Appleが近日発表するとされるiPhone SE 4は、A18チップやApple Intelligence対応などの進化が予想されている。しかし、多くのユーザーが気にするのは、未だに64GBの基本ストレージが維持されるのかという点だ。

現在のiPhone SE 3は64GBを基本とし、128GBや256GBが追加料金で選択可能となっている。しかし、Apple Intelligenceが約7GBのストレージを消費するとされる中で、64GBのままでは実用性に問題が生じる可能性がある。この点を考慮し、128GBへの引き上げが妥当と見る向きも強い。

Appleは過去にもハードウェアの仕様を進化させてきたが、今回のiPhone SE 4ではどうなるのか。正式発表が待たれる。

iPhone SE 4に期待される仕様と改良点

iPhone SE 4は、Appleが今年発表すると予想される新モデルであり、多くの技術的進化が注目されている。まず、大きな変更点として挙げられるのがデザインの刷新だ。従来のiPhone SEシリーズはiPhone 8に基づいたデザインを採用していたが、新モデルではFace IDを備えたiPhone 14のような形状になると予想されている。これにより、ホームボタンのない全画面ディスプレイが採用される可能性が高い。

さらに、プロセッサには最新のA18チップが搭載される見込みだ。これにより、処理性能の向上だけでなく、バッテリー持ちの改善も期待できる。また、Apple Intelligenceに完全対応すると見られており、AI関連の新機能が活用可能になることも大きな魅力となる。AI機能の導入によって、画像認識や音声アシスタントの精度向上が見込まれるが、その一方で、これらの機能を十分に活かすためのストレージ容量が重要な課題となる。

現在のiPhone SE 3では、64GBの基本ストレージが標準となっており、追加料金を支払うことで128GBや256GBが選択できる仕様だった。今回のiPhone SE 4でも、64GBモデルの維持が噂されているが、AI機能を活用するには十分な容量とは言い難い。特にApple Intelligenceの導入により約7GBのストレージを消費することを考えると、基本ストレージの増加が求められる場面が多くなるだろう。

Appleが64GBを維持する理由と変更される可能性

Appleはこれまで、エントリーモデルのiPhoneにおいてストレージ容量を抑えることで価格を低く設定する戦略を採用してきた。iPhone SEシリーズも例外ではなく、低価格を維持するために基本ストレージを64GBに据え置いてきた経緯がある。しかし、ストレージ不足によるパフォーマンスの低下や、最新のAI機能の動作に必要な容量を考えると、128GBへの引き上げが必要とされているのは明白だ。

特に、Appleは2021年にiPhone 13シリーズから64GBのストレージオプションを廃止している。これを考えると、現在も販売されているiPhone SE 3を除くすべての現行モデルが128GB以上を基本としているため、新たに登場するSE 4もこの流れに沿う可能性がある。とはいえ、価格を抑えるためにAppleが64GBを維持する可能性もゼロではない。

もしAppleが64GBモデルを維持する場合、ユーザーは追加料金を支払って128GBや256GBを選択する必要があるだろう。一方で、Apple Intelligenceを十分に活用するためのストレージ確保を考えると、128GBが最低ラインとなる可能性が高い。Appleがどのような決定を下すのか、正式発表が待たれる。

ストレージ問題が今後のiPhoneシリーズに与える影響

仮にiPhone SE 4の基本ストレージが64GBに据え置かれた場合、将来的なモデル展開にも影響を及ぼす可能性がある。Appleは過去にエントリーモデルのスペックを一定の範囲内に抑えることで、上位モデルとの差別化を図ってきた。しかし、AI機能の本格導入が進む中で、ストレージの重要性は従来以上に増している。

今後のiPhoneシリーズでは、より大容量のストレージが標準化される流れが加速すると考えられる。特にApple Intelligenceの普及に伴い、ストレージ使用量が増加することは避けられず、これに対応するための基本ストレージの底上げが求められる。仮にiPhone SE 4が128GBスタートになれば、今後のiPhoneシリーズも同様の基準に移行する可能性が高い。

また、クラウドストレージの活用も一つの解決策として挙げられるが、ローカルストレージが限られると、オフライン環境での利用が制限される点が課題となる。Appleがどのような判断を下すのか、そして今後のiPhoneのストレージ戦略がどのように変化するのか、今後の動向に注目が集まる。

Source:9to5Mac