうなるのか、正式な発表が待たれる。

Source:Wccftech